映画アリラン
韓国の鬼才映画監督
キムギドク
四年前の映画撮影中に
刑務所で女優が首を本当に吊ってしまうという事故がおきました
それ以来、監督は山の中で
誰にも合わず三年間を過ごす
やっとカメラを購入し
撮り始めたのは自分の姿でした
(C) 2011 KIM Ki-duk Film production. All Rights Reserved
キムギドク監督の作品は毎回衝撃なんですが
自身を撮ったこのドキュメンタリーもなかなか衝撃
三人のキムギドクが登場し
自分へ問いかけて
苦悩について話をしたり
嘆いたり感謝したり、、、
かなり演じていたり
演出している部分もありますが
これを撮らなければ
きっと監督は自分自身でいられなくて
新たな映画を撮れないのでしょう
(C) 2011 KIM Ki-duk Film production. All Rights Reserved
山の中で
原始的な方法で料理をする
食べる
排泄する
寝る
の繰り返し
元々工場で長年働いていた
監督はエスプレッソマシーンを一から作ったりして
彼の人生の背景を垣間見るようでした
印象的だったのは
彼自身が自分の映画を分析しています
野性的で繊細
純粋で無謀でもある
計算がないから
どうしても賛否両論(笑)
そして人生を語る時
人生はサディズムとマゾヒズムと自虐で
成り立っていて
自分を苦しめながら生きていたりすると。
まさに彼の映画から伝わってくることなんですね
人間は元は8人で
自分の中で自分同志が戦い
それで1人になっていくという話もなんだか
うなづけたりして
三年間も苦悩し
考えられなくなるくらい
たった1人で考え
究極の答えにたどり着いたのでしょう
だから、きっとまた素晴らしい作品を
撮ってくれることでしょう!