映画 ムード・インディゴ~うたかたの日々~
まぁ、なんと
ミシェル・ゴンドリー監督らしい
作品!
前回の作品が
「ウィアンドアイ」という高校生の恋愛を
リアルに描いた
ロードムービーのような感じだったので
私的には
アメリカの青春もの大好きですし
リアルな感じが好きでしたが
ゴンドリーらしくないなぁと思っていました
そしたら、今回はゴンドリーらしい
独特な世界観が弾けまくってます!
もうヒット作の「エターナルサンシャイン」や
「恋愛睡眠のすすめ」どころではないですよ
炸裂です!!
ジャズ・トランペッターで
シンガーソングライター
翻訳家でもあり詩人
エンジニアの顔まで持っていたという
小説家のボリス・ヴィアン
彼はドラマティックな人生を全力で駆け抜け
39歳の若さで人生を終えたそうです、、、
1946年に発表された代表作
「うたかたの日々」は
青春小説として若者から熱狂的な支持を受け
フランスではなんと
400万部を超える大ミリオンセラーとして
読み継がれているんです
それをミシェル・ゴンドリー監督が
映画化したのが
今回のムードインディゴ!!
©Brio Films - Studiocanal - France 2 Cinema All rights reserved
舞台は、パリ
働かなくても暮らしていける財産を持ち
自由に生きていた男前のコラン
雇っているシェフの腕は最高で
身の回りのこともやってくれる
信頼できる相棒でもありました
知り合いのパーティーで
無垢な魂を持つクロエと一瞬にして恋に落ち
上の写真のようにデートを重ね
友人たちに祝福されて
盛大な結婚式を挙げた二人
毎日もうラブラブ♡
とにもかくにも幸せな日々を送っていました
©Brio Films - Studiocanal - France 2 Cinema All rights reserved
そんな幸せな毎日が続いていた
ある日、クロエは
肺の中に睡蓮が芽吹くという
不思議な病に冒されるんです!!
高額な治療費のために
それまでブラブラしていたコランは
働き始めたんですが
何をやっても上手くいかない、、、
でも寝たきりで
摩訶不思議な治療を続けているクロエの為に
働かない訳にはいかないのです
クロエは日に日に衰弱してゆき
コランだけでなく
何故か友人たちの人生も狂い始めるんです
家もボロボロになり
お金もなく
もはや愛しか残されていない
コランですが
クロエを愛し続ける姿が美しいんですよね
©Brio Films - Studiocanal - France 2 Cinema All rights reserved
一途にクロエを想うコランの
純粋なところは
いろんなところに通ずるところがあって
コランの親友ともいえる友達が
コランの家の金庫からお金を盗もうとしていたんですが、、、
なんと!コランは彼のために
なけなしのお金を差し出すんです!!
さらにそれを最初止めていたクロエまで
コランの一言で
「そうね、私たちも大変だけど
お金は彼にあげましょう」と納得するんです!
それって凄くないですか!?
この上ない夫婦の信頼関係と
共鳴!!
なんだか、、、衝撃でした
そしてゴンドリー監督らしい
夢溢れるフワフワした映像は
相変わらず素敵でした
1月11日(土)より
MOVIX橿原ほかにて上映中