ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
サッカー観戦

06/22/2014

Jリーグが望むクラブ松本山雅(後編)

前編に続いて後編。

スカイボックスを出てまず向かったのは、スタジアムのスタンド。

キックオフまで1.5時間はあるのに、すでに席についている人がかなりいる。

そしてスカイボックスから眺めて感じていたのだけど、やはりユニフォームを着ているサポーターが多い。

これだけ多くの人が着ているのは、レッズやアルビレックス、そして日本代表戦くらいじゃないだろうか。

とにかく深緑のユニフォーム普及率が高い。


そしてその背番号に目をやらないわけにはいかない。

多くの人が12番か3番を入れている。

12番というのはもちろん、第12番目の選手という意味を込めたサポーターの番号。

3番は、J1横浜マリノスからやってきて、山雅を盛り上げようとしてくれたかつての日本代表、故松田直樹選手のもの。

練習中に倒れ、帰らぬ人となってしまったことは、日本中にショックを与えた出来事だった。

しかし、当時まだJリーグ入りすらしていないクラブへ、サッカー人生投げうってやってきてくれた英雄を、このクラブのサポーターは忘れていないのだ。

そして今は、この番号を松本出身選手である田中隼磨選手が引き継いでいる。

クラブとしても、サポーターとしても、この番号に強い思い入れがあるのが良く分かる。


これはオレの目線から見ると、すごく大切なこと。

半永久的に続く存在(番号)があることは、サポーターが選手依存ではなく、クラブへアイデンティティを持っている証拠だから。

サポーターは、もちろん山雅の選手は応援する。

しかし、選手ありきではなく、クラブありきなのだ。

これは他の日本のクラブではあまり見られない光景。

正確には、スター選手のいるJ1では少なく、逆にJ2クラブの方が多く見られる光景かもしれない。


そしてもう一つ。

日本のクラブは選手の名前入った横断幕が多い。

これは選手個別のチャントも同様のことが言えるが、とにかくこれらは、個人を応援する存在になりかねない。


この点で言うとヨーロッパは、少なくともドイツは、選手個人名の横断幕やチャントはほとんどない。

サポーターはあくまでもクラブをサポートする存在、だからサポーターであり、自分が応援するクラブの選手だから応援する、というのが彼らの考え方なのだ。

横断幕に書かれることも、クラブへの忠誠や誇り、メッセージ、そして自分たち(サポーターたち)の存在を示すものが多いのだ。


その点で言うと、山雅はそれが多く見られる。

選手名もあるが、大きなスローガンの横断幕も多く見られた。


スタンドから外に出て見ると、これまた多くの人。

たくさんのお店が出店していて、どこも賑わっている。

さながら、縁日かお祭りのようだ。

その雰囲気があるからか、はたまた、そこにいる人たちがその雰囲気を作っているのかはわからない。

ただとにかく、どこか心躍る空間があり、その縁日感というか、お祭り感に惹かれてしまう。

中でも大行列を作り、人気を独占していたのがこちらのケバブ屋さん。

ドイツではそこら中にあり、オレにとっては馴染みのあるケバブだが、どうやらこのお店はうまいことやってるんだな、なんて思ったり。

ここでもやはり目に付くのは12番のユニフォーム。

おじいさんやおばあさんまで深緑のユニフォームを纏い、12番を背負っている。


このお祭り感、皆さんに伝わるだろうか。

そしてここからもアットホーム感が伝わってくる。

その温かい雰囲気を感じるのは、関わっている人たちみんなが山雅愛を持っているからだろう。

山雅が好きで応援に来るサポーターを、多くのボランティアが迎え、そして多くの飲食関係者もおもてなししているのだ。

なんだかこっちまで自然に笑顔になってしまう、そんな魅力がある。

そしてサポーターたちが座るバックスタンドへ戻って見るとびっくり。

まだキックオフまで1時間以上あるのに、もうギッシリ。

ゴール裏ももうギッシリ入っている。

バックスタンドからゴール裏へスタンドを歩いていくと、拡声器を持った数人がチャントのリードを始めた。

「いくぞー、応援するぞー!!」

というウルトラス(熱狂的サポーター)感とは少し違い、

「今日もみんなで盛り上げていきましょーね!」

という、ここでも感じる温かさ。

そして全体がこれに呼応する感じがまたすごい。

そんなこんなで、キックオフ1時間前にはチャントが始まったのだ。

ピッチではようやくGKがウォーミングアップを始めたくらいなのに、サポーターからは応援歌が聞こえる。

こんな光景、ドイツでもなかなか見られない。

ドイツでは1時間前はまだ席にはつかず、ビールを飲んで談笑している人が多いのだから。


しかし山雅は違う。

あとで知ったが、これはサポーターとクラブ(選手)の意見交換の中で、ウォーミングアップ中も応援の声はよく聞こえる、というものを汲み取ったものらしい。

そんなに聞こえるのなら、ウォーミングアップから応援しようじゃないかということで始まったんだそうな。

サポーターも選手も、試合キックオフに向けて、徐々にテンション作っていくことができるし、相手チームにもいいプレッシャー掛かるわけだ。

なるほど、選手目線とサポーター目線は違うが、お互いを知る努力をすることで双方にとってプラスになっていることがわかる。

素晴らしい。

そのあと、神田さんから電話が来たので、彼が担当しているテントに行ってみる。

すると彼はここでも挨拶を続けていた。


正直、かつて選手としてプレーしていた人間が、ここまで身を粉にしてクラブの職員として働く姿には感銘受けた。

選手のセカンドキャリアと言ってしまえば簡単だが、ここまで受け入れてしっかり出来る人はそう多くないだろう。


そんな話をすると、

「よく言われるんだけどね。オレは一度サッカー界から離れて、不動産屋の営業をやってたから。だから結構普通に受け入れられているところはあるかもね。」

と、笑って言っていた。

が、それだって凄いことだ。

きっと彼の人間性と、このクラブの魅力がそうさせるのだろう。

そう思えてしょうがなかった。

試合はというと、北九州が1-0で勝利を収めた。

オレは前半はスカイボックスから、後半はメインスタンドに降りて観戦していた。


山雅としては久々の敗戦。

結果は残念だったが、オレにとっては試合の終盤の応援がとにかく印象的だった。


観客から、ワンプレーワンプレーに素早いリアクションがある。

周りを意識してあまり感情が出ない日本人において、まるで自分の子供の試合を見ているような雰囲気、というか。


どこのクラブでも、ゴール裏にはそういう熱はある。

しかし、メインスタンドに座っている人たちからもそのリアクションあるということは、正直日本では稀なことだと思う。

きっと日本代表の試合くらいじゃないだろうか。

前編でも書いたが、このクラブのサポーターには、山雅しかしらない人たちも多くいるのだ。

逆に言うと、山雅だけで十分、山雅があるからスタジアムに足を運んでいるとも言える。

だからこそ、相手が強いか弱いかではなく、山雅のプレーに一喜一憂しているのだ。

ふと横に目をやると、車椅子のエリアにあるおばあちゃんが来ていた。

おそらく、90歳近いだろう。

正直、サッカースタジアムには、滅多にいない年代の方と言える。

そのおばあちゃんが、山雅のプレーを見て、拍手し、ミスに「あー!」と嘆いているのだ。

すぐわかった。

あ、この人にとって、山雅の試合を見るのが楽しみなんだな、ということが。


これって本当に凄いこと。

そんな年代の人たちまで巻き込めてしまうなんて。


山雅の盛り上がりの要因を、大月社長に伺ったことがある。

一体どんなことをしたんですか、って。

そしたら、彼ははっきりと答えた。

「正直、僕たちは何もしてないんだ。サポーターの皆さんが、クラブ育て、サポーターを増やしてくれたんだ。」

と。

何もしていない、わけない。

クラブは、サポーターを受け入れ続けてきたのだ。

サポーターの思いを、クラブの思いとして汲み取り続けてきたのだ。


社長自ら、毎試合サポーターを挨拶しながら出迎えるなんて、よっぽど器が大きくないと出来ることじゃない。

サポーターあってのサッカークラブであることをトップの人間が理解していることは、大きなアドバンテージである。

分かっているフリは出来ても、実際実行出来るということは容易ではないことだから。


トータルで見て、このクラブは全ての人からクラブ愛を感じた。

もちろん半日で全部わかるわけはない。

改善すべき点もあるとは思う。


でもそういうことではなく、このクラブはJリーグが掲げる理想の形に近いのだと思う。

ヨーロッパにもない、日本らしい素晴らしいスポーツコンテンツを作りあげていると言える。

一言で言えばまさに、“おもてなしのクラブ、松本山雅”ということだ。

今、J2で3位につけている松本山雅。

これから後半戦が大切になってくる。

いずれにしても必ず近い将来、J1には上がるクラブだろう。


しかし、これまでは右肩上がり一辺倒できた山雅は、J1では苦労するだろう。

選手の補強や入れ替えもたくさんしなくてはいけない。

ただ一つ忘れないで欲しいことは、自分のクラブからスター選手を育成することだ。


サポーターらにとって、松本山雅は唯一無二のクラブ。

山雅の試合は“息子の運動会”なのだから。

だからこそ、山雅育成の出身選手の存在は、その象徴的な存在になるはずだ。


そしていつか、山雅から日本代表選手が生まれるようになったとき、山雅しか応援していなかったおじいちゃんおばあちゃんが、サムライブルーのユニフォームにも興味を持つのかもしれない。

なんせそれは、“息子”の晴れ舞台なのだから。


そんな日が来れば、日本のサッカー文化はもっと根付くだろう。

そして、そんな人たちに応援される代表チームも、きっともっと強くなれるだろう。

そんなことまで考えたら、松本山雅というクラブが今後どうなっていくのか、本当に楽しみでしょうがなくなった。

ワクワクが止まらない。

これからも動向を追っていこうと思う。


皆さんも是非、そんな松本山雅を観戦してみて欲しい。

その上でこのコラムを読み返してもらったら、また感じることがあるかもしれない。


とにかく実りある松本出張でした。

神田さん、大月社長、その他関係者の皆さん、どうもありがとうございました。

また、松本に行くことを楽しみにしています。

松本では、多くの場所が、これで出迎えてくれる。

とても良い。

「頑張るときはいつも今」

GENGO

鳥肌クラブ松本山雅(前編)

サッカー関係者なら一度は聞いたことがあるかもしれない。

今、J2に他とは一線を画するクラブがある。

長野県の松本市をホームタウンとするクラブ、松本山雅FCがそれである。


県リーグから着実に階段を上り、J2にまで上り詰めてきて、現在リーグが半分終わって3位につけている。

首位と2位が今季J1から降格してきたベルマーレとジュビロであることを考えると、昨季から所属のクラブの中では堂々のトップに立ち、J1降格クラブに真っ向から食らいついていることになる。


そもそも、オレがなぜ松本まで足を運ぶことになったか。

それはこのクラブの取締役になっている方が、オレの群馬時代のチームメートという縁。

このブログでも書いたことがあるけど、山雅さんは積極的にフロントの方々の海外研修などを行っていて。

2年連続でデュッセルドルフに来てくださったこともあり、今度はオレがお邪魔させていただこうと。


「来れるなら是非試合のあるタイミングで、うちのホーム試合を見て欲しい」

熱烈な(半ば強引なw)誘いを受け、スケジュール調整したことは、もはや今から考えれば大正解。

やはり百聞は一見になんとやら。



これまでにもサッカー関係者として、それなりに日本の試合を見に行かせてもらってきた。

それは日本代表戦然り、J1、J2、JFL、地域リーグ然りである。


そしてこの10年近くたつドイツ生活の中でも、プロからアマの様々なリーグの試合を見てきた自負がある。

ドイツだけでなく、オランダやベルギー、イタリアなんかのサッカーも見ることがあるし、CLの試合も有難いことに何試合も見ている。

「見ている」というのはもちろん、スタジアムで生で見て「体感している」という意味。


そんな、それなりに経験があるオレが、生意気ながら山雅の試合に行ってみて、、、興奮が止まらなかった。

この感情は隠さずにしっかりと書いておきたい。

あまりにも感じたことが多いので、ちょっと2回に分けてリポートする。

珍しく、コラム調で書いているのも、それくらい是非皆さんに知って欲しいから。



この日は土曜日のナイター。

相手はギラヴァンツ北九州で5位と好調。

一方山雅もここ8試合負けなしが続いている状態だという。


そんな情報はあまり知らないまま、まずは新宿からスーパーあずさに揺られて2時間半、松本駅に到着。

ドイツと日本の間を11時間移動しているオレにとって、2時間半なんてあっという間。

変わりゆく窓からの景色を見ていたら、あっという間に長野にいましたよ、って感じだった。




松本に降り立つと、日射しは感じるものの、やはり少し標高が高いからか、風が心地よい。

駅を出ると、アルウィン行きの無料シャトルバス乗り場の表示。

わかりやすいが、この辺ではまだ、山雅の熱はわからない。

ただ、キックオフまで2時間半あるのに、バス乗り場には緑のユニフォームを身に纏ったサポーターの姿が、決して少なくない。


そして満員のバスに揺られて30分。

座っていたからいいけど、これは正直なとこ、やはり少し遠い。

高い建物がない松本において、駅を出発してからなかなかスタジアムが見えなかったのは少し残念。


なんて思いながらスタジアム、アルウィンに到着。

駐車場からアルウィンに向かって歩いて行くと、その辺一帯は他のスポーツ施設もあり、たくさんのゴルフ場があることもわかった。



後で聞いたが、すぐ横には空港があり、航空法の関係でアルウィンは少し掘って作ったという。

メインスタンド以外に屋根がないのが残念。

この日は天気が良く、オレはスカイボックスで試合観戦させていただいたが、雨が降っていたら、サポーターは辛いなと。



オレがアルウィンについたのは17:15くらい。

キックオフまでの19:00まではまだ1時間半以上ある。

そこでまず、驚かされる。


なんとまあ多くの方がすでにアルウィンに到着していることか。

この日の観客数は約11300人だったけど、すでに数千人は来ていたことだろう。

1時間半以上前に。


そしてアルウィンの周りにはいろいろな人たちが働いている。

飲食店関係は非常に大盛況で、どこの店にも列が出来ている。

一種、町内会のお祭りに来たような活気すら感じられた。



人権保護のアンケートを取るボランティアの人たちの活動にも、サポーターらが積極的に参加している。

それ以外にも聞くと、毎試合130人くらいのボランティアスタッフが働いてくれているという。

ボランティア“チームバモス”には200人くらいが登録していて、中には東京から来るって人もいて。


なんというクラブだ。

でも、それも理解出来る。

東京からでもここに来て、ここの人たちと交流し、一緒に仕事して勝利を分かち合いたい、そんな空気がある。


とにかく誰もが笑顔だ。

この試合を見に来ることが楽しみなんだろう。

彼らの日常の中に、大切なイベントとして組み込まれていることが見て取れる。


そして、お年寄りがめちゃくちゃ多いことにも驚いた。

サッカーのユニフォームなんて、きっと1着しか持っていないんだろう。

その1着が、山雅のユニフォームに違いない。


これはあとで聞いた話だが、日本代表のことは全くわからない、サッカーもよくわからない、でも山雅が好きで毎試合来ている、という方が少なくないんだと。

それにも納得出来る。


なんというか、とにかく山雅の試合へ、孫や子供の運動会を見に行くような感じで来ている方達がたくさんいるのだ。

いい意味で、“ファミリー感”がすごい。


そしてオレの元チームメートの神田さんと再会。

このクラブの営業として松本中を駆けずり回り、スポンサー獲得に奔走している男。

そしてその横には、クラブの大月社長も。

クラブの顔と言うべき人間が、スタジアムの周りで、来場するサポーターに挨拶している。

そして本当に多くの方が、笑顔で挨拶を交わし、中には軽い会話もしていく。


顔の見えるフロントほど信用出来るものはない。

このクラブは、サポーターに信用されている。

それをこの光景で感じることが出来た。



とりあえず、大月社長の案内でスカイボックスに上がり、上からアルウィンを眺めて見る。

すでに多くの人たちがスタンドに入っている。

グラウンドレベルでは、人権保護の表彰などを行っているようだ。



サッカー専用であることが、このクラブの一体感を高めているんだろう。

そんな風に思えるアルウィンは、だからこそ屋根がないのが残念だと改めて思う。

聞くと、屋根を付ける案もあるが、やはり航空法の制限や、予算的な部分があるらしく、簡単ではないらしい。



ここでクラブの関係者らに挨拶をしたところで、オレは自分の好奇心を満たすべく、自由行動を開始。

「ちょっとぐるっと見てきます」

と言い残し、アルウィン探検をスタートさせた。



後編に続く。

10/12/2013

ドイツ代表、W杯出場決定。

ドイツ3-0アイルランド。

昨日はブラジルW杯ヨーロッパ予選のドイツvsアイルランドを見にケルンに行ってきました。

この試合の結果次第でドイツ代表のW杯出場が決まるので。

また次のスウェーデンvsドイツの試合は日本で解説させていただくこともあり、しっかり現地の様子を把握しなくては。

そんなこんなで行ってきました。

結果から言うと3-0で完勝。

そう日本での報道は出ていました。

確かにボール支配もチャンスの数もドイツが圧倒していましたが。

それでもアイルランドの速攻にはキレがありました。

前後半で2回ゴールバーを叩くシュートがあり、またノイアーの判断ミスで、無人のゴールへシュートを許す(ゴール上へ外してしまった)シーンも。

また終盤にはノイアーが1対1というシーンをファインセーブするというピンチもあり、数字を見ただけでは一概には「完勝」とは言えない気がしました。


少なくとも昨日の試合に限って言えばですが、スタジアムの雰囲気も、正直代表戦よりも普段のブンデスリーガの方が良かったように感じました。

勝ってあたり前の雰囲気ってのは、何か慢心を感じる応援になるというか。

絶対勝つんだ!サポーターがそれを後押しするんだ!

そういう気持ちが充満しているスタジアムは、また来たいと思う場所になります。

サッカーの試合もまたエンターテイメントの一つであり、スポーツコンテンツの一つでもあるわけですから。

オレなりにいろいろ感じる観戦でした。

いずれにしてもドイツ代表は16回連続18回目のW杯出場が決定。

これはやっぱ凄いことですよねー。

改めてドイツの凄さを感じました。

さあ、週末。

出張に向けて、準備しなくちゃ。


「頑張るときはいつも今」

ジャーマンGENGO

09/01/2013

今日から9月。

今節、フォルトゥナは金曜日にアウェーで2-4とビーレフェルトに敗れました。

2回リードを奪いながらの逆転負けは、怪我人も出してしまったし、かなりの痛手です。

でもまあ過ぎたことはしょうがない。

ここから代表ウィークで2週間試合がないので、とりあえず修正をして欲しいです。

そこで土曜日は、気分転換も兼ねて友人と隣町のボーフムに試合観戦にいってきました。

13000人ちょっとの入りでしたが、試合はかなり盛り上がりました。

なんせ、こちらの結果も4-2。

しかもー。

0-2からの大逆転。

つまりビーレフェルト状態w


前半はスタンドのサポーターもブーブーでしたが、後半はノリノリ。

目の前に座っていた人たちも、何度も立ち上がり大声で応援していました。

それがなんともいい雰囲気で。

ちなみにこの大逆転劇の立役者となったのが、日本人の田坂選手と、フォルトゥナから移籍した仲良しのケン・イルスェ選手。

フォルトゥナにとってボーフムはライバルクラブですが、それ以前にそういった選手たちが活躍することは個人的にはとっても嬉しいですよね。

とにかく、いい刺激でした。


とまあ、そんな感じで今週も健全な週末を過ごしています。

日本はまだまだ残暑かな。

こっちはもうだいぶ肌寒い毎日。

今日から9月だし、また頑張ります。


「頑張るときはいつも今」

GENGO

08/18/2013

ブンデスリーガ観戦。

今日は土曜日。

トップチームの練習に参加しなくなったので、なんだか久々に週末を休みとして迎えました。

そこで、隣町のメルヒェングラッドバッハまでサッカー観戦に行こうとなりまして。

ブンデスリーガ、ボルシアMGvsハノーファーを見に行ってきました。

ボルシアMGは試合中の雰囲気がとてもいいので好きなのですが、この日も46000人の観客が素晴らしかったです。

ハノーファーは酒井宏樹選手が先発出場でした。

試合は3-0でボルシアMGに軍配。

酒井選手は悔しい表情を何度も浮かべ、チームメートと身振り手振りを交えて会話していたのが印象的。

試合結果は残念でしたが、しっかりと試合に出て、しっかりとチームメートとコミュニケーションを取っていたので、これからも期待したいなと思いました。

いずれにしても、久しぶりにフォルトゥナ以外の試合をスタジアム観戦しました。

なんだか懐かしい気持ちとともに、純粋にサッカー観戦を楽しめましたね。


ちなみにサッカー選手ではなくなり、フロント目線でスタジアムを見渡す癖がついているので、またいろいろと新しい発見がありました。

こういうことは財産になりますし、アイディアにもなるので、大事にしていきたいことでもあります。

そんな感じで週末も結局サッカー。

まあ、特に驚かないような、ごく普通のオレらしい週末です。

いいことです。

それでは、良い日曜日を。

「頑張るときはいつも今」

GENGO

06/01/2013

うらーわれっず!!


代表ウィークに入るので、ほとんどのJ1クラブはオフに入っていたりするのですが、水曜日に2試合だけあったので、早速行ってきました。

埼玉スタジアム。

平日だったので25000人くらいでしたが、それでもJリーグでもっともお客さんの入るクラブ。

ドイツのスタジアムの雰囲気と比較しながら楽しみました。


個人的には、槙野選手(レッズ)とウィルソン選手(ベガルタ)のフィジカルが際立っていたという印象。

日本人選手らの上手さの中に彼らのような強さが加わって、初めて迫力が生まれるんだなぁと。


ちなみに初めてペトロビッチのサッカーを生で見ましたが興味深かったですね。

日本代表が試していた3-4-3とは全く違うスリーバックで。

良くも悪くもレッズだから、ペトロビッチだから出来るんだということも分かりましたね。


いずれにしてもJリーグの雰囲気を感じられて良かったです。

あ、宇佐美選手のガンバ復帰が決まりましたね。

めっちゃ応援している選手なので、また大きく成長してくれることを願ってます。

それでは。

「頑張るときはいつも今」

GENGO


11/08/2012

チャンピオンズリーグが面白い。


ヨーロッパチャンピオンズリーグ。

それはヨーロッパにおいて、国と国の垣根を超えた、ヨーロッパトップのクラブを決める大会。

日本の皆さんにとっても、香川選手や内田選手が出場しているので、より身近に感じるようになっているのではないか。

ちょっと前までは、強豪クラブが常連となっていて、グループリーグを突破する頃には豪華な名前が出揃うのが当たり前だった。

スペインならレアルマドリードやバルセロナ、イングランドならマンU、チェルシー、アーセナル、リバプールか。

イタリアからはユベントスやACミラン、インターミラノ、ドイツからはバイエルンやドルトムント、シャルケの名前が上がる。

フランスからはリヨン、パリサンジェルマン、マルセイユなんて名前は強豪で有名だ。


もちろん今大会を見回しても、それらのクラブの多くは予選を突破し、グループリーグに参戦している。

グループリーグの抽選のあとでは、やはり名前先行で突破予想なんてのが行われる。

こちらのサッカークジの倍率なんかを見ていると、前評判の差というものは歴然だったりするのだから。


最近のヨーロッパサッカーは、明らかにスペインの、しかもバルセロナのサッカーが世界を魅了していた。

そしてスーパースターを集めることで有名なレアルマドリードを加えたスペイン勢が、どうしてもヨーロッパを代表する存在だった。

例え昨季のチャンピオンズリーグの決勝がチェルシーとバイエルンだったと言っても、実際世界のサッカーファンが待ち望んでいたのは、バルセロナとレアルマドリードの決勝だったのではないか。

ところが、今年のチャンピオンズリーグで異変が起きている。

ここ数年、徐々に勢いを盛り返してきたブンデスリーガ勢が好調なのだ。

バイエルンは圧倒的な強さを見せているが、シャルケもイングランドの名門アーセナルに、ドルトムントもあのレアルマドリード相手に、それぞれが2戦で1勝1分と勝ち越している。

ドイツサッカーは代表チームも低迷期を抜け、今また黄金期を迎えつつある。

FIFAランキングもスペインについで2位を維持しているし、何よりサッカーのクオリティーが上がっている。

もっというと見ていて面白いサッカーをしているのだ。

新しいジェネレーションが躍動しているといったらいいかもしれない。


国内のブンデスリーガも平均で45000人以上の観客動員を誇る、世界最大のサッカーイベントに成長しているわけで、今ドイツサッカーは本当にいい時代を迎えつつある。

逆にスペインの2強はもちろん、イングランドやイタリアの強豪が、もはや常勝軍団ではなくなってきている。

ACミランやアーセナルなんかも、格下と思われていた相手に次々に苦渋を舐めさせられている。

現在世界最高のレベルを誇るイングランドのプレミアリーグ覇者マンCは、死のグループと呼ばれる中にいるが、まさかの成績不信でもはや敗退間近であるのだから驚きだ。


今日の試合でもセルティックがバルセロナを破る波乱があったが、もはやこれは波乱と呼べるのだろうか。

アヤックスがマンCを破り、ドルトムントがレアルを破り、マラガがACミランを破った前回など、もはや波乱だらけで、波乱なのかも分からなくなってしまったのだから。


裏を返すと世界のトップレベルは尖っていたものがかなり均衡してきたとも言えるかもしれない。

試合内容を見ていても、どっちが強豪なのか分からないこともあったりするのだから。

でもこれだからサッカーは面白い。

常識などなくていい。

ジャイアントキリングなんて言葉があるが、同じ11人同士で戦っているのだから。

強い者が勝つんじゃない

勝った者が強いんだ

この言葉がまさにすべてを表している。

ちなみにこれ、キャプテン翼で西ドイツ代表のカールハインツ・シュナイダーくんが言った言葉。

実はこれ、実際に74年の西ドイツ代表キャプテンだったベッケンバウアーの言葉を引用してるということは、(若い人には)意外と知られていない。

とにかく今のヨーロッパサッカーはもはや戦国時代状態。

名門クラブも油断していると平気で足元をすくわれる。


とはいえ、選手のレベルを考えるとやはり名門は有利だとは思うが。


ちなみにオレは、やはりドイツ在住者として、ドイツクラブを応援している。

彼らは“勝って",ドイツサッカーの強さを証明してくれることと信じている。


今年はバイエルンがチャンピオンズリーグのタイトルを獲って欲しいと思ってるが、果たして。

今日は珍しく、真面目にサッカーについてかいてみました。

つまらなかったらごめんなさい。

まあ、サッカー馬鹿の夜中の呟きだと思ってください。


それではおやすみなさい。


「頑張るときはいつも今」

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10/07/2012

試合観戦でオランダへ。


フォルトナがついに今季初黒星。

マインツにて1人退場者を出したフォルトナは85分に失点して負けちゃいました。

前半は非常にいい試合をしていただけに悔やまれる敗戦。

でもそれがサッカーだし、そこの小さな差がきっとあとあと大きな差になっていくのでしょう。

とにかく来週は代表ウィークでお休みで、再来週にはバイエルンと対戦ですから。

ここまで全勝のバイエルンになんとか一矢を報いて欲しいと思います。

そんな土曜日の夕方、車を飛ばしてオランダへ。

今季2位と絶好調のフィテッセvsへーレンフェーンを見に行ってきました。


夜のGelreDome(スタジアム)はコンサート会場みたいな雰囲気。


試合は取りつ取られつのシーソーゲームで3-3でした。

ハーフナー選手は左ウィングでフル出場、前半は高さを活かしてかなりチャンスがあったのですが、惜しくも決めれず。

でもオランダ人の上からヘディングするのは迫力満点でした。

安田選手は残念ながら出場はありませんでしたが、右サイドバックの選手が肉離れをしたようなので、チャンスがあるといいですね。

応援してます。


そんな感じで、ドイツサッカーからオランダサッカーへのはしご。

ヨーロッパならではですよね。

最近良く思うのですが、本当に素晴らしい環境に住んでるなぁって思います。

こんな生活を大事にしながら、また来週にむけ、充電します。

それでは。

「頑張るときはいつも今」

GENGO

10/04/2012

CLシャルケvsモンペリエ観戦。


今日はシャルケのCLの試合を見に行ってきました。

めっちゃいい席で見させてもらいました。

サポーター席も一望でい。

試合結果は2-2。

完全に勝ち試合だったところをロスタイムの失点で引き分けちゃいました。


ちなみにドルトムントもマンチェスターCにロスタイムの失点で引き分けたという...

サッカーは最後まで分からないってことですよね。


内田選手は先発フル出場でした。

相手はフランス王者クラブであり、黒人系の選手が多かったので、ディフェンスするのも大変だったと思いますが、めっちゃファイトしてました。

パパドポロスがめっちゃ内田選手とコミュニケーション取ってましたよ。

良いプレーした選手には常にグッドー!!って親指を立てるパパドポロス。

まだ20歳そこそこなのに、素晴らしい選手ですわ。


いずれにしても、目の前でモンペリエの魂のこもった同点劇に、CLの迫力を見せてもらいました。


フォルトナもいつかこんな舞台に立てるようになるといいな、なんて思いながら、デュッセルドルフに帰ります。


サッカーのある毎日、最高。


「頑張るときはいつも今」

GENGO

09/13/2012

代表観戦で感じたこと。

先日の日本代表の試合を見てきました。


とりあえず、大事な一戦に勝てて良かったです。

賛否両論でしょうが、とにかく勝ったことに意味があると思います。


それにしても清武選手がガンガンクオリティを上げてますね。

A代表でももう堂々と自分らしさが出てる。

オリンピックとブンデスリーガでの2試合で、さらに成長したんでしょうね。

ちなみに今回の代表戦をスタジアムで見ていて感じたこと。

それは、日本代表のサッカーの更なるステップに必要なことは、足を運ぶ観客が“ファン"から“サポーター"に成長すること、かなと。


本場ヨーロッパでは、試合の流れの中で悲鳴や黄色い声は聞こえません。

常に大声援か怒号が響いています。

スタジアムにいる一人ひとりが魂のこもった声援を選手に飛ばすんです。


日本のファンが100%そうではないとは思いませんが、先日の試合は、W杯予選の中でも最も“負けられない"試合だったわけで。

グループ内で最も強いライバル国と、ホームで戦うのだから、本当に負けちゃいけなかった試合のはずです。

それを一体どれだけの観客が分かって声援を送っていたんだろうなって。


ピッチ上で集中してプレーしてるとある程度の歓声って聞こえなくなるって選手たちはいいます。

それでも、魂のこもった大声援は絶対に響き届きますからね。

日本代表の試合では、少なくともこの間の試合では、それを感じることが少なかったなぁと思いました。

語弊がないようにですが、スタジアム内の雰囲気は良かったですよ。

ただ、スタンドからの声援の本気度をもっと上げられれば、それは必ず選手たちの力になるはずですので。

そんなことを素直に感じた一戦でした。

いち、ヨーロッパかぶれのサッカー馬鹿の戯言と思ってください。

ただ、本場のあの空気感を日本でも感じたいなぁと思っただけです。

なんというか、日本を否定してるのではなく、逆に日本人として、そういうヨーロッパの雰囲気に嫉妬したという感じです。

いずれにしても日本人全体のサッカーレベルの向上が次の代表チームの成長には欠かせない気がしました。


ちなみに今回のチケットを手配してくれた中高同期の友人。

いつもオレに真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれる最高の友達です。

今回は時間があまりない中でチケットを手配してくれたので感謝です。


そんな感じでいろいろ感じた代表戦観戦でした。


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