あるマスターの話
ある行きつけの店のマスターの
とてつもない凄さを皆様に教えてあげましょう。
深夜テレビでよくやってる懐かしい名作アニメや
ドラマの番組を見たいからという理由で、
それに間に合うようにお会計して
そのマスターの店から帰ろうとすると、
マスター
「ここでそのテレビ見たら良いやん」
僕
「テレビないでしょ?」
マスター
「携帯あるでしょ!」
僕
「携帯テレビは映り悪いし重い映像は固まって見れないし…」
マスター
「こうすれば大丈夫!宙に浮かせて見るのだよ」
僕
「携帯を宙に浮かしたら綺麗に見えるらしいですが、
めんどくさいしね…もう早く帰らないと間に合わないし」
マスター
「帰らんといてぇ~
勿論俺が携帯を宙に浮かすようにして持つからさ!
実は腕の裏筋を鍛えたいんよ。」
僕
「ではお願いします。(笑)」
最初の五分は余裕のあったマスターでしたが、
10分過ぎからかなり手がブルブルしてきました。
僕はテレビに集中して会話もしんみりになり
僕
「これじゃビールも頼めないですね!」
マスター
「コマーシャルの時にビール用意するからねぇ~
(ブルブルと手が…コレヤバくない)」
僕
「さっきCM終わってるよ~」
マスター
「仕方ないわかった。頑張るわ~
ブルブルブルブル」
結構キツそうな顔してますね~
僕
「こんなこと言うと非常に頑張ってるのに悪いんですが、
そんなに震えてたら見にくいし、
マスターの体に支障あるとあかんから
帰ってから見ますわ~」
マスター
「よし!もっとしっかり気合い入れる!」
と言って反対の手でブルブルした裏筋に
ビンタやチョップを入れるマスター
僕
「それちょっとした指圧効果ですね~」
25分経過してまたCMに
僕
「面白かったなぁ~
とりあえず手をおろして大丈夫ですよ」
マスター
「今日はなかなか頑張ったわ~
お疲れサマ~」
僕
「えっ!?次のオープニングまで休憩したら、
まだ30分あるんですよ~二本分放送するの知らないんですか?」
マスター
「もっと気合い入れますかぁ~」
と言って頑張ってくれた。
二本分のエバンゲリオンを見終えてから
満足して帰りました。
碇シンジ!
そう碇マークと言えばポパイ!
マスターがポパイに見えたぁ~
勿論次の日もマスターはちょっとやつれてたけど、
元気出してはりました。