スポーツの力、サッカーの力。
今週火曜日、ドルトムントで悲しい事件が起きました。
チャンピオンズリーグの試合、ボルシア・ドルトムントvsASモナコの試合に向かうドルトムント選手バスで爆発事故。
容疑者が昨夜1名捕まりましたが、これによりスペイン代表のバルトラ選手が骨折する怪我を負いました。
チームバスは防弾ガラスでしたが、それをそれをも割る破壊力。
そして、バス車内には爆発とともに飛び散った釘状の物が突き刺さっていたとのこと。
これが選手に当たっていれば、本当に命に関わる事態だったかもしれません。
そうならなかったのは不幸中の幸いと言うべきなのかもしれませんが。
でもドルトムント選手たちは、計り知れない精神的ダメージを受けてしまったに違いありません。
テロという見方が強いこの事件。
テロ自体許せないことですが、特に許せないのはスポーツという平和の祭典が標的になったということ。
スポーツ現場が、しかも選手たちが標的になるなんて...
とにかく悲しい出来事ですし、腹立たしいことです。
それでも色々なスケジュールを考慮し、延期された試合は翌日開催に。
ご縁あり、ボクはこの試合に見にいくことができたのですが。
正直普通の精神状態ではなかったと思います。
またどこかで爆発が起こったら、と考えると、集中すること自体、難しかったと思います。
そんな中での、ドルトムントの選手たち、サポーターたちの振る舞いやプレーに感服しました。
「憎悪やテロには屈しない」と宣言し、you never walk aloneをいつも以上の大熱唱。
“黄色い壁”と呼ばれるゴール裏のサポーターは、全員が黄色と黒のビニールをかぶり、「BVB」という文字を作ると、試合中90分間ずーっとそのままでした。
ドルトムントの選手たちは、前半はその「BVB」に背中を押されながらプレーし、後半はずーっとその文字と大声援を目の前にしてプレーしました。
結果こそ2-3で敗戦となりましたが、ものすごく心強かったと思います。
そこにスポーツの力、サッカーの力、そしてドルトムントの力を強く感じました。
今回の事件の背景にどんなことがあるかはまだ不明です。
でもこんなことは二度と起きないでほしい、ただそれだけです。
世界中で毎週のように聞こえてくるテロ事件のニュース。
しかも犠牲になってるのは一般市民という悲しい現実。
ボクもどこか、スポーツ現場は安全だと思い込んでいましたが。
いつどこで何が起こるかわからない時代なんて、悲しすぎます。
それが天災ではなく人災ですから。
とにかくこんなことは二度と起こらないで欲しいです。
そして、テロという行為自体、無くなって欲しい。
それを強く願いします。
最後に、バルトラ選手の1日も早い回復と、ドルトムントのチャンピオンズリーグでの巻き返しを願っています。
YOU NEVER WALK ALONE
サッカーファミリー