8月6日
今年もヒロシマ原爆の日を迎えた。
多くの消えてしまった命を悼み、平和な日本を作ってくれた先人たちに感謝をしたい。
今年は特別な思いで、この日を迎えた。
3月におきた東日本大震災、そして大規模な原発事故。
66年前に広島と長崎に原子爆弾が投下されときと同じように大量の放射能が(量がどれくらい違うのかはわからないが)この国の土地や空気を蝕んだ。
当時、広島では「今後百年この地には草木すら生えない」とまで言われたらしい。
それでも広島は、長崎は、日本は復活し、僕らが生まれた頃には放射能の心配など微塵もない世の中になっていた。
地震や津波で、壊滅してしまった沢山の街、亡くなってしまった人、家族や恋人や友達を失ってしまった人、原発事故による放射能漏れで汚染されてしまった土や海や植物。あの頃と同じようにまた日本はどん底にたたき落とされてしまった。
被災した地域が一日でも早く復興することを願うばかりだ。そのために僕も、今まで以上にもっと動いていきたい。広島人として、日本人として。
豊かで幸せな日本を取り戻そう。そして、世界中の人々が殺し合いなんかしなくなることを本気で願い、動く。
音楽には大きな力がある。素敵な音楽を聴いてるとき、演奏しているときは人を殺したいとか思うはずがないと本気で信じているし、たとえ微力でも自分の音楽で、演奏で世界を平和に近付ける。
最後に、一日でも早い原発事故の収束と、被災地の復興を願い、今年の僕の8月6日の言葉とします。
以上、広島原爆の日によせて。
2011年8月6日
ROCK'A'TRENCH 河原真