河原 真 OFFICIAL BLOG [Simplicity & Fortitude]

Shin Kawahara [musician]

Bassist
Birthday : 1981/4/1
Hometown : Hiroshima Japan
2010年12月

2010/12/30

THE 師匠!

THE 師匠!
こんばんは。年の瀬ですね。

この写真の人が、このブログでもしょっちゅう名前の出てくる、僕の尊敬する師匠の納浩一(おさむこういち)さんです。

27日に納先生の主催のジャズのジャムセッションに参加してきました。

「ジャズを演奏できるようになりたいなら、とにかくジャムセッションに参加すること」という先生の教えもあり、最近は時間があればセッションに積極的に参加しています。なかなか納得のいく演奏が出来ず、悔しい思いばかりしていますが、この繰り返しこそが力になると信じてやっています。


つい先日、先生が執筆した本が出版されました。その名も

「ジャズ・スタンダード・バイブル」

いわゆる、「スタンダード本」というやつで、ジャズのスタンダード曲のメロディとコード進行の譜面が200曲以上掲載されています。

これまでにもいろんなスタンダード本が世の中にはありましたが正直、問題点が沢山ありました。その問題点が全て改善され、さらにわかりやすくなっています。

例えば、曲によっては何パターンもコード進行があるものも非常に多く、そのあたりもちゃんと掲載されているし、知らないとジャムセッションで困ってしまうイントロやセカンドリフなどもわかりやすく書かれています。

さらに極めつけは代表曲の「模範演奏CD付」


これには参りました。

この本をきっかけに、ジャズを演奏する人が増えるんじゃないかなと思います。


このブログを見ている人で、ジャズの演奏をしたいという人が何人いるかわかりませんが、楽器をやっている人で少しでもジャズに興味がある人は是非手にとって、そしてこれを持ってジャムセッションに行ってみてはいかがでしょうか?

こういう本があればいいなと僕自身も思っていた矢先に、まさか自分の師匠が執筆するとは驚きです。

先生の豊富な音楽知識と現場での経験が生み出したまさに「バイブル」です。

納先生と出会ってもうすぐ10年、追いかけても追いかけても僕よりも速いスピードでどんどん先に行ってしまいます。

こないだのJ-WAVEのクリスマスライヴで僕も初めて「エレクトリックベースとアコースティックベースの持ち替え」に挑戦しました。まさに10年前にbirdのライヴビデオで納先生の姿を見たときからずっと憧れ続けたスタイルでした。

似て非なる2つの楽器を自在に持ち替え、どちらでも強力なグルーヴでバンドを支え、牽引する。簡単なことではありません。

実際かなり反省点も見えました。この先も何度も何度も試行錯誤する必要があります。

とりあえず僕も「二刀流スタイル」の第一歩を踏み出すことが出来ました。30歳になるまでにギリで間に合いました。来年からは積極的にアコースティックベースをライヴに取り入れたいと思います。


どうなることやら。。。

ではまた。

SHIN

2010/12/17

Black Beauty 1974

Black Beauty 1974
この楽器は1974年製のフェンダーのプレシジョンベース。いわゆるヴィンテージ。

2005年に渋谷の楽器屋さんで手に入れました。

前の持ち主さんがボディ塗装を塗り替えていたらしく、元々はどんな色だったか永遠にわかりません。

リフレットもされていて指板もリフィニッシュされていることもあり、この年式のヴィンテージとしてはありえないくらい安く手に入りました。


僕が音楽人生最大のスランプに陥ったのが2004年の丸一年間。「もうやめてしまいたい」と思った唯一の時期でした。


もう一度、音楽を頑張ろうとやっと少しずつ思えるようになった頃にこの楽器に出会いました。


いわば、「スランプからの復活のシンボル」的なベース。


黒いボディに鉄のピックガード。あのジェームス・ジェマーソンの「Black Beauty」と同じルックスです。


サウンドも野太く、かなりパンチがあって暴れん坊です。弦はいつもラベラのフラットワウンドを張っていました。


ロッカトレンチでもレコーディングのときには毎回のように登場します。


この楽器で録音した曲は↓


Free
カクメイノウタ〜Diggin'〜
暁〜あかつき〜
好きなんだBABY
言葉をきいて
April
Stepping Out
Trench Town Rock


こんな感じです。

んで、そんな大切なベースを最近手放しました。


なぜ?

この楽器は確かにいい音がします。しかし制作されてから僕と出会うまでの30年もの間、誰かが鳴らしつづけて完成したサウンドなのです。いい楽器は弾けば弾くほどよく鳴るようになってきます。それも誰がどんな弾き方や扱いをするかによって違ってきます。


僕は楽器は自分で育てたいというこだわりがあって、既にしっかりと鳴るこの楽器に甘えてしまうのではなく、2年前に新品で購入した水色のプレシジョンベース(←ライヴでもいつも弾いてるやつ)をもっと弾きまくって鳴らし込んで、自分だけのプレシジョンベースのサウンドを手に入れたいという思いが最近は特に強くなってきました。

そんな経緯でこの楽器を手放しました。ただ、手放すと決めて、最後に弾いたときは淋しい気持ちになりました。スランプから復活させてくれてありがとうございます。という気持ちを込めてスタジオで大音量で弾きました。

ちなみに譲った相手はロッカトレンチのドラマー、オータケハヤト。

手放したといっても、かなり近くにあります。

彼の作曲活動に役立つはずです。つまりロッカトレンチの音楽に、まだまだ貢献してくれるということです。

音楽人生の中で楽器とどう付き合っていくか、これは本当に大切なことだと僕は考えています。

長くなりました。

おやすみなさい

SHIN

2010/12/13

久々に休日

たまの休みというのに雨。ツイてない…

チャーリーヘイデンとパットメセニーのデュオアルバム「ミズーリの空高く」に入っている「Tears of Rain」を大音量で流してみたら恐ろしいくらい天気にマッチした。

最近、やたらとチャーリーヘイデンを聴いています。僕の”好きなジャズベーシストランキング”の上位に食い込んできました。

つい最近発売された「Sophisticated Ladies」もすごくいい!ノラ・ジョーンズやカサンドラ・ウィルソンが参加していて話題になってます。

彼の年齢を調べてみるとなんと73歳!!!


73歳でニューアルバム!!!

なんという…

さてさて、話はかわりまして。僕の地元広島の音楽仲間のバンド、バリデライトが12月19日に東京でワンマンをやるそうです!!

バリデライトは2007年のヒートアイランドのツアーで共演したり、広島で僕らがライヴやるときは見にきてくれたり、たまに一緒に酒を飲みまくったり。。。

僕も友達ながら大好きなバンドです!

時間ある方は見に行ってみてはいかがでしょう?絶対に損はしないと思います!

バリデライト ワンマンライブ
■12.19(日)@東京下北沢ReG 劇的新未来ツアーFINAL東京編
OPEN 18:30
START 19:30


前売り 2,000円
当日 2,500円

OPENING GUEST:リアルグルーヴ


問い合わせはバイリデライトのオフィシャルサイトにて

2010/12/02

師走がやってきた

師走がやってきた
大阪城ホール、やっぱでかい。いつか必ずワンマンを!

昨日は沢山いろんな人と話しました。


まず楽屋でWEAVERの3人と。


3人とも自分より8つくらい若くて、自分がものすごくオッサンに感じました。


ま、オッサンなんですけど。


とりあえず、ベースの奥野くんとまた東京で飲もうってことになりました。

さらに昨日は、おなじみ播戸竜二選手(セレッソ大阪)がライヴに遊びに来てくれました。一緒に来てたお友達、なんとあの水泳の入江選手!


バンドマンと播戸マンとスイマー!


一体どんな会話をするんじゃ!


まじでどんな会話したっけ?


さらに深夜の打ち上げではBIGENのサポートベーシストの迎里さんと完全に意気投合し朝まで飲みながらベースや音楽の話をしました。


彼は、僕の師匠の納浩一さんのファンだったり、他にも好きなベーシストなんかもかぶりまくりだったりと本当に話題が尽きることはありませんでした。


とにかく、長くて楽しい一日でした。


今年のライヴもあと一本。もしかしたらウッドベース弾くかも?!

ではまた!

SHIN