岩本義弘(ニックネーム:GAN)
出身地:東京都町田市
誕生日:1972年生まれ
サッカー専門出版社フロムワンにて、海外サッカー情報誌『ワールドサッカーキング』、セリエ A専門誌『CALCIO2002』、Jリーグ専門誌『Jリーグサッカーキング』、UEFAチャンピオンズリーグ公式マガジン 『CHAMPIONS』などの編集長を務める。
また、スカパー!では99年よりセリエA中継の解説を担当。
週に1度は草サッカー&フットサルプレーヤーとしても活動。
得意技(?)は左足のトーキック
(上記のイラストは@齋藤忠良さん)
 
 

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June 2009

06/22/2009

ヴォルフスブルクvsブレーメン(2)

前回に引き続き、ヴォルフスブルクvsブレーメンの話を。

何とかスタジアムに入ることに成功し、ビールとプリッツェルを手に試合観戦。長谷部は、この日は右サイドバックではなく、中盤の右で先発出場。ヴォルフスブルクは序盤こそブレーメンに押し込まれたものの、徐々に落ち着きを取り戻し、7分、いきなり、先制に成功する。右サイド、高い位置で相手ボールを奪った長谷部が、短いドリブルからクロスを上げると、一度はDFにはじき返されたものの、そのクリアが小さくなったところをミシモヴィッチがなんなく押し込み、ヴォルフスブルクが先制。ゴールしたミシモヴィッチに一番に駆け寄って飛びつく長谷部。

その後も、15分(グラフィッチ)、26分(オウンゴール※グラフィッチの突破から)と、立て続けにゴールを挙げたヴォルフスブルク。ブレーメンも、この日、一人気を吐いたジエゴ(この後、ユーヴェへの移籍が正式発表。今思えば、ジエゴ本人はこの試合が最後の試合になることをわかって、試合に臨んでいたのだろう)が31分に決めて1点を返すも、その後が続かない。後半も、始めはブレーメンペースだったが、56分(グラフィッチ)、74分(ジェコ)と、自慢の2トップが加点したヴォルフスブルクが、引き分けてもほぼ優勝という試合を、圧勝で飾り、見事に初優勝を成し遂げた。

この日は後半早々に交替となったが、終盤での活躍も含め、長谷部はレギュラーとして一シーズンを戦ったと評価して良いだろう。本人も語っていたが(長谷部のロングインタビューは、7月2日発売の『WORLD SOCCER KING』に掲載)、まさかここまで充実したシーズンを送ることには。この試合でチームを去ることになったマガト監督との出会いも含め、ヴォルフスブルク移籍は大成功だったと言える。

試合後は、“恒例”のピッチへのサポーターのなだれ込みとなったが、その後、サポーターが落ち着き、再びスタンド(及びスタンド近くのスペース)に戻るのを待ってから、セレモニーが行われた。各選手が自国の国旗を身にまとって喜ぶ中、長谷部も日の丸を掲げながらウイニングラン(日の丸は日本人サポーターにもらったとか)。

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優勝セレモニーを見届けた後は、カメラマンのKさんと一緒に、急いでフランクフルトへ。本来ならば、市庁舎で行われる優勝報告会の取材も行いたいところだったのだが、翌日のセルティックvsハーツ戦を取材するためには、フランクフルトに戻り、朝イチの飛行機に乗る必要があるのだ。後ろ髪ひかれつつ、フランクフルトに戻り、中央駅の構内にあるアジアンフードで晩ご飯。

おまけ)以下の写真は、スタジアムから駅への帰り道で目にしたもの。センス抜群。

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(セルティック篇に続く)

06/15/2009

ヴォルフスブルクvsブレーメン(1)

たび重なる更新停滞、申し訳ないです。結局、ローマでもネット環境が不安定のままで、しかも仕事に追われて……(以下、すべて言い訳です)。気持ちを入れ替えて、更新に励みます。

では、今回の約3週間の出張を、しばらくの間、時系列で追う形式でいかせてもらいます。

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この日はブンデスリーガ最終節。当然、ヴォルフスブルクが勝つ、もしくは引き分ければ優勝が決まる、ヴォルフスブルクvsブレーメンの試合取材に向かう。今回のドイツの拠点はフランクフルトのため、電車で約4時間の道のりだ。今回の出張はこういう長い移動がやたらと多かったが、PSPのおかげでどの移動もあっという間に感じた。中でも、お世話になったのが2つ。まずは、ブルーレイで録った映像をSDカードに落として(所要時間、なんとたった2分!)そのままPSPで見られるというスグレモノ。編集部員I東くんが用意してくれたブンデスリーガ数試合の映像(SDカード)を持っていったのだが、この映像のクオリティーが驚くほど高く、ビックリ。今後も大活躍してくれそうな予感。そしてもう一つが、PSP版の『ウイニングイレブン2009』。今回、この『ウイイレ2009』に搭載している"ビカム・ア・レジェンド"モード(チームの一員としてプロサッカー選手の人生を体験できるモード)に大ハマリ。セリエAのナポリでキャリアをスタートさせた我が分身は、初年度でチームをチャンピオンズリーグ出場権獲得となる2位に導くという、マラドーナ級の活躍を披露。しかし、なぜかローマからオファーが来ず(それ以外のオファーはとりあえず断っている)、悶々とした日々を過ごしている状況。

さて、前置きがながくなったが、無事、11時すぎにヴォルフスブルクへ到着。キックオフは15時のため、まだ時間はあるのだが、我々(自分+カメラマンKさん)には非常に重要なミッションがあった。それは、プレスパスを手に入れることである。そう、今回はなぜか取材申請をはじかれてしまったのだ。しかも、ヴォルフスブルクの広報からNGの連絡が来たのは、前日である。日本からこのために来てるのに、前日にダメって言われても……という感じなのだが、グチっていても始まらない。というわけで、前日からあらゆるところに手を回し、何とか確度の高いと思われるコネクションにたどり着いた。「OKかどうかは、当日の昼すぎまで待ってくれ」ということなので、Kさんと一緒にダメモトで現地入りすることに。ちなみに、Kさんは前日夜の段階では、「行きたくないオーラ」全開だった。なぜなら、こういう場合、カメラマンのほうがよりプレスパスが出る可能性が低いからだ。しかも、記者の場合は、最悪チケットで入ることもできる。まあ、今回の場合は、そのチケットも完売しているのだが……。

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駅から、プレスパスのネゴをお願いしている人に電話してみる。声のトーンで、すぐに交渉がうまくいったことがわかる。「何とか、カメラマンさんの分だけはパスが出ました!」 あれ? いや、確かに「カメラマンを最優先で!」とお願いしたのだが、ホントにカメラマンしか出ないなんてことあるの?「席がないなら立ち見でもいいです」と伝えたのに……。いやいや、カメラマンのパスが出たのは素晴らしいことだ。こうなったら、おれの分はプレス入口で直接交渉だ!

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スタジアムに着いて、プレス入口が空くのを待ち、さっそく交渉。すると、こちらの名前を聞くなり、広報のえらい人っぽい女性が、すごく厳しい表情で、「オンリー、カメラマン」とだけ口にする。なんだか、ムチャクチャ怒ってる。どうやら、一度、NG連絡をした人間が、別のルートからネゴったことが気に障ったようだ。その広報と顔見知りの記者に交渉してもらっても、とりつくしまもない。

すぐに切り替えて、ダフ屋を探しに行く。チケットが完売しているにもかかわらず、ダフ屋が全然いない……。諦めかけた時、一人の少年から声をかけられる。なんと、その手には1枚のチケットが! 金額を聞くと、●●ユーロという。元々の価格が非常に安いことから考えると割高だが、それでもフランクフルトからヴォルフスブルク間の片道電車賃と変わらない金額だ。この状況なら当然即決。少年はうれしそうに走り去った。

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キックオフ10分前に、スタジアム内へ。せっかくの一般席なので、ビールとプリッツェルを手に、シートへ。席は正面右よりだが、かなり見やすい。そして、周囲には熱狂的なヴォルフスブルクのサポーターたちが。聞いたところによると、ヴォルフスブルクはブンデスリーガの中でも、あまり人気がないことで知られているそうだが、さすがに初優勝がかかった試合ということで、応援にも熱が入っている。

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ピッチを見ると、長谷部が予想どおり、スターティングメンバーに入っている(大久保は発熱のため、ベンチ外)。相手は2日前にUEFAカップ決勝を戦い(しかも敗戦を喫し)、間違いなく疲労の残っているブレーメン。難敵とはいえ、この状況ならば、勝利する可能性は高い。キックオフの笛が鳴り響いた。(続きは次回)

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