岩本義弘(ニックネーム:GAN)
出身地:東京都町田市
誕生日:1972年生まれ
サッカー専門出版社フロムワンにて、海外サッカー情報誌『ワールドサッカーキング』、セリエ A専門誌『CALCIO2002』、Jリーグ専門誌『Jリーグサッカーキング』、UEFAチャンピオンズリーグ公式マガジン 『CHAMPIONS』などの編集長を務める。
また、スカパー!では99年よりセリエA中継の解説を担当。
週に1度は草サッカー&フットサルプレーヤーとしても活動。
得意技(?)は左足のトーキック
(上記のイラストは@齋藤忠良さん)
 
 

08/14/2009

最も熱い日本代表の物語

「今度、ブラインドサッカー日本代表の取材を始めることになったんだよね」

著者の岡田仁志さんにそう言われたのは、確か渋谷の串焼きやで飲んでいる時だっただろうか。岡田仁志さんは、深川峻太郎というペンネームでも執筆活動をされており、著書には『キャプテン翼勝利学』(集英社インターナショナル)があるので、「ああ、あの本を書いた人か」と思うサッカーファンもいるだろう。自分と深川(岡田)さんが出会ったのは、自分が編集長を務めていた『月刊サッカーズ』という雑誌で、深川さんに『お茶の間にルーズボール』という連載を執筆してもらったからである。副編集長のYさんが、「面白い文章を書く人がいるから、連載頼んでみない?」と言ってくれたのがきっかけだった。そうしてスタートした連載は、Yさんの読みどおり、サッカーライターとは違う視点でサッカーを見た、非常に面白くレベルの高いものだった。

2005年に連載が終了してからも、互いの家が近いこともあって、定期的にお酒を飲んでいたのだが、サッカー雑誌の連載がなくなったことも影響してか、深川さんは次第にサッカーへの興味を失っていたように感じていた。もっとも、息子さんのサッカー熱が高まるにつれ、少年サッカー(息子さんのチーム限定)に対する関心はアップしていたように思うが。

そんなある日、冒頭の言葉を深川さんが発したのである。正直、驚いた。自分にとっての深川さんは、フリーライターではあるが、ジャーナリストではなかったからだ。その深川さんが、ブラインドサッカー日本代表に密着して取材をするという。

その後、深川さんは、フリーライターとしての仕事と並行してブラインドサッカー日本代表の取材を続け、二度も南米に行き(アルゼンチン、ブラジル)、韓国や中国にも行き、国内でも関西を中心に多くの都市を訪れた。自他共に認める方向音痴で旅が苦手な深川さんとしては、画期的な変化である。深川さんの日誌(http://www.kt.rim.or.jp/~h_okada/fukashun.html)で取材の様子を追いながら、単行本を発刊する日を心待ちにしていた。

そして2009年6月、ついに深川さんがブラインドサッカーの本を出した。タイトルは『闇の中の翼たち ブラインドサッカー日本代表の苦闘』(幻冬舎)。タイトル中の「翼」は、おそらく、『キャプテン翼』から取っているのだろう。ブラインドサッカー日本代表選手の多くが『キャプテン翼』の影響によりサッカーを始めた、というエピソードが本文中に出てくることからも、ほぼ間違いないはずだ。

読み始めてしばらくは、ブラインドサッカーを取り巻く環境や、目の見えない状態でサッカーをやるためにはどのようなことに気を付けなければいけないのかなど、新たに知るさまざまな事実に、ただただ感心させられるだけなのだが、読み進めていくうちに、この『闇翼』(深川さんはこの略称を使用している)が、完全なスポーツ・ノンフィクションであることに気付かされた。全盲のフットボーラーたちは、世界のレベルに近付き、追い越すために、すさまじい「負けず嫌い」を武器に、どんどんレベルアップしていく。そして、勝利するためには何が必要なのか、自分が上手くなるためには何が必要なのかを常に模索し、実行していく。その姿勢は、健常者のプロサッカー選手と何ら変わりない。むしろ、サッカーにかける情熱においては、彼らのほうが上ではないかと感じられるほど、それぞれの選手の“熱さ”が見事に描かれている。

また、この『闇翼』を読んで、一人のジャーナリストとして、これだけの取材を成し遂げ、一冊の本をまとめ上げた深川さんを非常にうらやましく思った。深川さんはすべての取材を自費で行っている。たとえ、『闇翼』が何度か重版かかっても、おそらく、大きな利益にはならないだろう。費やした時間も含めて考えると、むしろ、赤字の可能性が高い。しかし、この本の取材を通して、選手や関係者との間に深い信頼関係を築き、すべての関係者に称賛されるレベルの作品を書き上げた喜びは、言うまでもなく、お金には変えられない価値のあるものである。

サッカーファン、そしてスポーツファンには、ぜひとも『闇翼』を読んでほしい。くり返しになるが、そこにはプロサッカーを上回るほどの情熱がある。

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07/15/2009

史上最高のCL決勝(欧州出張レポート)

中村俊輔のセルティック最終戦を取材した翌日、グラスゴーからアムステルダム経由でローマへ。いよいよ、今回の旅のメインである、UEFAチャンピオンズリーグ決勝の地に降り立つ。到着後、カメラマンのKさんと合流し、夕食。1年半前に、一緒に行ったリストランテで、たっぷりと飲み食いし、英気を養う。やっぱり、イタリアンは格別。

翌日は、ホテルをチェックアウトし(CL決勝前後は相場が急騰するため、別のホテルへ移動)、カメラマンのKさん、Aさんと合流。ローマのオペラ座の前にあるお店でランチ。後から、ライターのS氏らも合流。S氏は今回は申請が下りず、10万円以上出して購入したそうだ。S氏だけに限らず、今回の決勝は、相当申請が厳しいとのこと。実際、当日のスタジアムには、日本からやってきている記者は、数えるほどしかいなかった。そんな状況で申請を許可してくれたUEFAには感謝。

ランチ後、スタディオ・オリンピコへ。アクレディテーションセンターで、無事、プレスパスをゲット。大丈夫とはわかっていても、実際に手にはいるとホッとする。その後は、スタジアム内で記者会見&練習取材。先がマンチェスター・ユナイテッド、後がバルセローナ。どちらも試合前ということで、軽めの練習だったが、それでも技術の高さや、誰と誰が組んでアップをしているかなど、見どころはたくさん。印象的だったのは、パス回しの練習における、両者の微妙な違い。ともに、8対2(8人でボールを回し、2人がDFとしてボールを奪いにいく。パスはダイレクト)の練習をやっていたのだが、マンチェスター・ユナイテッドの輪に比べて、バルセローナの輪が一回り小さい。もちろん、マンチェスター・ユナイテッドの輪も、相当小さいのだが、バルセローナは驚くほどの狭さで、正確に速くボールを回していた。中でも、シャビ、イニエスタ、メッシの3人は別格。パス回しを見ているだけでとにかく面白い。

取材後、スカパー!のスタッフと合流して、夕食へ。解説担当の柱谷幸一さん、実況の八塚さん、コーディネーターのウィリー(スカパー!のセリエA中継でお馴染み)、そしてスカパー!のスタッフ一同、総勢10数人で盛り上がる。乾杯直後、空港からタクシーを飛ばしてきたバンちゃんも合流。G大阪がACLに出場しているため、ナビスコカップのグループリーグは免除された結果、まるで計画したかのように、短期オフとCL決勝の期間が一致し、バンちゃんはローマへやってきたわけだが、当然、現役選手がシーズン中に渡欧して試合を観戦するのはさまざまなリスクがある。だが、そのリスクを冒しても、現地でしか得られないものを得るために、遠路はるばるやってきたバンちゃんはエラい。きっと、この決断が生きる日が来るはず。

さて、試合当日の夕方、バンちゃんとホテルからオリンピコへ向かうため、ホテルのフロントでタクシーを呼ぶと、「30分以上かかる」という。ローマ市内で大規模な交通規制が行われているため、タクシーが引っ張りだこなんだとか。どうにもできず困っていると、先にタクシーを呼んでいた2人組が、一緒に乗せて行ってくれることに。この2人、イングランドから来たという2人は、イングランド3部のミルウォールのサポーター。特にどちらを応援するとかではなく、ビッグマッチを見に来たとのこと。また、彼らは昨年のクラブW杯でのG大阪vsマンチェスター・ユナイテッドもテレビで見たらしく、バンちゃんがその試合に出たと言うと、かなりハイテンションな対応をしていた。それにしても、バンちゃんのコミュニケーション能力の高さには驚かされる。カタコトの英語ながら、ボディランゲージをまじえてガンガン会話する姿を見て感心させられた。

オリンピコの入口の前でバンちゃん&イングランド人たちと別れ、スタジアム内へ。まずは編集部や関係者に頼まれたオフィシャルグッズを購入するため、グッズショップに。人混みでもみくちゃになりながら、何とか購入成功。驚いたのが、マスターカードではなくVISAカードでも購入できるということ。自分の前に会計していた人が実際にVISAカードで購入していたのだが、これには驚いた。FIFAの大会でも同じなのだろうか。

試合前には、フジテレビの解説として来ていた風間さんと1時間ほど雑談。CL決勝の話だけでなく、日本サッカーの目指す方向性にまで話は及んだ。風間さんの話は、いつもながらシンプルでわかりやすく、本当に勉強になる。他にも、ジョン・カビラさんやトニーさんらと挨拶。

試合の内容は割愛するが、勝敗を分けたのは、キックオフ前とハーフタイムに大量にまかれた水かもしれない。水を含んでボールが走りやすくなったピッチが、マンチェスター・ユナイテッドのロングパスを封じ込め、バルセローナのパス回しを加速させたことは間違いない。一説には、バルサ側からの「試合前にピッチに水をまきたい」という希望を、マンU側は快諾したと聞くが、それがもし本当ならば、マンU側にはある種の慢心があったと言えるのではないだろうか。

試合後、バンちゃんやダイスケ(トリノ在住の友人)と試合を振り返りつつ、パチモノのマフラーなどを購入。その後、ウィリーらスカパー!スタッフの車に同乗させてもらって、夕食へ。前日にみんなでやったスコア予想は、正解者なし……。でも、最高の内容の決勝を見られたことで、みんなムチャクチャテンションは高かった。プレミアリーグ王者であり、イングランドで最も人気のあるマンチェスター・ユナイテッドと、リーガ・エスパニョーラ王者であり、スペインで最も人気のあるバルセローナ。しかも、世界で最も人気のあるクリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの2人の対決、という構図まであった今回のCL決勝は、これまでで最も最高のカードだったと言えるだろう。そんな試合を取材できた幸運に感謝したい。

(カターニア篇に続く)


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CL決勝開催に備えてリニューアルされ、美しく生まれ変わったオリンピコ

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プレスの熱気も史上最高

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前日練習時に、スコア表示のリハーサル。残念ながら、マンUにゴールは生まれなかった……

07/03/2009

中村俊輔のセルティック最終戦

ヴォルフスブルクの優勝を見届けた日の翌日、朝一番のフライト(アムステルダム経由)でグラスゴー入りした。グラスゴーについたのは11時半すぎ。セルティックvsハーツ戦のキックオフは13時だったため、タクシーを利用して急いで空港→ホテル→セルティックパークと移動する。道が空いていたため、キックオフ30分前にはスタジアム内へ。俊輔のセルティック最終戦ということで、日本人メディアも相当な人数がやってきていた。また、この試合はスカパー!で生中継するため、解説の川本さん、実況の加藤さん、そしてスコットランドプレミアリーグの中継スタッフらの姿もプレス席にはあった。

セルティックの優勝条件は、ハーツとの最終戦に勝利し、なおかつ、同時刻に行われているダンディー・ユナイテッドvsレンジャーズで、レンジャーズが負け、もしくは引き分けに終わること。昨シーズンは、ほぼ同様のケースで、セルティックが逆転勝ちしているだけに、可能性は十分にあった。

しかし、前節のハイバーニアン戦で勝てず(0-0)、首位から転げ落ちたセルティックの選手たちには、もはや再び逆転優勝を成し遂げるだけの力が残っていなかった。ハーツ相手にリードを広げることで、レンジャーズ側にもプレッシャーはかけられたはずだ。しかし、決定機を外し続けると、逆にレンジャーズが先制、前半終了間際にはそのリードを2点に広げた。ハーフタイムに、レンジャーズ2点リードの知らせを聞いたセルティックの選手たちは、後半、“今シーズン最低”とも言えるようなプレーを続けた。勝利を目指して必死になっていたのは、俊輔のみ。それでは、勝てるはずがない。ブーイングの中、俊輔のセルティックでの4年間が終わった。

もっとも、最後のシーズンで2位に終わったからといって、俊輔の4年間が否定されるわけではない。国内リーグ3連覇、そしてUEFAチャンピオンズリーグでの2年連続の決勝ラウンド進出。マンチェスター・ユナイテッド相手に決めた2本のFKをはじめ、印象に残る多くのゴールを決めた俊輔は、確かにセルティックの歴史に足跡を刻んだと言えるだろう。

試合後、グラスゴーの中央駅でスカパー!スタッフやうじきつよしさんらと合流し、中華レストランでたっぷりと飲み食いした後、ホテルに戻り、原稿を書く。テーマは、「中村俊輔、横浜凱旋!」。そう、この時に書いた原稿は、今回の急転直下のエスパニョール移籍によって、“幻の原稿”となってしまった。せっかく書いた原稿がボツになったのは悲しいが、中村俊輔という選手のことだけを考えると、夢であったリーガ・エスパニョーラに挑戦できることは、本当に幸せなことだと思う。「日本人はスペインでは通用しない」という現地での評価を、俊輔の活躍が覆してくれることを期待したい。(「ローマ篇」に続く)


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06/22/2009

ヴォルフスブルクvsブレーメン(2)

前回に引き続き、ヴォルフスブルクvsブレーメンの話を。

何とかスタジアムに入ることに成功し、ビールとプリッツェルを手に試合観戦。長谷部は、この日は右サイドバックではなく、中盤の右で先発出場。ヴォルフスブルクは序盤こそブレーメンに押し込まれたものの、徐々に落ち着きを取り戻し、7分、いきなり、先制に成功する。右サイド、高い位置で相手ボールを奪った長谷部が、短いドリブルからクロスを上げると、一度はDFにはじき返されたものの、そのクリアが小さくなったところをミシモヴィッチがなんなく押し込み、ヴォルフスブルクが先制。ゴールしたミシモヴィッチに一番に駆け寄って飛びつく長谷部。

その後も、15分(グラフィッチ)、26分(オウンゴール※グラフィッチの突破から)と、立て続けにゴールを挙げたヴォルフスブルク。ブレーメンも、この日、一人気を吐いたジエゴ(この後、ユーヴェへの移籍が正式発表。今思えば、ジエゴ本人はこの試合が最後の試合になることをわかって、試合に臨んでいたのだろう)が31分に決めて1点を返すも、その後が続かない。後半も、始めはブレーメンペースだったが、56分(グラフィッチ)、74分(ジェコ)と、自慢の2トップが加点したヴォルフスブルクが、引き分けてもほぼ優勝という試合を、圧勝で飾り、見事に初優勝を成し遂げた。

この日は後半早々に交替となったが、終盤での活躍も含め、長谷部はレギュラーとして一シーズンを戦ったと評価して良いだろう。本人も語っていたが(長谷部のロングインタビューは、7月2日発売の『WORLD SOCCER KING』に掲載)、まさかここまで充実したシーズンを送ることには。この試合でチームを去ることになったマガト監督との出会いも含め、ヴォルフスブルク移籍は大成功だったと言える。

試合後は、“恒例”のピッチへのサポーターのなだれ込みとなったが、その後、サポーターが落ち着き、再びスタンド(及びスタンド近くのスペース)に戻るのを待ってから、セレモニーが行われた。各選手が自国の国旗を身にまとって喜ぶ中、長谷部も日の丸を掲げながらウイニングラン(日の丸は日本人サポーターにもらったとか)。

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優勝セレモニーを見届けた後は、カメラマンのKさんと一緒に、急いでフランクフルトへ。本来ならば、市庁舎で行われる優勝報告会の取材も行いたいところだったのだが、翌日のセルティックvsハーツ戦を取材するためには、フランクフルトに戻り、朝イチの飛行機に乗る必要があるのだ。後ろ髪ひかれつつ、フランクフルトに戻り、中央駅の構内にあるアジアンフードで晩ご飯。

おまけ)以下の写真は、スタジアムから駅への帰り道で目にしたもの。センス抜群。

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(セルティック篇に続く)

06/15/2009

ヴォルフスブルクvsブレーメン(1)

たび重なる更新停滞、申し訳ないです。結局、ローマでもネット環境が不安定のままで、しかも仕事に追われて……(以下、すべて言い訳です)。気持ちを入れ替えて、更新に励みます。

では、今回の約3週間の出張を、しばらくの間、時系列で追う形式でいかせてもらいます。

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この日はブンデスリーガ最終節。当然、ヴォルフスブルクが勝つ、もしくは引き分ければ優勝が決まる、ヴォルフスブルクvsブレーメンの試合取材に向かう。今回のドイツの拠点はフランクフルトのため、電車で約4時間の道のりだ。今回の出張はこういう長い移動がやたらと多かったが、PSPのおかげでどの移動もあっという間に感じた。中でも、お世話になったのが2つ。まずは、ブルーレイで録った映像をSDカードに落として(所要時間、なんとたった2分!)そのままPSPで見られるというスグレモノ。編集部員I東くんが用意してくれたブンデスリーガ数試合の映像(SDカード)を持っていったのだが、この映像のクオリティーが驚くほど高く、ビックリ。今後も大活躍してくれそうな予感。そしてもう一つが、PSP版の『ウイニングイレブン2009』。今回、この『ウイイレ2009』に搭載している"ビカム・ア・レジェンド"モード(チームの一員としてプロサッカー選手の人生を体験できるモード)に大ハマリ。セリエAのナポリでキャリアをスタートさせた我が分身は、初年度でチームをチャンピオンズリーグ出場権獲得となる2位に導くという、マラドーナ級の活躍を披露。しかし、なぜかローマからオファーが来ず(それ以外のオファーはとりあえず断っている)、悶々とした日々を過ごしている状況。

さて、前置きがながくなったが、無事、11時すぎにヴォルフスブルクへ到着。キックオフは15時のため、まだ時間はあるのだが、我々(自分+カメラマンKさん)には非常に重要なミッションがあった。それは、プレスパスを手に入れることである。そう、今回はなぜか取材申請をはじかれてしまったのだ。しかも、ヴォルフスブルクの広報からNGの連絡が来たのは、前日である。日本からこのために来てるのに、前日にダメって言われても……という感じなのだが、グチっていても始まらない。というわけで、前日からあらゆるところに手を回し、何とか確度の高いと思われるコネクションにたどり着いた。「OKかどうかは、当日の昼すぎまで待ってくれ」ということなので、Kさんと一緒にダメモトで現地入りすることに。ちなみに、Kさんは前日夜の段階では、「行きたくないオーラ」全開だった。なぜなら、こういう場合、カメラマンのほうがよりプレスパスが出る可能性が低いからだ。しかも、記者の場合は、最悪チケットで入ることもできる。まあ、今回の場合は、そのチケットも完売しているのだが……。

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駅から、プレスパスのネゴをお願いしている人に電話してみる。声のトーンで、すぐに交渉がうまくいったことがわかる。「何とか、カメラマンさんの分だけはパスが出ました!」 あれ? いや、確かに「カメラマンを最優先で!」とお願いしたのだが、ホントにカメラマンしか出ないなんてことあるの?「席がないなら立ち見でもいいです」と伝えたのに……。いやいや、カメラマンのパスが出たのは素晴らしいことだ。こうなったら、おれの分はプレス入口で直接交渉だ!

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スタジアムに着いて、プレス入口が空くのを待ち、さっそく交渉。すると、こちらの名前を聞くなり、広報のえらい人っぽい女性が、すごく厳しい表情で、「オンリー、カメラマン」とだけ口にする。なんだか、ムチャクチャ怒ってる。どうやら、一度、NG連絡をした人間が、別のルートからネゴったことが気に障ったようだ。その広報と顔見知りの記者に交渉してもらっても、とりつくしまもない。

すぐに切り替えて、ダフ屋を探しに行く。チケットが完売しているにもかかわらず、ダフ屋が全然いない……。諦めかけた時、一人の少年から声をかけられる。なんと、その手には1枚のチケットが! 金額を聞くと、●●ユーロという。元々の価格が非常に安いことから考えると割高だが、それでもフランクフルトからヴォルフスブルク間の片道電車賃と変わらない金額だ。この状況なら当然即決。少年はうれしそうに走り去った。

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キックオフ10分前に、スタジアム内へ。せっかくの一般席なので、ビールとプリッツェルを手に、シートへ。席は正面右よりだが、かなり見やすい。そして、周囲には熱狂的なヴォルフスブルクのサポーターたちが。聞いたところによると、ヴォルフスブルクはブンデスリーガの中でも、あまり人気がないことで知られているそうだが、さすがに初優勝がかかった試合ということで、応援にも熱が入っている。

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ピッチを見ると、長谷部が予想どおり、スターティングメンバーに入っている(大久保は発熱のため、ベンチ外)。相手は2日前にUEFAカップ決勝を戦い(しかも敗戦を喫し)、間違いなく疲労の残っているブレーメン。難敵とはいえ、この状況ならば、勝利する可能性は高い。キックオフの笛が鳴り響いた。(続きは次回)

05/31/2009

まだヨーロッパです

前回、前フリのみで、続報を書かずに失礼しました。

無事、ヴォルフスブルクの初優勝を見届けた後は、グラスゴーに移動して俊輔のセルティック最終戦を取材したり、ローマでチャンピオンズリーグ決勝を取材したり、カターニアの練習を取材したりしてるんですが、取材&原稿執筆&移動&会食で時間が全然なく、しかもホテルでネットがつながらないという最悪の状況のため、更新できず……。週明けには、状況が改善する予定なので、一気に書くつもりです。ということで、ご容赦ください。

05/23/2009

ヴォルフスブルクにて

今週から、ヴォルフスブルクに来ている。長谷部のインタビューというメインの仕事が終わり、今日はいよいよ、ブンデスリーガ最終戦、ヴォルフスブルクvsブレーメンの取材だ。

ブンデスリーガ上位の勝ち点、得失点は以下のとおり。

1位 ヴォルフスブルク  勝ち点66 得失点差+35
2位 バイエルン     勝ち点64     +28
3位 シュツットガルト  勝ち点64     +21

最終節は、バイエルンvsシュツットガルトの直接対決があるため、ヴォルフスブルクの2位以内、つまりCL出場権は確定。引き分けでも得失点で大きくリードしているため、ほぼ優勝が決まるという状況。

では、長谷部がマイスター・シャーレを掲げる姿を見に行ってきます!

04/27/2009

カリスマ・フットサルコーチの披露宴

土曜日はカリスマ・フットサルコーチの古川さんの披露宴に出席。『WORLD SOCCER KING』のフットサル連載をきっかけに出会った古川さんとは、現在、非常に濃いつき合いをさせてもらっているが、それでも、高橋陽一先生(乾杯挨拶、古川さんは高橋先生のフットサルの師匠で、『キャプテン翼』の作品中にも、「古川ターン」という技まで登場しちゃってます)や俳優の永井大さん(友人挨拶、新郎がモデルをやっていた時代の後輩とのこと)を差し置いて、主賓の挨拶をおれがやるなんてマジであり得ない……。恐縮しきりながらも、「褒め殺し作戦」で何とか挨拶を完了。その後は、素晴らしい披露宴&二次会を満喫。

というわけで、以下、写真です。改めて、本当におめでとう!


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高橋先生用に用意されたサプライズ・シャンパングラス

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俳優の永井大さん。初めてもらった芸能人からのサインは、新郎のサインだとか……

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終始リラックスムードだった新郎と、美人の奥様。奥様は小学校の先生

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高橋先生書き下ろしのイラストを使用したウェルカムボード

04/21/2009

ヨシキ、感動をありがとう!

中田英寿率いるTAKE ACTION FCの一員として、ヴァンフォーレ甲府との歴史的な一戦に臨んだサラリーマンGKの前田義貴(詳細は前回日記参照)。結果は1-3と敗戦に終わったものの、ヨシキはこれ以上ないパフォーマンスを披露してくれた。3失点はどれもGKにはノーチャンスだったし、大きなミスもなく、ビッグセーブまでしてみせた。

試合前日には、大観衆の前で信玄公祭りの舞台に立ち、試合日のゴールデンタイムにはテレ朝の特番に出演し(時間の都合からか、PKを止めるという(ヨシキにとっての)一番の見せ場シーンはカットされてしまっていたが……)、週明けのすぽるとでの密着映像では、あの山口素弘とミーティングでアツく絡んでいたり……とにかく、ヨシキはかつてないほどの輝きを放っていた。ヨシキ、感動をありがとう!

そして、激動の一カ月を終えてムチャクチャ疲れているにもかかわらず、おれのプライベートフットサルチームに、GKとして(半ば強制的に)招集してホントに申し訳ない……。というわけで、こんなステキなサラリーマンGKのヨシキに、「ぜひサッカーorフットサルの助っ人に来てほしい」という人は、おれまで連絡ください。条件は応相談です。

04/10/2009

サラリーマンGKの挑戦(TAKE ACTION FC)

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それはふとした一言がきっかけだった。

3月中旬、サニーサイドアップ(以下SSU)にて、4月12日に行われる「TAKE ACTION F.C.」(中田ヒデを中心としたドリームチーム)vs「ヴァンフォーレ甲府」(サテライト中心)の試合プログラムについて打ち合わせをしていた時のこと。SSUスタッフが、「当日、スケジュールが空いてるGKがなかなかいないんですよね……」と言ったので、「うちの会社に元JのGKいますよ。J2の鳥栖でやっていた前田義貴というGKで、今でもかなりの頻度でプレーしているので、そこそこやれると思いますけどね」。

もちろん、半分冗談な感じの売り込みだったため、翌日、「TAKE ACTION F.C.」のスカウト担当から「GKの件、ぜひ検討させていただきたいので、取り急ぎプロフィールを送ってもらえますか?」と連絡が来た時には、心底ビックリした。

とはいえ、ヨシキにとっては、再び日の当たる舞台でプレーする絶好のチャンス。シンプルなプロフィールを送ろうとするスタッフを制して、おれ渾身のヨシキ・プロフィールを作成。

以下がそのプロフィールだ。
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【前田義貴プロフィール】
Yoshiki MAEDA
生年月日:1975年8月29日
188cm/75kg

[プロ選手キャリア]
1997年-2001年 サガン鳥栖
2002年-2002年7月 アルエット熊本(現ロアッソ熊本)

[現役引退後のキャリア]
現役引退後は、Jリーグキャリアサポートセンターの紹介により、
株式会社フロムワンにサッカー雑誌編集者として入社(2003年1月)。
『CALCIO 2002』、『サッカーズ』(副編集長)などを担当した後、
2008年4月からは営業部へ配属。

[テレビ出演歴]
フロムワンで働く傍ら、スカパー!サッカー中継の
レポーターとしても活躍。2006年ドイツワールドカップの
カウントダウン番組では、ワールドカップ出場国(ドイツ、
セルビア・モンテネグロ、クロアチア、スイス、イラン、
エクアドル、トリニダード・トバゴ、コスタリカなど)を回って、
その国のサッカー事情をレポート。本大会期間中は、
ドイツの各都市を回って現地レポーターを務めた。
2007年度には1シーズン通じて、Jリーグのピッチレポーターを務める。

GKとしては、「やべっちFC」に2度出演歴あり
(一度は中村俊輔のFKの受け役として、一度はオリバー・カーンと共演)。
また、TOYOTA(玉田と共演)、コカコーラ(アクエリアス、田中達也と共演)
などのCMにも出演歴あり。

[指導者資格]
JFA公認指導者C級ライセンス
JFA公認フットサルC級ライセンス(取得予定)
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改めて見ると、なにげにすごいプロフィールである。
スカパー!の仕事で世界を旅している点も、ヒデにはササるんじゃないか。
そんな期待を胸に待つこと数日、正式な練習試合参加オファーが来る。

そして迎えた筑波大学との練習試合、
30分×3本の変則マッチにフル出場したヨシキは、
時折、とまどいを見せながらも、ほぼ問題なく試合を終える
(喫した3失点はどれもノーチャンスだったし、
プレースキックもかなり正確だった)。

こりゃいける。ヨシキ、現役時代よりいけてるんじゃないの?
そう思ったおれの感覚を後押しするように、
再び「TAKE ACTION F.C.」から試合出場のオファーが。

今回は番組出演のオファーだった。
試合当日のゴールデンに放映されるテレ朝の特番、
『ナインティナインの伝説アスリートグランプリ』(詳細下記)に、
中田ヒデ&岡村チームのGKとしてオファーが来たのだ。
こりゃすごい。

詳しい内容はネタバレしちゃうので避けるが、
先週の「やべっちFC」での予告を見る限り、
かなりの露出頻度っぽい。
ヨシキを知ってる人は必見。

さらに、4月2日に埼玉スタジアムのサブグラウンドで行われた、
「TAKE ACTION F.C.」vs「流通経済大学」の練習試合(公開)でも、
日本代表の練習と同等かそれ以上の数のメディアが見守る中、
決定的なシュートを数本防ぐなど、4-3の勝利に見事に貢献。
試合後は、名波浩や相馬直樹からもパフォーマンスを褒められるなど、
なんだかすごいことになってきた。

そして、一昨日、最後の練習試合である「図南前橋」(JFL)でも
実力以上のパフォーマンスを発揮したヨシキは、おそらく、
正GKとして12日(日)の本番に出場することとなる。

きっと、当日、スタジアムで試合を観る人は、
「GKは無名なんだ〜」くらいにしか思わないかもしれないが、
ヨシキの仲間である自分たちにとっては、ヒデのパフォーマンス以上に
ヨシキのパフォーマンスが気になること間違いなし。
頼むから、決定的なミスだけはしてくれるなよ……。

実は明日の試合の録画中継(スカパー!、詳細下記)で
おれは解説を担当させてもらうことになったのだが、
ヨシキがポカをしないか気になって中継に集中できないかも……。
いやいや、ヨシキの一世一代の晴れ舞台に負けないように、
おれも頑張ります。

ということで、下記、中継等の詳細。
フロムワン所属のサラリーマン(営業部所属)が、
プロ相手に、かつての日本代表たちに囲まれてどんなプレーを見せるのか。
ホントに注目です。

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■12日(日)19:00~20:54
  テレビ朝日『ナインティナインの伝説アスリートグランプリ』

  →ナインティナインの2人が、TAKE ACTION F.C.の練習に参加。
   最後には「中田&岡村チーム vs 名波&矢部チーム」に
   分かれて7対7の試合を行います。
   ヨシキは「中田&岡村チーム」のGKとして大活躍!? 


■13日(月)20:00~22:30 ※録画放送
  スカチャン803(スカパー!e2 /Ch.803)、スカチャン183(スカパー!/Ch.183)
  『TAKE ACTION F.C. vs ヴァンフォーレ甲府』

  →今回の試合を中心に、「TAKE ACTION in 甲府」のイベントの模様を無料放送。


■13日(月) 24:10〜
 フジテレビ『すぽると』

 →「TAKE ACTION in 甲府」を密着レポート。

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