RIO Live Gallery

RIO [DJ・MC・Airtist]

DJ・MC・Artist・VDJ
Birthday : 1974/5/5
Hometown : Mie Japan

2013/10/31

映画「危険なプロット」


あのフランソワ オゾン監督の作品と聞いて

期待せずにはいられませんでした

そして期待通りのオゾン監督の

色合いというか空気感!

何気ないシーンから溢れる

オシャレさというか、、、センス

たまりません

(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz

公開してしばらく経っているので

見られた方も多いかと思いますが

簡単にストーリーを、、、


作家になる夢を諦めた

高校の男性国語教師ジェルマン

毎日、毎日、生徒たちの作文添削などで

うんざりしていたのですが

ある日、生徒の1人クロードが書いた

作文を読んで衝撃を受けるんです


ペラッと1枚のレポート用紙に書かれたものでしたが

そのクロードくんの作文に才能を見たのです


(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz

クラスメイトとその家族を

皮肉たっぷりで表現したものだったのですが

描写の仕方や観察の鋭さを伸ばしてあげたいと

ジェルマンはクロードに小説の書き方を個人指導を始めます

クロードは真面目で物静かな生徒ですが

なーーーーんだか

ミステリアスな魅力のある少年、、、

(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz


その作文の内容はというと

クラスメイトに近づき仲良くなり

家に呼んでもらうことで

その家の中を見回り覗き見し

美しい母親を観察して

エロティックで皮肉なストーリーを紡いでいきます

実際に起きていることなのか

クロードの頭で創造されたものなのか

ジェルマンは混乱しつつ

学校では次々とクロードが

新作をジェルマンに提出してくるので

家に持ち帰り

ギャラリーに勤める妻とひっそりと楽しみ始めるのです

そして次へ次へと先を求め

クロードの文章も行動も?どんどん

エスカレートしていきます、、、

(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz

クロードやジェルマンの心の葛藤も

わかりやすく描かれているのと

クロードの謎めいた部分が

ファンタジーではなくリアルな感じも

やはりオゾン監督らしい


美しくもあり

人々が目をそらすような下世話な部分あり

フランス映画らしい作品でした