ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan

03/24/2020

コロナが示すこと

明日どういう状況かわからない。

そう思って寝て、起きると状況は悪化している。

そんな日々を過ごしているのではないでしょうか。

新規感染が出ていないと発表している中国のことは誰も信じていないとして、世界中で感染拡大の一途を辿る新型コロナウィルス。

政治家も含めた世界中の大小それぞれのリーダーが、苦渋の選択を迫られています。

今回のことで、皮肉にも環境が改善されているというニュースも出てきています。

ベネティアの運河が綺麗になったニュースは有名ですが、世界中で人間の行動(工場も稼働しないなど)が制限されることで、動物にとっては心地良い空間が出来てきているにかもしれません。

毎日家にいるので、娘と窓の外の鳥をよく観察するのですが、どこか心地良さそう。

外へ出れない人間を横目に自由に飛び回る姿は、なんだか我々へ優越感を示しているようにも感じます。

今回のウィルスがどこからどうやって来たかは不明ですが(おそらく中国の不衛生な環境からですが)、人間の生活を省みる機会を与えられたようにも感じます。

人間は今、環境破壊の行き着く先として、火星移住計画なんてことまで真剣に考え始めていますが。

その前に誰もが真剣に環境保護を行う必要があって、今回のコロナ危機はそういう機会になっているように思えてなりません。


もう一つ思うことは、我々はやはり社会の中で生きているということ。

だからこそ感染が広がるわけで、だからこそどこかがダメージを受ければ連鎖反応が起こって世界的に経済がダメージを受けることになるんだ、と。

もっと身近なことを言えば、ボクの会社が予定していた遠征が中止になったことでホテルやレストランがキャンセルになるわけで。

ボクの会社だけでなく、多くの方々に迷惑がかかり、みんなでマイナスを背負うことになるという。

それでいて皮肉なのは今、それぞれの国の国民1人1人のモラルに頼らなくてはいけない自宅待機という指示が出ているということ。

自分は大丈夫という思いで行動しては、社会が守れない。

その社会を守るために個人の判断が重要となる。

すごく皮肉な話です。


そしてヨーロッパの状況を見ていて思うことは、やはり国民性の違い。

やはりドイツやオランダの人は、ラテンの国の人たちよりもルールに従うなと感じます。

不満不平はいっぱいありますが、ドイツではまだパニックは起こっていません。

スペインやイタリアの様子を報道で見ると、外出禁止になる前に都市部から逃げようとする映像がありました。

ドイツやオランダはそういった光景は特にありません。

こういうときに国民性、教育の違いも見えたりするんでしょう。


日本はなぜかちょっと終息ムードですが、そんなことはないと思います。

東京オリンピック開催を目指していたからこそ、徐々にそういう雰囲気を作っていたかもしれませんが、いよいよ延期に向けて調整に入ったようですし、もう少し厳戒態勢を強めてほしいなとも思います。

とはいえ、経済を回すためにもそんな呑気なことは言っていられないのもわかりますが。

K1が強行開催をしたなどという、そういう論争も含めて、それでもやはり日本はモラルがしっかりとした国だと感じます。

報道レベルでしかわかりませんが、それは間違いないと思います。

こういうときだからこそ真のリーダーが必要ですし、日本という国がそういう姿を示すことで模範的な対応、世界への支援などでまた存在感をアピールできたらなと思ったりしてしまいます。

そのためにもボクは、少なくともドイツで模範的な行動を続けたいと思います。

「頑張るときはいつも今」