ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
日記

08/16/2018

アナログなデジタル。

日本はまだまだ暑い日が続いているようですが、ドイツは1週間前から一気に気温が下がりました。

(必要度が低いため)あまりクーラーが普及していないドイツにおいて、35度前後の日々はかなりしんどかったですが、一転25度前後の過ごしやすい日々。

なんだったら朝夜は15度を切ることもありますから、うっかり薄着で寝ると朝方寒い思いをしちゃうくらい、冷え込むようになっています。


そんな中ですが、現在アマゾンから届くのを待っているものがあります。

実は、今更ですが、扇風機です。。。


もう暑くて暑くてしんどかった2週間前に、満を持して購入を決意、アマゾンで購入したはいいのですが。

3-5日で届くとメールが来て、現在の配送状況も表示されるのに、いっこうに商品は届かず。

あっという間に2週間がたってしまって、上記の通り、もはや扇風機など付け入る隙もないくらい快適な気候になってしまっています。


8月13日になって届いたメールには、「8月11日到着予定」と記載されているし。

まったく、、、先進国じゃないですかね、ドイツさん。


キャンセルできないとは書いているし、とりあえず受け取ってから考えようと思っているのですが、肝心の荷物が届かないわけで。

とにかく用のない商品を待つことほど寂しいことはないのですが。

そんな中ではありますが、最近ボクが購入したIoT鳩時計『OQTA HATO』をご紹介します。

こちらは昔からお世話になっている方の会社が開発したものですが、このITの時代に、それを逆手に取った非常にアナログで斬新なもの。

Hato1_5



簡単に説明すると、この鳩時計を購入した上で、アプリをスマホにダウンロードして登録するだけ。

あとはアプリを開いて、ボタン画面を触れると、鳩時計が鳴くという仕組み。

難しいことは一切ない、なんともアナログな仕組みですが。


面白いのは、1つの鳩時計に8人まで設定できるということ。

そして誰が押しても同じように鳴くだけで、誰が押しているのかは一切わからないです。


え、それだけ?

はい、それだけです。

実はこの商品は、本来繋がっているはずのものが離れて暮らすがために、限りなく繋がりが薄くなっているという現代の問題点を解決するために開発されたものなんです。

誰が押しているのかわからないこそ、押された側は誰かなぁと想像することができて。

誰かが自分のことを思い出して押してくれたというその、直接的ではない状況の中での、でも鳩が鳴くという直接的な現象が、受け手をほっこりした気分にさせてくれるのです。


そして面白いのは、押されている人のためにやっているつもり側も、いつしかそれを押すことが自分の中での、受け手への愛情に変わっていくところでして。

今、鳩が鳴いただろうな、聞いてくれたかなぁ、なんて思うだけでも、押した側もほっこりしちゃうんです。


もっと簡単にメールしたり、電話したりしたらいいじゃん、って思うのですが、そこにこの鳩時計の良さがあるのかなって。

返事されたりやり取りのラリーをするのがちょっと、って思うことないですか。

そういう小さなネガティブ感情を取っ払ってくれるのが、すごいなと。

つまりこれは一方的な行為だけで、なぜかお互いがほっこりできるという、なんとも不思議なものなんです。


ボクはこれを、老人ホームに入った祖母のために購入しました。

痴ほうも始まっているので、物忘れもひどくなっているのですが。

でもそんな祖母が、この鳩時計が鳴くことを楽しみにしてくれたらいいなぁと思ったんです。

子供、孫世代8人で設定して、みんな好き勝手なタイミングで押してあげることで、誰もがほっこりすることができるはずなので。


ただ、1つ問題があって、この老人ホームにはWIFIが飛んでなかったんです。

この、ボクが買った鳩時計はWIFI対応のものだったので。


ということで、現在は実験的に自宅に設定しておいて、ボク(を含む設定した8人)が試験的に勝手に押しているという状況なのですが。

これが自宅にいる親父の耳には届いているようでして。

親父は勝手に、「またあいつが押してるな」と思っているようですが、押しているのはきっとボクだけではないはず。


普段はめったにやり取りをすることがないボクと親父ですが(実家に帰ればよく話しますが)、そんなこんなで、親父は鳩時計が鳴くたびにボクのことを一瞬考えてくれているみたいです。

図らずも実験的に置いて、上記のような効果が生まれているのは、やはり興味深いですよね。


まあ本来の目的である祖母のところにどう設定するかを検討しなくちゃなのですが。

ちなみにもうすぐ3G対応バージョンが発売になるとのこと。

そっち買い替えることも考えていたり。


いずれにしても非常に画期的で興味深いアイテムだと思います。

ボクは自分が使ってみて良いと思うものしか勧めませんが、これは本当に興味深いですよ。

興味ある方は是非、こちらを見てみてくださいね。





YouTube: キズナ聞こえる鳩時計「OQTA」 CONCEPT MOVIE

凄く素敵なアイテムなので、いろんな方に知っていただけたらいいなと思ってます。

今日はそんなデジタルでアナログな話でした。

「頑張るときはいつも今」

08/07/2018

ブンデス2部開幕。

先週末、ブンデスリーガ1部より3週間早く2部リーグが開幕しました。

酒井高徳選手と伊藤達哉選手が所属する名門ハンブルガーSVが0-3で大敗するという波乱の幕開けとなったブンデスリーガ2部。

一方、昨季まで大迫選手が所属していた1.FCケルンは怪しい判定にも助けられ、2-0の勝利スタートとなりました。

それ以外にも第1節から激闘が繰り広げられており、ハイライトを見ているだけでも楽しかったのですが。

もちろん、そこに出てくる18クラブ全てを知っていますし、どのクラブがどんな傾向があるかもなんとなくわかっています。

でも日本人でこんなこと分かってる人なんてあんまりいないんだろうなぁって思いますよ。

それだけ長くドイツの2部リーグを見てきましたから。


フォルトゥナのフロント入りして11シーズン目ですからね。

そのうち2シーズンは1部リーグ、1シーズンは3部リーグ。

それ以外の8シーズンはこの2部リーグでの戦いを見てきましたから。

そんな2部リーグの試合を眺めながら、いよいよ1部に乗り込んでいくんだなぁと改めて感じています。

6年前の1部昇格は、とにかく居ただけ。

でも今回は当時の経験を最大限に活かしたいとなと思います。

W杯は4年に一回ですが、それよりもさらに2年長い間待ったわけですからね。

宇佐美選手に期待しつつ、フォルトゥナが多くのジャイアントキリングをしていって欲しい限りです。

1部開幕が、、、待ち遠しいですね。

それでは。

「頑張るときはいつも今」

07/30/2018

ニクの日に思ふ。

今日でドイツに来て13年と6ヶ月。

普通に考えたら中学2年生も半分過ぎたところですね。

いやー、長い月日が経ってるなと思いますが。


そんな長い年月、このドイツのデュッセルドルフにいるのに、行こうと思っていて行っていたなかった場所がありまして。

今週末は思い切ってそこに行って来ました。


どこかというと、「ネアンデルタール博物館」です。

ボクは実はNHKスペシャルという番組が好きで、いろんな深掘りされた話をよく見てるのですが。

中でも地球の歴史や人類の進化はすごく興味があって。

グレートジャーニーと言われる人間の広がりも、果たしてどうやってなされていったのだろうなんて考えたら、知りたいことだらけになちゃうんですけどね。

人間の祖先がアウストラロピテクスからホモ・サピエンスへと進化、枝分かれしていく話も見たばかりですが。

その過程のホモ・サピエンスとネアンデルタール人の関係性の最近の研究結果は、本当に興味深かかったですね。

まあ細かい話は割愛ですが、デュッセルドルフからすぐのところに、そんなネアンデルタール人の骨が見つかった場所があるんです。

正確には、そこがネアンデルタールという場所だからその名前が付いたのですが。

ネアンデルの谷(タール)だからネアンデルタール、なんです。


行けばわかりますが、小さな小川が流れる谷間にあるマニアックな場所。

こんな場所の名前が、世界的に知れ渡っているネアンデルタールなのかと思うと、なんだかすごく不思議な気分になりましたが。

博物館にはいろんな当時の暮らしを想像させるものがあり、とても面白い場所でした。

そのあとはすぐ脇を流れる小川の横を歩いたりもしてみて、数万年前にはここを、絶滅してしまったと言われているネアンデルタール人が歩いていたんだろうな、なんて想像してみました。


生い茂る木々は当時とは違うでしょうが、山の形や川の流れはそんなに違いないはずです。

もちろん、その上に見える太陽も、数万年前と今は全く一緒なわけですし。

そう考えると、なんだかゾクゾクワクワクしてしまいましたね。


かつてヨーロッパに暮らしていたというネアンデルタール人。

このドイツのデュッセルドルフにいるからこそ、そんな不思議な空間に行くことができました。

感じ方は人それぞれだと思いますが、歴史的な場所を見て回るのが好きなのは、歴史家の親父さんの影響だろうなと思っています。

親父の専門は日本史ですが、是非また機会があったら話をしてみたいですね。

ということで今日はそんな、タイムスリップな話題でした。

それでは、13年半と1日目が、スタート。

「頑張るときはいつも今」

07/25/2018

ドイツも真夏。

日本が記録的な猛暑で大変というニュースをよく目にします。

大雨による災害も発生してしまったようで、本当に日本のことを心配しています。

東北もそうだし、熊本もそうだし、今回の大雨災害もそうだし、とにかく1日も早く不自由している人たちが安心した生活が出来るようになることを願っています。


ちなみにこちらドイツも、連日30度を超える日々。

こちらはカラッとしているため、日陰に入ると非常に快適で過ごしやすく、30度でも問題ないことが多いのですが。

それでも34度とかになってくると、空気自体がもう暑いですからね。

そうなってくると、こちらの建物にはクーラーがないのが当たり前なので、大変です。

しかも寒い冬を乗り切るために、建物自体が熱を逃がさないで保温してくれる効果があったりするもので。

そんなこともあって、熱帯夜になってくると、部屋ももわっとしてしまいます。


ここで有難いのは、窓を開け放っておいても、蚊が入ってこないということ。

元々、ボクが暮らすデュッセルドルフあたりにはには蚊がいないんです(少なくともボクは刺されたことない)。

もっというと、ゴキブリもいないのですが(少なくともボクは見たことがない)。


まあ、何を言っても、ドイツの夏はとても気持ちいいですけどね。

日が長いし、雨も少ないし、とにかく気持ち良いですから。

南国に行くのも良いですが、是非とも夏のドイツを堪能しにきてくれたら、嬉しいです。


今日はそんな感じで。

明日も暑そうだ。


「頑張るときはいつも今」

07/16/2018

W杯終焉。

ついにW杯が終わりましたね。

優勝はフランス。

攻守に渡ってバランスが良かったのだとは思いますが、やはりムバッペという19歳の登場が、この代表チームの原動力だったことは間違いないと思います。

アルゼンチン戦で見せたパフォーマンスや、決勝戦でのゴールは、まさに個人の力。

19歳という若さで、世界の頂点を極めるってどういう気分なんだろう。

これから10年以上は世界のサッカーシーンをリードしていく存在として君臨することになるのでしょう。

願わくは、ピッチ内外を騒がせる選手にはなって欲しくないですね。

とにかくあの、圧倒的なパフォーマンスを武器に戦っていってほしいものです。


そして準優勝ながら、この大会の象徴的なチームとなったのがクロアチア。

人口約400万人の国が、W杯の決勝戦まで上り詰めてくることは本当にすごいことです。

日本の30分の1ですからね、計算上は。

それでも選手たちのクオリティはとにかく高いのです。

レアルマドリッドやバルセロナ、ユベントス、リバプールなどの強者たちが名を連ねているのですから、決してまぐれでもなんでもありません。

そういう意味では日本だって、スターティングメンバー11人のうち10人がヨーロッパ組ですから、そういう意味ではベスト16に進出したって誰も驚くことではなかったとは思いますが。


それよりも大事なことは、いかにチームとしてまとまり、チーム一丸となって、このW杯という舞台で結果を出すかという部分。

この大会に関して言えば、ドイツを破ったメキシコや韓国、大健闘を見せたスウェーデンやデンマーク、そして小国ながらアイスランドも素晴らしい戦いでした。

総じて言えることは、とにかく魂を感じる戦いを見せてくれたチームが多かったということ。

そしてそういうチームは、大会中にファンを獲得したんじゃないかなということです。

逆にドイツやスペイン、ポルトガルやアルゼンチン、ポーランドなどは、どこかに驕りがあったり、自国のスーパースター頼みだった部分があったために、足元を救われたように感じました。

とは言え、どの国もサッカーが衰退したわけではないですし、逆にドイツなんかは世代交代がどう行われていくのか、これからが見ものです。


改めて思いますが、サッカーはチームスポーツ。

相手が格上だって、勝てないというわけではないところが面白い。

そんなことを痛感した大会でしたし、だからこそとっても楽しかったですね。

でもこれで世界を熱狂させたW杯が終焉。

また4年後ですね。

次はカタールで、冬開催で、48か国出場?なんてなってますが、果たして。


日本サッカーとしては、2020年の東京オリンピックも踏まえて、しっかりと若手の育成を頑張っていきたいですね。

そして2020年や2022年だけでなく、もっともっと先を見越した改革を行っていく必要もありますからね。

ボクはボクの立場で、できることをこれからも続けていく。

でもいつだって目標は一緒です。

日本がW杯で優勝できる日を信じて、そのために逆算しながら、今の自分に求められることをやっていくのみです。


だからこそ、どんなときも全力で。

「頑張るときはいつも今」

07/10/2018

アリーナの使い方。

フォルトゥナの新チームは、すでに始動して2週間目に入っていますが。

ブンデスリーガの開幕まではまだ1ヶ月半ほどあります。

それまでとにかく集中して準備をしていかないと、6年ぶりの1部ですから、そう簡単には結果には繋がらないですからね。

そんなフォルトゥナの開幕戦は、FCアウグスブルクに決定。

まだ正確な日程は発表になっていませんが、対戦表は全試合分発表になっています。

詳しくはこちら


そんなフォルトゥナのホームスタジアムでもあるESPRITアリーナですが、こういう試合が行われていない時期は、いろいろなイベントが行われています。

先週末にはヘレナ・フィッシャーという歌手のコンサートが行われていました。

アリーナの中に大きなステージが作られ、芝生の上にもシートが作られて、それはそれは盛り上がったようです。

そしてその前にはアリーナの中で卓球クラブがオーガナイズした子供たちのための卓球大会。

Tischtennis


アリーナの中に一体何台の卓球台が用意されているんでしょう(笑)

芝生の上ですから、決して本気で動けるわけではないでしょうが、子供たちの大きな歓声が響いていました。

こういう光景って日本では見ることできないんじゃないかな、と。


スタジアムの管理上の都合から、なかなか許可が下りないのかもしれませんが、実はこれは上記のコンサートが行われる前の週の出来事。

このコンサートによって芝生はボロボロになるので、いずれにしてもシーズン開幕前までにはすべてが新しく敷きなおすことになるのですが。

だからこそ、このコンサートの前に芝生を傷めても良いイベントの許可を出している、ということができるわけです。

ちなみにこの卓球大会の前には、B2RUNというビジネスマン向けのランニングイベントのスタートポイントになっていたり、その前にはフォルトゥナのスポンサーらを集めたミニサッカー大会も実施されていました。


これって逆転の発想で面白いなと。

日本だと簡単に芝生を敷きなおしちゃうという感覚がないかもしれないので、そうそう簡単にできることではないかもしれませんが、それでもタイミングさえ考えれば、できることもあるんですよね。


ESPRITアリーナの中にはオフィステナントが入っており、その一部がフォルトゥナのフロントオフィスになっていますが。

ホテルが併設されていることもそうだし、中央駅から直結の駅がアリーナの真横にあって、屋根の下を通ってアリーナの入り口まで到達できるなど、とにかく参考になることだらけ。

そういう日常の景色からも、いろいろなことを吸収するチャンスがある。

アンテナを張り、「なんでだろう?」と思い続けることができるのが、ボクの持つ1つの強みなのかな。


そんなことを感じた瞬間だったので、ブログに記録を残しておきました。

それでは。

「頑張るときはいつも今」

07/05/2018

W杯ベスト8

4年に一度のサッカーの祭典、W杯もいよいよベスト8が出揃いました。

ウルグアイvsフランス

ブラジルvsベルギー

ロシアvsクロアチア

スウェーデンvsイングランド

面白いカードですが、やはり意外な国が残ってる印象は拭い去れません。

ドイツもスペインも、アルゼンチンもポルトガルもいませんからね。

元々イタリアもオランダもいない大会だし、時代が変わってきていることを感じます。

まさに「強い者が勝つのではなく、勝った者が強い」と言える大会ですし、そんな時代になってきたわけですね。


スーパースターたちの成熟度で言えばベルギー、まさに円熟期。

新しいタレントの宝庫はフランス、バランスも良い。

さすがの安定感と徐々に上がって来た感覚のブラジル。

世界屈指の破壊力を持つツートップ擁するウルグアイのファイティングスピリッツは驚異。

得点ランキングトップのストライカーがサッカーの母国に栄冠をもたらすか。

はたまたクロアチアが誇るバルサ&レアルの司令塔コンビが世界の頂点を極めるのか。

ロシア、スウェーデンはさすがのこの先は厳しそう。

でもサプライズはどこだって起こせますからね。

なんたって世界上位の差は詰まってますから。


もはやここまで来ると勝敗を分けるのは、コンディションや相性とか、そういう微妙な部分だけだと思うので。

まあ強いて言うなら、有利なのはゴールゲッターがいる国でしょうか。


ちなみに個人的にはベルギーを推したいです。

それが一番フェアな気がして。


とにかくあと3勝で世界一。

どの国もどの選手も頑張って欲しいですね。

「頑張るときはいつも今」

07/04/2018

サッカーの力。

日本代表がW杯から敗退したことで、日本でのW杯熱狂は終了となったのではないかと思います。

前評判とは裏腹に、グループリーグを突破し、ベスト16でも世界ランク3位のベルギーと真っ向から勝負しての惜敗。

ポーランド戦のラスト10分の振る舞いを後悔しての、ベルギー戦の最後まで攻める姿勢を見せたのは、ある意味非常に日本人らしかったなと思いました。

賛否両論がある中ではあると思いますが、日本人の誠実さが出たなという感想です。

翌日のコロンビアvsイングランドを見ていて思いましたが、コロンビアの選手たちは嫌気が差すくらい汚いプレーを繰り返していましたが、それを勝利への執念と言うかどうかの問題ではないでしょうか。

日本人選手がW杯の舞台で、相手選手を引っ張って、蹴り倒して、突き飛ばして、「何もしてない!」と審判に抗議している姿を見たら、それを見ている方々はどう思うんだろう、なんてことを思いましたから。


もちろん、正攻法ですべてクリーンに戦って、それでも世界の猛者たちに勝利していくというのは、あまりにも理想が高く、非現実的かもしれません。

だからこそ、日本人ももっと(批判に)強く、そして(ずる賢さを含めて)クレバーになっていかなくてはならないとは思います。

そういったことも含めて、今回の大会は得るものが多かったと言えるのではないでしょうか。


いずれにしても、前評判が低かっただけに、日本中が大フィーバーしていたことはこちらへも伝わってきていますし、世界のサッカーファンからの日本サッカーへの評価も急上昇したと思います。


日本に帰国する代表選手たちを待ち受けているのは、メディアメディアメディア、メディアの嵐でしょうね。

それもまた日本らしいとは思いますが、ドイツが2014年にW杯を優勝したあと、ドイツに戻ってきた後が、ボクには印象的でした。

ブラジルからドイツに戻ってきたその足で、ベルリンで大々的な優勝報告パーティーを行い、50万人とも100万人とも言われる人数を動員しましたが、そのあとは解散してそれぞれが所属クラブに戻って随時報告などを済ませ。

そして全員がバケーションへと消えていったのです。

見事なくらいにメディアに引っ張りだこになる選手はおらず、誰もが家族や彼女とつかの間の休暇を楽しむために姿を消したのです。

もちろんパパラッチが撮った写真と共に、「どの選手がどこどこでバケーションを楽しんでいる」といった記事は挙げていましたが。


とにかくサッカーの力はすごいなと思います。

W杯前に興味ない素振りを見せていた人たちですら、大迫がどうだとか乾がどうだとか言ってるわけですから。


ただし。

選手を取り巻く環境は変わっても、日本サッカーの状況が急激に良くなったというわけではないですからね。

そこを取り違えず、問題視されている育成の部分をもっとしっかりと冷静にフォーカスし、日本に適したシステムの構築を考えていかなくてはならないだろうなと思っています。

それはもちろん、代表監督が誰になるかも含めてですが。


最後に1つどうしても書いておきたいこと。

代表選手というものは、結果によってヒーローにもヒールにもなる可能性があります。

ポーランド戦の前の記者会見で川島選手がこのことに少し触れていましたが、その覚悟がないとここにはいない、と。

それが彼ら代表選手の責任であり権利でもあります。

だからこそ、ベルギー戦の受け入れ難い敗戦直後のインタビューに対しても、誰もが誠実に一生懸命応えていたと思います。


そんな状況でのインタビューに対して苦言を呈していた人が自分のSNSで主張していましたが、それは間違えていると思います。

プロ選手というものは何に支えられ、どういった存在なのかということは、常に理解しておく必要があります。

こういったことは、もっともっと厳格に、JリーグもJリーグクラブも、年代別代表選手も、A代表も徹底していく必要があると思います。

サッカーにはそれだけの影響力があるので、それをきちんと理解してほしいです。

ボクのように裏方の人間は、こういう部分にはどうしても敏感になってしまいます。

普段はこういったことに関する個人的な感情は書かないようにと思っていますが、日本サッカーの、日本のサッカー選手のクオリティの向上には、こういった部分の改善も欠かせないですから。

ということで、読んでくれて有難うございました。

選手、スタッフ、そのほか日本代表に関わるすべての皆様、お疲れ様でした。

「頑張るときはいつも今」

07/02/2018

お悔やみ申し上げます。

とても悲しいニュース。

今のフォルトゥナを語る上で欠かせない人物であるヴォルフ・ヴェルナーさんが、一昨日急死されました。

76歳という年齢でしたが、休暇中に倒れられ、そのまま搬送先の病院で息を引き取ったそうです。

ヴェルナーさんは2007年にフォルトゥナにやって来て、当時3部リーグに所属していたクラブを2012年には1部リーグまで導いてくれた張本人です。

その間には、監督として、マネージャー(スポーツディレクター)として、そしてスポーツ役員として、とにかく多岐に渡りクラブに貢献してくれました。

ボクがフォルトゥナのフロントに入ったころから、色々なチャンスをもらった方でもあります。

日本人選手の獲得に向けて、色々な選手の話をさせてもらいましたし、色々なトライもさせていただきました。

2009/10シーズンに結城耕造選手と契約をまとめたときもそうですし、2012/13シーズンに大前元紀選手を獲得したときも、やはりヴェルナーさんと色々なやり取りを共にしました。

フォルトゥナを3部から1部に引き上げた功績はもちろんですが、ボクにとっても多くのチャンスを作ってくれた恩人のような方でもありました。


2013年にフォルトゥナの役員を退いてからは、サッカービジネスからは身を引いていましたが。

それでも時々お見かけすると声を掛けてもらったりしていただけに、今回の訃報はすごくショックでした。


人と人の巡り合わせは非常に不思議なものです。

時には自分が恩人になっていることに気づかないこともあったりすると思います。

きっとヴェルナーさんは、ボクにそのように思われているなどということは夢にも思っていなかったと思いますが。

でも、ボクのドイツでの、フォルトゥナでの挑戦を支えてくれた一人であることは間違いありません。


もう直接お会いして御礼を言うことはできませんが、心より感謝しております。

そしてヴェルナーさんを偲んで、心より哀惜申し上げ、謹んでご冥福をお祈り致します。

06/30/2018

今月のニクの日。

毎月恒例、ニクの日こと29日。

今回はなんだかすごく記憶に残るタイミングになりました。

なんと言ってもドイツ代表のグループリーグ敗退。

そして日本代表のグループリーグ突破。


対照的な結果ではありますが、ドイツは戦後初めてW杯のグループリーグ敗退を経験したことになります。

ドイツ代表の選手たちのクオリティは間違いないわけで、これは誰もが認めるところですが、こういったコンペティションでは、いかにチームとしてまとまるか、そして誰もが勝利に貪欲になれるかが重要なんだと感じる結果になりました。

一方の日本代表は、6人のメンバーを入れ替え、ある意味ターンオーバーを行ったわけですが、0-1で負けている状況で、他会場の経過を踏まえて、残り10分攻めないという選択を取ったことが物議をかもしています。

結果的にその賭けに勝った西野監督が、フェアプレールールによりベスト16進出を果たしたわけですが、これについては選手や監督らも苦しい決断だったことをコメントする事態になっています。

しかしこれは、W杯のレギュレーションに乗っ取った上での判断ですし、あそこから世界ランク8位のポーランド相手に引き分けを目指すことは、結果を求めなくてはならない監督にとっては得策ではなかったと思います。

これに対しては世界中のメディアがフェアプレーで突破を果たした日本だが、最後の10分間の振る舞いが果たしてフェアなのか、という皮肉を含めて批判しています。

でもじゃあ、そんな報道をしている人たちに問いたいですが、自分の国の代表が、ランキングで50位以上上の相手に対し、同じ状況になったときに、それでも点を取りに行けと言うのでしょうか。

世界ランキング上位の国に例えて言えば、ブラジルやドイツを相手に、数的不利の状況でそれでも攻めに行けと言いますか、という話だと思います。

結果的に西野監督がこの勝負に勝ったわけですが、日本の力を考えたときに、これだけ冷静に的確な判断を出来たことを、本当にすごいと思いますし、評価するべきだと思います。


いずれにしても、今回のW杯にはオランダもイタリアも出場出来ていません。

そしてドイツやポーランドも敗退となりました。

それでもブラジル、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイ、フランス、スペイン、ポルトガルといった世界の強豪の中に、日本も入っているのですから。

その方が誇りに思うべきことですし、近年ずっと世界のトップ5に君臨しているベルギーと真剣勝負をする権利を得たのですからね。

これは去年の親善試合とはわけが違いますから。

世界中の人たちが見ているW杯という大舞台で、真剣勝負をすることが出来るのです。

この権利は4年に1度しかないですし、決して簡単に得られるものではないですから。

日本が世界ランクのトップに立つ力がないのは分かっていますが、それでもこういった大会で結果を求めることは出来ますし、何よりもその権利を得ていることがすごいなと。


だから、日本中の力を終結させて、彼ら日本代表へ声援を送ってほしいですね。

そして新しい歴史の1ページを作ってほしいと願っています。


ドイツの敗退を思い、日本の進出を思った、そんなニクの日でした。

それにしても、毎日がすごい試合の連続で、こんなに1週間を早いと思うことはないですね。

とにかく幸せな時期だなぁ。

「頑張るときはいつも今」