河原 真 OFFICIAL BLOG [Simplicity & Fortitude]
LIRIOメルマガ通信新着情報配信中!

Shin Kawahara [musician]

Bassist
Birthday : 1981/4/1
Hometown : Hiroshima Japan
2013年2月

2013/02/26

同志

今朝、何気なくツイッターを見ていて、自分の目を疑った。

DALLAXの前ベーシストのKASAIくんが亡くなってしまったとの情報。本当にびっくりしたし、信じられなかった。

2011年の暮れから2012年の上半期、僕はDALLAXのサポートベーシストとして数回ステージに立たせてもらった。当時メンバーだったKASAIくんが体調不良で突然入院し、既に決まっているライヴに出演するために急遽自分が代役を務めることになった。依頼を受けてからライヴ本番まで2週間しかなく、大急ぎでDALLAXの音源を聴いてKASAIくんやさらに前のベーシストのフレーズをコピーすることになった。

シャープでスピード感溢れる彼の演奏をコピーするのには苦労したし、その中でDALLAXというバンドにおいてのベースの役割の重要さがすごくわかった。

当時、KASAIくんの病状などについてはあまりよく知らなかったけど、まさか亡くなってしまうなんて想像もしてなかった。

サポートしていた期間はDALLAXの地方遠征にも同行した。その中で、彼らの結束の固さ、仲の良さ、バンドに懸ける情熱などがすごく伝わってきて感激したのをよく覚えている。「バンドをやるならこうありたい」って強く思った。メンバーはほとんど自分と同い年だったのに、その時点で結成15年近くて、同じバンドを長く続けることの難しさを自分も知っている分、本当にすごいことだと思った。

そんな歴史のあるバンドで最も長くベーシストとして在籍していたのがKASAIくんだった。自分は彼と入れ替わる形で参加したため、会ったり話したりすることは出来なかったけど、2005年にWhat's Love?のメンバーとして彼らのイベントに出演したときに初めてDALLAXのライヴを見た。しかもそれはKASAIくんが加入してから最初のライヴだったらしい。

現在、DALLAXは新たなベーシストを迎え活動中であり、新生DALLAXのライヴをそろそろ観たいなと思っていた。

メンバーや彼の家族の気持ちを考えると本当に辛い。そして悔しい。

自分は少しだけだけどDALLAXのベースをプレイした同志として彼の冥福を心から祈りたい。そして、彼の分までベースを弾いていきたいと思う。

おれがいつか天国に行ったときは、一緒にDALLAXのことやベースのことを語りたい。

どうか安らかに。

河原真

2013/02/22

近況とか決意とか

なんと。今年最初のブログになってしまった。"明けましておめでとう"にしては遅すぎますね、、、



年が明け、いきなりの遠征。愛媛県の松山出身のヤスメイヤーこと中嶋康孝と帰省を兼ねてアコースティックデュオで松山サロンキティでライヴ、BIGNOUNとLiquidの全国ツアーのファイナルシリーズで福岡ROOMSと広島Jiveでライヴ、そして大阪でまたヤスメイヤーとのデュオでライヴ。関東の大雪の影響で大阪で足止め。東京に帰ってきたら1月は半分以上終わっていた。


昨年始動した新バンドBIGNOUN、兄弟バンドLiquidと共に初めての全国ツアーを終えました。BIGNOUNの始動とLiquidの1stアルバムリリースの勢いに任せ北海道から九州まで11ヶ所、まさに勢いこそがなせるワザだった。


GRAND COZY TOUR  マネージャーもローディーも一人もいない中、昨年9月から今年1月まで両バンドメンバー合計6人の力を結集しての全国11公演。もう一回やれって言われて出来るかどうか…ってくらいのエネルギーを使った。まあ、またやるけどね!またこの6人で旅をしたい。


いろんなタイプのミュージシャン、もっと言えば人間がいるけど、やっぱり自分はあえて無理をするタイプ。無理をしないと次の扉は開けない、それからのことはそんときまた考えよ。ってタイプ。だから扉を開けるまでは疲れなんてあまり感じない。扉を開けて一息ついたら一気に疲れがやってくる。回復したらまた走り出す。でもこれって完全に自分一人のことだから、何人かが集まって動くとなるともちろん思い通りにはいかない。問題が起きたらひとつずつ解決していくしかないし、ときにはブーイングも起こる。そんときは反省して次に生かすしかない。動けば動くほど失敗も沢山する、でも動かないと成功も何もない。どんな天才バッターでもバット振らんとヒットもホームランも打てんのんじゃ。


とにかく、GRAND COZY TOURに関しては、両バンドメンバー全員と暖かい全国のお客さんの協力がなければ全く成り立たないものでした。もちろんイベンターさんや対バンしてくれた5バンドや各地でお世話になった関係者の皆様にも改めて、この場を借りて御礼申し上げます。


ありがとうございました。


そして、またもうひとつ大きくて重たい扉を開けるための第一歩を昨夜、マイホームタウン町田のジャズクラブで踏み出した。

ジャズクラブでジャズのライヴを全曲ウッドベースでやる。ここ10年くらい、ずっと思い描いていたこと。ツイッターでも書いたけど、本当は30歳の誕生日あたりでやろうと思ってた。けど、2年遅れてしまった。(あと1ヶ月ちょっとで32歳なので。あ。そこんとこよろしく笑)

13歳のときにエレキベースやり始めて、それが音楽活動の始まり。1994年だからもう19年前。高校出てすぐ東京に来て、22歳くらいでウッドベースも弾き始めるがすぐに挫折。27歳(2008年)のとき再挑戦してから丸5年。ざっと自分のベース歴はこんな感じ。


皆さまご存知の通り、自分はロックやポップスのシーンで音楽をやってきた。その流れはどうやって出来たのだろうかと考えてみる。いろんな出会いやきっかけが導いた流れでもあるし、その流れの中、自分自身がひとつひとつ道を選択してきた。ウッドベースをやりたい、ジャズをやりたいという自分の気持ち、またそういう気持ちにさせられるこれまた出会いやきっかけの数々。はい。だんだん何言ってるかわからんくなってきた…


そんな感じで、昨夜、町田のNica's(ニカズ)というジャズ喫茶&バーで、自分のセッションイベントの第2弾として、全曲ジャズのスタンダードナンバー、全曲ウッドベースでライヴしました。メンバーは

ts,ss.新井一徳
steel gt.宮下広輔
pf.織原洋子
dr.海老澤幸二
ba.河原真

セットリスト

◯1st set
(sax,pf,ba,drの4人編成)

Scrapple From The Apple
There Will Never Be Another You
Israel
My One and Only Love
Have You Met Miss Jones?
The Night Has A Thousand Eyes


◯2nd set

Bluesette
Day by Day
(↑この2曲はスチールギター、ピアノ、ベースのみ)
(以下、5人全員)
Wave
It Could Happen to You
Moment's Notice
Billy's Bounce
〜アンコール〜
Confirmation




という感じで、ジャズ好きの方ならお分かりでしょうが、ジャズのいわゆるスタンダード曲ばかり。


一夜明け、いろんな思いがあります。達成感、充実感もあれば、反省の嵐と前途多難な現状への直面、そして疲労感。その全てが大きな収穫。ジャズの世界では自分の演奏なんてマジでへなちょこで、よくそれでジャズのライヴやるよな!なんて言われてもおかしくない。しかし!そこは絶対に越えないといけない壁で、玉砕するの覚悟で突っ込むしかないのだ。それで終わってしまうなら自分の実力なんてそれまで。もちろん終わらせないけど。


なぜそんなにジャズをやりたいのか。単純に好きっていうのもあるけど。
自分がジャズに惹かれるポイントとして、まず”編成を選ばないこと”。例えばベースと管楽器の2人だけでも出来るし、ベース2人だけでも出来る、30人くらいのビッグバンドもある。

そしてもうひとつは"お互いがスタンダード曲を知っていれば世界中の人と簡単にセッションができること"
サックス、トロンボーン、トランペット、クラリネット、ピアノ、ギター、ドラム、リコーダー、尺八、スチールギター、アコーディオン、ヴァイオリン…などなど、日本全国にも世界中にもいろんな楽器でジャズをやっている人がいる。自分の楽器だけ持っていろんなところでいろんな人とセッションやライヴをしながら旅をしてみたい!なんか、すごく夢を感じるのです。現実的かどうかはさておき、すげー楽しそうだなと思って。


そんな大きいのか小さいのかよくわからない夢だけど、昨日はそれに向けての大きくて小さい、壮大でこぢんまりとした第1歩になったんじゃないかなと。


ロックとジャズ、どっちが本当にやりたいの?って言われたら、"音楽がやりたい。ベースがやりたい。"と答えると思う。そういうジャンルを越えた演奏家になりたい。"ロックだね"とか"ジャズだね"とか"ファンクだね"じゃなくて、何を演奏しても"河原真のベースだね"って。それが理想。そんな演奏家が日本にも世界にも沢山いて、そういう人達にもっと近付きたい。そのために今やるべきことは見えている。今年一年、そのやるべきことをやっていきたい。ロックでもジャズでも他のジャンルでも、エレベでもアコベ(←※ウッドベースのこと)でも、バンドでもセッションでもサポートでも、今年も河原真はステージに立ち続けるのだ!!!!



長くて、遅い、新年の決意表明でした。


2013年もよろしくお願いします!


河原真