RIO Live Gallery

RIO [DJ・MC・Airtist]

DJ・MC・Artist・VDJ
Birthday : 1974/5/5
Hometown : Mie Japan

2015/12/11

映画「サンローラン」

12/4から公開になるってことで

待ち構えてたのに

ブログアップが追いつかず

今になってしまい申し訳ありません


サンローランは私にとってもなんだか

特別で

彼に関する映画がいろいろありますが

見るたびに心にグッと刺さります

今回のイヴ サンローランの映画は

最も彼が忙しく大変だった時代なのではないでしょうか


1967年パリ

カトリーヌ・ドヌーヴの衣装の次は

マルグリット・デュラス作の舞台衣装

そして秋冬コレクションのデザインを終えれば

12月のプレタポルテ

そしてオートクチュールの春夏ものデザイン

ともうすっかり大成功していた

イヴ・サンローランの過密スケジュールは

それはそれは果てしなく続いていたのです



1968年アンディ・ウォーホルから

コレクションを称える手紙が届くのですが

どんどん新作のデザインや仕事が進んでいくので

イヴにとってはもはや過ぎ去ったこと、、、



公私共にパートナーであり恋人のピエール・ベルジェは

会社のこともやってくれているが

イヴの保護者のような部分もあり

ピエールの監視の目を逃れ

女性のモデルのベティ・カトルーとクラブに繰り出すのが

イヴの唯一の息抜きだったのです




昼間激しく仕事をし

夜は遊びまくる、、、

とにかく消耗しまくってる感じ

1971年のコレクションは大成功し

ピエールは世界中にサンローランの店をオープンさせます

パリの街を「醜くなった」と嘆くイヴは

「次のコレクションは何か新しいことをしたい」と

インスピレーションを求めて

モロッコへと旅立ちます


ところが、帰国して開いた新作コレクションは物議を醸します

モダンの先頭を走って来たイヴが

40年代に触発されたオートクチュールを

発表したからです

批判にさらされたイヴは荒れるが

さらに世間を挑発するかのように

初の男性用香水の広告のためにヌードになったりもしました

香水は売れましたが

1972年オートクチュールの売上はガタ落ち

でも常に新しいものだけを生み出そうとする重圧から

イヴの感性は限界を超え

アイデアが全く浮かばない日々が続き

いわゆるスランプに陥ります



そんな時イヴが出会ったのは

ジャック・ド・バシェール(カールラガーフェルドの愛人でありミューズ)

その退廃的な美しさにひと目で心を奪われ

2人は恋に堕ちます

激しく求め合いずっと一緒にいた2人ですが

1974年

イヴの命にかかわるアクシデントが起き

激怒したピエールに脅されたジャックは

イヴの前から姿を消します

でもそんな時にイヴがジャックを求めてラブレターを書く姿は

もう乙女そのもの!

1976年

大きなショーを目前にして

1点のデザインも描けないイヴは

人々の前から姿を消しますが

やはりそこは伝説のデザイナー

見事に復活するんです


とこういうリアルにあったことを

ストーリーにしているのですが

この時代の流れやもちろんファッションや

世界的な景気なんかも

垣間見れてめちゃくちゃ面白いです


そして私はイヴサンローランをファッションデザイナーであり

芸術家であると

改めて確信しました