コニスポ!

Masahito Konishi [tailor]

BESPOKE TAILOR DMG,Made to
Birthday : 1969/7/29
Hometown : Osaka Japan

2010/03/07

例の制服のジャケット&パンツ その3

例えば学校の制服だと男女は別々の制服ですが、オリンピックでは男女共に同じような制服になります。


これは同じ服装を着ることでの集団の一体感の意識や愛国心を持つべきという言わば国家の威信のようなものではないでしょうか?


ということで考えて行くとコシバキ選手は国家に反抗したことになります。

軍事国家時代の日本は服装を乱すだけで処罰されました。戦後から現在の学校では服装チェックがあり内申書にひびきます。(笑)

何かそんな国的体質を引きずっているようです。


彼がやり玉にあがった理由を最も簡単に説明すると

制服を崩している不良男子学生が、朝礼中に先生に見つかり注意もされないまま無理矢理全校生徒の前に立たされたことで、ちょっと不機嫌な態度をした。それを見ていて気を悪くした学生や先生などの周りの人達からイジメを受けた。そしてこれ以上ことを大きくしない為に、担任と不良学生は誤った。
これなんかも校長か教頭が何とか出来そうな問題であるのも同じなのです。

服装に対する考えが国際社会と学校とで同じであり、どちらも何でそんな服装したら悪いのかをしっかり説明出来てないというのが問題なのです。


また私共の仕事にも少なからず関係することで、今回のオリンピックの制服を語りますと、まずコシバキ出来るサイズを選手に渡したことがいけないと思います。

採寸してるとしたら採寸ミスで、既製品からのサイズ割りだと大きいサイズを渡していることになります。

また他の選手の制服を見ても全体的にゆったりしていますから、日本代表の制服は国際的基準よりは、多分ゆったり目のサイジングなのですね。また個人的な意見ですが日本代表のワッペンの位置の低さも何か弱々しくだらしなく感じてしまいます。。

英国の大抵の父親が息子の服装にうるさく意見するのは、人前に出る格好とはサイズを合わせることだと理解しているからです。

仮にその息子がヒップポップスターになり、タボダボな服装をしていても、女王陛下から勲章を貰う時には父親からの小言を思い出し、父親を偉大だと思うことでしょう。
最も今のヒップポップのファッションはジャストフィットが流行りらしい。(笑)