岩本義弘(ニックネーム:GAN)
出身地:東京都町田市
誕生日:1972年生まれ
サッカー専門出版社フロムワンにて、海外サッカー情報誌『ワールドサッカーキング』、セリエ A専門誌『CALCIO2002』、Jリーグ専門誌『Jリーグサッカーキング』、UEFAチャンピオンズリーグ公式マガジン 『CHAMPIONS』などの編集長を務める。
また、スカパー!では99年よりセリエA中継の解説を担当。
週に1度は草サッカー&フットサルプレーヤーとしても活動。
得意技(?)は左足のトーキック
(上記のイラストは@齋藤忠良さん)
 
 

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07/03/2009

中村俊輔のセルティック最終戦

ヴォルフスブルクの優勝を見届けた日の翌日、朝一番のフライト(アムステルダム経由)でグラスゴー入りした。グラスゴーについたのは11時半すぎ。セルティックvsハーツ戦のキックオフは13時だったため、タクシーを利用して急いで空港→ホテル→セルティックパークと移動する。道が空いていたため、キックオフ30分前にはスタジアム内へ。俊輔のセルティック最終戦ということで、日本人メディアも相当な人数がやってきていた。また、この試合はスカパー!で生中継するため、解説の川本さん、実況の加藤さん、そしてスコットランドプレミアリーグの中継スタッフらの姿もプレス席にはあった。

セルティックの優勝条件は、ハーツとの最終戦に勝利し、なおかつ、同時刻に行われているダンディー・ユナイテッドvsレンジャーズで、レンジャーズが負け、もしくは引き分けに終わること。昨シーズンは、ほぼ同様のケースで、セルティックが逆転勝ちしているだけに、可能性は十分にあった。

しかし、前節のハイバーニアン戦で勝てず(0-0)、首位から転げ落ちたセルティックの選手たちには、もはや再び逆転優勝を成し遂げるだけの力が残っていなかった。ハーツ相手にリードを広げることで、レンジャーズ側にもプレッシャーはかけられたはずだ。しかし、決定機を外し続けると、逆にレンジャーズが先制、前半終了間際にはそのリードを2点に広げた。ハーフタイムに、レンジャーズ2点リードの知らせを聞いたセルティックの選手たちは、後半、“今シーズン最低”とも言えるようなプレーを続けた。勝利を目指して必死になっていたのは、俊輔のみ。それでは、勝てるはずがない。ブーイングの中、俊輔のセルティックでの4年間が終わった。

もっとも、最後のシーズンで2位に終わったからといって、俊輔の4年間が否定されるわけではない。国内リーグ3連覇、そしてUEFAチャンピオンズリーグでの2年連続の決勝ラウンド進出。マンチェスター・ユナイテッド相手に決めた2本のFKをはじめ、印象に残る多くのゴールを決めた俊輔は、確かにセルティックの歴史に足跡を刻んだと言えるだろう。

試合後、グラスゴーの中央駅でスカパー!スタッフやうじきつよしさんらと合流し、中華レストランでたっぷりと飲み食いした後、ホテルに戻り、原稿を書く。テーマは、「中村俊輔、横浜凱旋!」。そう、この時に書いた原稿は、今回の急転直下のエスパニョール移籍によって、“幻の原稿”となってしまった。せっかく書いた原稿がボツになったのは悲しいが、中村俊輔という選手のことだけを考えると、夢であったリーガ・エスパニョーラに挑戦できることは、本当に幸せなことだと思う。「日本人はスペインでは通用しない」という現地での評価を、俊輔の活躍が覆してくれることを期待したい。(「ローマ篇」に続く)


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