映画 ダラス・バイヤーズクラブ
2月22日(土)より
テアトル梅田
T・ジョイ京都
シネ・リーブル神戸ほか
現在全国公開中のダラスバイヤーズクラブ!
主人公ロンに扮したのは
21キロ減量し難役に挑んだ人気俳優マシュー・マコノヒー
私、、、最初マシュー・マコノヒーが
痩せすぎてて全く気付きませんでした!!
そしてロンをサポートするトランスジェンダーのレイヨンには
監督やミュージシャンとしても活躍し
一時は俳優業から足を洗うと宣言していたジャレッド・レト
美しく存在感のある演技が素晴らしかったです!
体制と個人倫理に挟まれるイブという
医者を演じるのは
ジェニファー・ガーナー
もう存在が知的です
(C)2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right Reserved.
1985年
アメリカで最も保守的とされるテキサス州で
HIV陽性で余命30日と宣告されたロン・ウッドルーフ
彼はロデオとギャンブル
酒と女の日々をおくり
ある日、ロデオで賭けをしたものの
負けると金を払わず逃げ
その日暮らしのトレーラーハウスに戻るという
荒れっぷり
しかしホッとしたのもつかの間
その場で膝から崩れ落ちてしまったのです
そして病院のベッドで目覚め
さっ!帰ろ〜!なんてなってるロンに
医師が告げたのは
HIV陽性で余命30日であるということ、、、
実はこの当時
『ジャイアンツ』『武器よさらば』などで知られる
俳優のロック・ハドソンが実はゲイであり
エイズに冒されたという当時の報道は
衝撃と共に
ゲイ=エイズという盲目的な偏見を世間に持たせました
(C)2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right Reserved.
余命30日と宣告を受けたロンの反応も
「俺はゲイじゃない!
俺はロデオを乗りこなす男だ!
エイズなんかじゃない!」と
医者や周囲へ当たり散らし
もがき苦しみ始めるのです
そこから、、、
政府や製薬会社を相手取り
生きるためのロンの長い闘いが
始まるのです
この当時はGoogleして
何でも調べられる時代ではありません
ロンは図書館で新聞記事を閲覧し
情報を漁り
やがて自分はエイズであるという真実を
受け止めはじめます
そこから
生きたい欲求にかられた彼は
自分を診察した女性医師イブを訪ね
AZTという未承認の薬を処方してくれるように頼むのですが
アッサリ断られてしまいます
(C)2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right Reserved.
そこで彼はメキシコへ渡り
医師免許を剥奪されながらも
独自の研究で確実に移民や訳ありの患者を治す
メキシコ人のモグリ凄腕医者に出会います
そこでその医者のお陰でかなり
回復したロンは
毒性の強いAZTではなく
アメリカでは未承認ではありますが
サプリメントの域である
効果がみこめる薬を国内に持ち込み
患者たちにさばき始めるんです
慈善の心などはなく
素行も悪く
さらにはゲイ・コミュニティーに
嫌悪感を持っているロンが
エイズ患者に
販売ルートを広げるのは難しい、、、
なので
彼は美しいトランスジェンダーの
レイヨンを仲間に引き入れると
彼女のコミュニティの中で
その大量に仕入れた薬は飛ぶように売れ始めます
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そのうち薬が足りなくなると
日本をはじめ世界中から薬を密輸
しかし政府は黙っておらず
何度も捕まりながらも
薬をさばくために考え出したシステムが
「ダラス・バイヤーズクラブ」
会費を募り
必要な薬を無料で配るというシステムで
名目的に薬の売買はないのですが
そんな彼らの前に立ちはだかったのが
AZTを推奨し始めた医師たちと
製薬会社と厳しい政府!
ロンは弁護士を使い
“個人の健康のために薬を飲む権利を侵害する”
という国の動きに対して
徹底抗戦の構えをとり
彼を見殺しにしようとする世界に対して
1人戦いに挑むんです
(C)2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right Reserved.
なんという勇気!
自分の信じる道を突き進む意思の強さと
継続という想い
それで周りの人たち
同じHIV陽性を抱える人たちの
心を動かし政府をも動かすことに
すっごい話です
そしてマシューマコノヒーの演技に脱帽でした