made to(メイドトゥ)とHelmut Newton(ヘルムート・ニュートン)
この度、コニー編集長より依頼を受けました
made toの森本です。
特派員名は小西曰く、メイドトゥのトゥをとりまして、
トゥ森本に決まりました。
これからたまに登場させて頂くこともあるかと思いますが、
皆様、宜しくお願い致します。
さて、最近は、随分と暖かく
過ごしやすい日が多くなりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
お休みの日に外で過ごす時間が
とても気持ちの良い季節ですね。
made toでは春夏の新作商品が
大量に入荷してきましたので、
店内の配置を少し変えてみました。
foot the coacherのジョッパーブーツ、フルブローグや
ギリーシューズなどをはじめとするレディメイトシューズが
所狭しと店内にならんでおります。
そして、今季はBAGやLONG WALLET、HALF WALLETなどの
小物類も大変充実しております。
店の宣伝はこの辺りにしまして、
そんなmade toの中央にあるのが、こちら…。
ファッション写真家Helmut Newton(ヘルムート・ニュートン)が
ドイツのTASCHEN(タッシェン)社から出版した
写真集『SUMO BOOK』です。
来店して頂いたお客様のほとんどの方がびっくりされる
この『SUMO BOOK』は
日本の国技である相撲から名付けられたもので、
サイズは51cmX71cm、厚さ6.5cm、重さはなんと約30kgあり、
世界一大きい写真集としてギネスに認定されています。
このあまりにも大きな写真集のため、
出版元のTaschen社はこの写真集の構想に
約3年を費やしたと言われています。
実際、ご覧頂くとわかるのですが、本当に大きいんです。
これだけ大きいとページをめくるのもたいへんです。
ヘルムート・ニュートンは1920年、ドイツ・ベルリン生まれ。
世界の最先端をひた走った
「マリクレール」、「ノヴァ」、「エル」、「プレイボーイ」、
そして「ヴォーグ」各国版などで、
ヨーロッパ上級社会の退廃美とヌード、
暴力とエロティシズムを交錯させたスタイルを確立し、
2004年1月23日に自動車事故で亡くなるまで、
精力的に作品を撮り続けています。
ちなみに日本では女優石田えりの写真集『罪』を撮りおろして、
話題になったので、ご存知の方も多いはず…。
そんな彼の代表作のひとつが『SUMO BOOK』なのです。
一部を紹介しますと…
婦人のジューン・ニュートンが編集を担当し、
レイアウトした総ページ数は480ページで、
上流階級の雰囲気を持ったクールで
エロティックな一連の代表作が収録されています。
シリアルナンバーが入れられており、
オーナー小西所有のこの写真集には
ニュートン自身のサインが書かれています。
そして、専用のステンレス製の軽量専用テーブルは
フリップ・スタルクのデザインによるものです。
最初に2,500部が制作され、
残り7,500部が2000年4月までに印刷されました。
2000年1/2月号の"アメリカン・フォト"誌では
写真集の出版に合わせて彼の特集号が組まれ、
日本でも"SUMO BOOK"が
テレビやスポーツ紙や雑誌などで取り上げられました。
当時大学生だった私も色んな意味で歴史に残る
この写真集に衝撃を受けました。
まさか、その後、実際にこの眼にできるとは思いませんでしたが…。
ニュートンはそれまでファッション写真ではタブーであった
売春婦、フェティシュ、女性の男装などをモチーフに
取り入れるようになるのです。
最初は物議をかもしましたが、
ニュートン自身のオリジナリティーを確かなものにし、
写真家の枠にとどまらず、アーティストの地位を不動のものとしました。
そんなニュートンにご興味のある方は是非、ご来店下さい。
ご覧頂くお手伝いさせて頂きます!