映画ルノワール 陽だまりの裸婦
(C)2012 FIDELITE FILMS / WILD BUNCH / MARS FILMS / FRANCE 2 CINEMA
印象派の巨匠といわれた
あのルノワール!
晩年は病で身体が自由に動かない中
絵筆を手に縛り付けて描き続けた
そんな芸術に真っ直ぐな姿が描かれています
原作は
ルノワールの曾孫である
ジャックルノワール
(C)2012 FIDELITE FILMS / WILD BUNCH / MARS FILMS / FRANCE 2 CINEMA
1915年、コートダジュール
人生の黄昏時を迎えていたルノワール
病に冒され満足に絵筆が握れなくなっていた中
最愛の妻を亡くし
長男に続き次男のジャンまでもが
戦地で負傷したという悪い知らせも届き
絵を描く気力さえも失いかけていました
そんなある日
溢れんばかりの生命力と
輝くような美しさを持つ
女優志望のデデことアンドレが現れます
彼女はルノワールの妻から
亡くなる前に依頼を受けていたということで
まるで救世主のように
画家としての活力をルノワールに吹き込み
ルノワールはまた
毎日の様に裸婦を描き始めたのです
(C)2012 FIDELITE FILMS / WILD BUNCH / MARS FILMS / FRANCE 2 CINEMA
でも戦地から戻って来た
次男のジャンとデデは恋に落ち
なんだか家族の中でギクシャク
もつれた感じに、、、
そして元モデルで今はルノワールの身の周りの世話をしている
女たちと協調性のないデデがもめたりと、、、
なかなかそんな人間関係も垣間見ることができます
この映画の中では
本当にルノワールの絵に出てくるような
色合いと佇まいの女性の姿を見ることができ
不思議な感覚に陥ります
キラキラした自然の中で
美しさを求め
光を感じ
それを描き続けたルノワール
「この世は辛いことばかり
だから芸術のなかでは
幸せなものだけを描きたい」
と語るのです
そんな風に言いながら絵を描き続けるルノワールの姿が
なんとも幸せそうに
表現されていました