8月6日
今年も8月6日がやってきた。広島に原爆が投下された日。
数年前から毎年、この日には必ずブログを更新している。広島人として、この日くらいは戦争や平和について真剣に考え、世界中の平和を願い、日本を広島を復興させてきた先輩方に感謝することを欠かさないようにしてきた。
昨年の震災以来、日本はまた混乱のときを迎えている。地震や津波で大きな被害が出てしまった街の復興、未だに解決しない原発事故、さらに原発再稼働の問題。戦争こそ起きてはいないけど、胸を張って"平和"とは言えない。
原爆の後遺症に未だに苦しんでいる人がいる。家族や大切な人を失って、心に傷を負ったままの人も沢山いる。震災の被災地でも同じように苦しんでいる人たちが沢山いるし、福島の人たちはじめ日本がまた放射能の恐怖にさらされてしまっている現実。
これまで、平和なこの国の現実に感謝し、音楽を通じてその平和を実感できる場所を一つでも多く作っていきたいと考えてきた。でも今は、もっと積極的にメッセージを発信すべきときだと思う。
憧れから始まって、音楽が好きでベースが好きで、もっと上手くなりたい、もっとカッコいい音楽をやりたい、いい音を出したい、多くの人に影響を与えたい。という気持ちでここまでやってきたし、それは今なお強まっていくばかり。そして、いつの間にかプロになって"責任"みたいなものが生まれてきた。
自分がそうだったように音楽には人の心に強く訴えかける力がある。もちろんその他の芸術やスポーツにも。
その力を信じているし、その力を今度は自分がいろんな人に与えていかないといけない。それで誰かを救うことだってできる。
戦争や核兵器、または放射能に怯えなければならないような世界は本当は誰も望んでいないはず。
少しずつでも、自分にできることをやっていきたい。広島に生まれ育ち、芸術の世界で生きる者として。
以上、今年の広島原爆の日によせて
2012年8月6日 河原真
深く同感です。日記読みました。
まだ、恐怖と哀しみ消えません。
忘れてはいけない真実、伝えなきゃいけないこと
生きることについて今日は考えました。
しんちゃん無理せずにね。
ちゃんと向き合い聴いています
いつもありがとうございます
投稿: ゆみ | 2012/08/07 00:25
平和、とか愛、とか、口にするのに照れてしまうような言葉を
すんなり口にできて、そして受け入れさせてしまう音楽の力を信じています。
みんなが、今、となりにいる人を大切にして、笑顔で生きていけますように。
投稿: じゃがさん | 2012/08/07 07:42
真さんのそういう思い、なんかひしひしと伝わってきますよ。もちろん楽しんでるけど、こっちのことを考えて思いやってくれてるの。演奏やらふつうにおしゃべりするときでも。いつでもまわりのことをみて、気にかけて、なにかをくれようとしているような。勝手にそう感じるだけかもしれへんけど。真さんは、芸術家としても、ひとりの人としてもそういう人なんやろうなぁって。責任感があって、思いやりがあって、、とか、褒めちぎる(笑)8月6日は誕生日が近いのでわたしも一生忘れへんと思います。真さんの思いを応援することで、うちもなんかできたらなー。
投稿: さっこ | 2012/08/09 08:02