映画「危険なプロット」
あのフランソワ オゾン監督の作品と聞いて
期待せずにはいられませんでした
そして期待通りのオゾン監督の
色合いというか空気感!
何気ないシーンから溢れる
オシャレさというか、、、センス
たまりません
(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz
公開してしばらく経っているので
見られた方も多いかと思いますが
簡単にストーリーを、、、
作家になる夢を諦めた
高校の男性国語教師ジェルマン
毎日、毎日、生徒たちの作文添削などで
うんざりしていたのですが
ある日、生徒の1人クロードが書いた
作文を読んで衝撃を受けるんです
ペラッと1枚のレポート用紙に書かれたものでしたが
そのクロードくんの作文に才能を見たのです
(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz
クラスメイトとその家族を
皮肉たっぷりで表現したものだったのですが
描写の仕方や観察の鋭さを伸ばしてあげたいと
ジェルマンはクロードに小説の書き方を個人指導を始めます
クロードは真面目で物静かな生徒ですが
なーーーーんだか
ミステリアスな魅力のある少年、、、
(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz
その作文の内容はというと
クラスメイトに近づき仲良くなり
家に呼んでもらうことで
その家の中を見回り覗き見し
美しい母親を観察して
エロティックで皮肉なストーリーを紡いでいきます
実際に起きていることなのか
クロードの頭で創造されたものなのか
ジェルマンは混乱しつつ
学校では次々とクロードが
新作をジェルマンに提出してくるので
家に持ち帰り
ギャラリーに勤める妻とひっそりと楽しみ始めるのです
そして次へ次へと先を求め
クロードの文章も行動も?どんどん
エスカレートしていきます、、、
(C)2012 Mandarin Cinema - Mars Films - France 2 Cinema ‒ Foz
クロードやジェルマンの心の葛藤も
わかりやすく描かれているのと
クロードの謎めいた部分が
ファンタジーではなくリアルな感じも
やはりオゾン監督らしい
美しくもあり
人々が目をそらすような下世話な部分あり
フランス映画らしい作品でした