映画 アイ・ウェイウェイは謝らない
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中国随一の有名な現代芸術家
艾未未(アイ・ウェイウェイ)
もちろん私も知っていましたし
2011年に私がロンドンへ行った時
TATE MODERN という
ロンドンの有名な現代美術館で
彼のヒマワリの種という作品をみました
とてもインパクトある作品だったので
よく覚えています
それは本物そっくりに作られた
磁器で出来たヒマワリの種で
1億個が床に敷き詰められていて
そのメイキングビデオも流れていました
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アイ・ウェイウェイは
現代芸術家であると同時に
最も声高な自国批判者なんですね
そういう世界で知られる
活動家であることは私も知りませんでした
2008年オリンピック大会のスタジアム
鳥の巣覚えてますか?
そのクリエイターのひとりとして
ウェイウェイさんは参画をしながらも
オリンピック大会を批判し
危険分子のひとりとして
国内ではもちろん世界からも
注目されるようになりました、、、
さらに2008年5月の四川大地震の
校舎倒壊と五千人以上の学童の死について
国の建築を問題視したり
調査したことによって
彼と中国政府の対立は
決定的となってしまうんです
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この作品は
ウェイウェイが四川での調査を始めて
政府の監視の目が厳しくなっていく
2008年12年からスタートしています
そして、2009年8月
警察による深夜急襲に発展してしまい
なんとアイ・ウェイウェイは警察から
暴行を受けるんです!!
翌月、ミュンヘンで
ヨーロッパ初の大規模な個展を
準備していた彼は
脳外科緊急手術を受けることに、、、
で、ツイッターでは病室で中指を立てる
この写真をアップ!!笑
一方、ミュンヘンでの個展では
地震で亡くなった学童たちを追悼する
9000個の通学カバンで作られた
感動的なインスタレーション
「追悼」を披露しました
地元警察の暴力を告訴し
学童たちの死を調査するという
公私両面の正義追求のため
ウェイウェイは四川省の省都である
成都を何度も訪れるんですが
私服刑事たちの尾行と監視が終始つきまといます
ほんっと政府に腹立ちますよ
これ見てると
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同じ頃
ウェイウェイの芸術家としてのキャリアは
世界的に急上昇していき
ロンドンのテート・モダンの
タービンホールで
新作を展示するという名誉ある依頼を受けるんです!
2010年
手仕事で作られた磁器製のヒマワリの種
一億粒をテート・モダンに敷き詰めるという
大規模プロジェクトを実現します
それをロンドンで私
作品を拝見したわけです
種は
彼のこれまでの取り組みの総和と
大衆伝達、大衆参加の持つ力を象徴しています
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2011年初めの全国規模の反政府者弾圧を背景に
ウェイウェイは自身の上海スタジオを
無残に取り壊され
81日間、非合法的に身柄を拘束されるという
とんでもない事態に見舞われます!!
これらの劇的な事件により
ウェイウェイは以前に増して
国内外で象徴的存在となります
その反骨精神が
いまだかつてない課題を残し
自身の身柄解放に伴う
厳しい条件もろもろをどう乗り切るか
ありありとこのドキュメンタリーに綴られています
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この作品には
初収録となる
アイ・ウェイウェイの母親
そして弟とのインタビュー映像も含まれていますし
妻とは違う
他の女性との間に産まれた子供
さらにはその女性も普通に登場しています!!
友人たちは、アイ・ウェイウェイが
1980年代のニューヨークで
ボヘミアン的に過ごした10年
90年代半ばの彼の北京帰還について
そして帰国後の彼の影響力についても
語っているので
彼の人となりというのも
よくわかる作品になっています
本当にこれだけ、やってこそ
政府へ響く
国が脅威だと感じるんだなぁと思いました
今、日本も沢山問題がありますが
「自分の家族がいるから、、、」とか
「守りたいキャリアがあるから、、、」
と言いながら中途半端に叫んでいる人たちの声は
届くわけないんですよ
私の知人たちでも居るんです
反対運動をしていると、、、
でも、なかなか声って届けるの大変ですから
覚悟って大切です
12月14日(土)よりからシネマート心斎橋
1月11日(土)よりシネ・リーブル神戸
1月18日(土)より京都みなみ会館 にて
公開