ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
日記

07/05/2020

13年間ありがとうございました

2019/20シーズンのフォルトゥナは、ブンデスリーガ2部降格という結果で幕を閉じました。

本当に最後の最後まで分からなかっただけに、踏みとどまることができなかったことは非常に残念です。

紙一重の試合がたくさんあり、多くの勝ち点を取りこぼした結果でしたが、紙一重も積み重ねれば大きな差になるのだということを痛感するシーズンでもありました。


そして、ボクはこのシーズンを以て、フォルトゥナの日本デスクを離任することを決断しました。

2005/06シーズンはサテライトチームの選手として、そして2008/09シーズンからはフロントスタッフとして、実に13シーズンも所属させてもらったクラブ、フォルトゥナ・デュッセルドルフ。


当初は3部リーグ所属でしたが、その後にブンデスリーガ1部まで昇格を経験、2部降格ののちは残留争いに巻き込まれるシーズンもあったりと苦労して、それでも日系スポンサーを獲得しながら、宇佐美・原口を擁して再び1部リーグへ。

日系スポンサーのTOYO TIRESが腕のスポンサーとして付いてくれ、ブンデスリーガを戦った昨シーズンは堂々の10位でフィニッシュし、1部リーグ残留を達成。

今シーズンは残念ながらまた2部リーグへと降格になりましたが...


こうやって書くだけでも本当にたくさんのことを経験させてもらいました。

少し写真を交えてフィードバック。


2008/09シーズン、ブンデスリーガ2部昇格:仲間たちとピッチで歓喜

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2012年に最初の日系企業HITACHIと3年の大型契約を締結:

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2013年にはブンデスリーガのフロントで戦う日本人として本も執筆:

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日本人学校の子供たちに10年以上に渡ってアリーナ見学を実施:

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日本デスクを支えてくれたクラウディアさんとパウルさん

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2017/18シーズンには原口・金城・宇佐美とともに1部昇格:

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1つのクラブでこんなに多くのことを経験できたってことも貴重だと思いますが、海外のクラブでサテライトではありますが選手としてやらせてもらい、そこでセカンドキャリアをスタートさせて12年もお世話になったなんて、本当に感謝しかありません。

そのうえで、ボクは次のステップを踏む決断をしました。

このクラブに残ることもできましたし、居心地がよかったことも間違いありませんが、良すぎることは成長を妨げるなとも感じていました。

そして何より、2020年を迎えた今、39歳を迎えている今、この年はターニングポイントにしなくてはと思っていたこともあります。

インプットに集中してきた20代、30代を経て、いよいよ四十路はアウトプットに突入です。

いろいろなことを考え、いろいろと悩み、そして最後に導き出した答えがこの決断となり、そして日本へ帰る決断を下しましたが、そこには新しい挑戦が待っています。

たくさんの苦労もするでしょうが、それ以上にワクワクすることがあると直感したので、その自分の感覚に従うことにします。


なお、このブログもボクのドイツでのジャーニー終了とともに終了することといたします。

最初は独国奮闘記として、ドイツでの奮闘を記していましたが、途中からはドイツでの新たな挑戦についてを記すブログとなりました。

今ではいろいろなツールを通じて、海外の情報が容易にニュースなどになって届くようになりましたが、このブログを始めた当初(2005年)はなかなか情報がなかっただけに、このブログにも需要があったようには思っていましたが。

最後のほうはフォルトゥナのスタッフとして、あまり多くのことが書けなくなってしまっていたのも事実です。

それでもドイツの地でこうやって仕事をしている日本人がいたことを知ってもらう機会となったいたならば、それは光栄なことでした。

本当に長い間、有難うございました。


また違う形で、SNSでの情報発信は続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。


頑張るときはいつも今
2020年6月30日
瀬田元吾

04/08/2020

問われる意識

外出禁止生活も4週間目に突入しています。

ドイツは感染者数は10万人を超え、死者数は1600人となっていますが、イタリアやスペイン、フランスやNYのような医療崩壊は起こっていません。

医療従事者が最前線で頑張ってくれていることに加え、政府の迅速かつ厳しい対応、そして国民1人1人の意識により、それが保たれているのかなと思っています。

日本は緊急事態宣言ということで、ようやくかという印象もありますが、それでも拘束力はヨーロッパの国々のそれとは全く違うそうで。

そうなるととにかく問われるのは日本人1人1人の意識ですよね。

外出自粛をせず、花見に行き、飲み会に行き、カラオケに行き、海外旅行に行くようでは、何をどうしても意味はありません。

正直者が馬鹿を見るだけです。


本当の馬鹿者である外出してしまう連中が、結局感染して医療従事者のお世話になるというバカバカしい現状を目にするだけで腹が立ちます。


日本政府はどう対応しても叩かれるでしょう。

早すぎても遅すぎても、批判する人はいます。

でもその根本に、国民1人1人が意識をしっかりと持って、(どうしても外出せねばならない人以外)全ての人が2-3週間自宅待機したら、こんなに酷くはならないという事実がありますから。

政府を批判する前に、自分の行動、行いを省みて欲しいです。

問われるのはとにかく自分の意識ですよ。


図らずも外国でルールを守ってそういう生活を続けている立場だからこそあえて言わせてもらいますが。

あなたの意識が問われてますよ。


「頑張るときはいつも今」

03/30/2020

#家にいよう

フォルトゥナが示す団結、そして自宅待機を呼び掛ける動画です。

選手やスポンサー、サポーターや会長、クラブスタッフも参加しています。

このために作ったコロナの歌(日本語字幕入り)にも注目して下さい。


YouTube: #家にいよう

今はこうやって、一致団結すること、そして自分とその家族や友人を守るために、自宅にいましょう。

「頑張るときはいつも今」

03/29/2020

危機感。

急にまた、日本政府がコロナ感染拡大に危機感を高めているようですね。

ほんの2週間前には、東京オリンピックの延期や中止はないと言っていただけに、世界から出場拒否が出るようになり、止むを得ず延期を決定した途端、今度は緩和していた自粛をまた強めるという。

申し訳ないですが、一貫性がないこの対応を見ていて、なんだか情けなく思います。

急な学校の休校を要請したことで、関係各位対応が大変になりながらも、なんとかみんな対応したのはさすがの日本人気質。

しかしその間に検査を限定数しかしなかったことで、感染者数の数字は伸びなかったわけで。

それはやはりオリンピック実現のために極力数字を抑えようとした結果だったのは間違いないでしょう。

だから世論的にももうピークは過ぎたように感じてしまいましたし、だからこそいろいろな外出自粛も緩和せざるを得なくなったんでしょう。

でも感染の中心がヨーロッパやアメリカに移ったなんてのは、メディア操作にすぎません。

日本だって徹底した検査をしていたのであれば、はるかに多い感染者数はもっと早いタイミングで出ていたと思います。


この週末のあちこちでの外出自粛要請についても、若者らは平気で外出しているという記事を見ました。

そりゃ、こんな政府の言うことには従いたくないと思ってしまってもしょうがない気もしてしまいます。


それでも。

外出は本当に控えないといけません。

ボクのいるドイツも含め、スペインもイタリアもフランスも、厳しい外出禁止を受けています。

買い物や散歩、ランニングは許可されていますが、それ以外はほとんど自宅軟禁状態。

不要な外出は罰金です。


日本政府の対応は下手だなぁ呆れてしまいますが、それでも本当に危機感を感じているのなら、もっと強い指示を出すべきです。

つまりヨーロッパやアメリカのように条件付きの外出禁止にするべきです。

それが守れない人からは、容赦なく罰金を取るべきです。

それで集まったお金は、逆に今会社をクローズせざるを得ない会社や個人に分配すればいいですよ。

それくらいルールを守れない者には罰則を、ルールを守って損害を受けている者には補助をすることが必要だと思います。


目に見えないウィルスだから厄介ですが、世界中で戦争をしていると思えば、もっと自覚して行動できるのでしょうか。

とにかく不要に外出する物は罰金にするべきです。

正直者が馬鹿を見る社会じゃいけません。

もはや不要に外出した結果、感染してしまったような若者は治療を受ける権利もないですから。


やるならそれくらいやるべき。

花見だ、クラブだ、買い物だと言ってフラつく奴らは、もう問答無用ですから。

今の日本の姿は恥ずかしいです。

どうか感染爆発など起こらせないでください。

一人一人の自覚、これしかありません。

恥ずかしい行動を取る者は出て行け。

そうであって欲しいし、そうでなくちゃいけません。

頼むよ、サムライの末裔たち。

「頑張るときはいつも今」

03/26/2020

最近の日々

ドイツが渡航中止勧告(レベル3)に設定され、2日が経ちました。

日本で相当大きく報道されているのか、日本の友人から「大丈夫?」という連絡もちょくちょくもらっています。

我々の状況としては、至って平穏。

政府からの要請を守り、自宅でじっとしている毎日です。

外出と言えばスーパーに食材などを買いに行くくらいですが、スーパーもかなり厳戒態勢で、入り口にはセキュリティがいますし、込み合う時間帯には入場制限をするくらい。

レジのところにも間隔を1.5m開けるようにと指示が掲げられていたり、黄色と黒の縞々の線が足元にひかれたりしています。

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自宅待機が始まった当初、子供にとって唯一の遊び場であった公園も、今はどこもクローズ。

遊具にはテープが張られ、どこにも子供の姿はなくなってしまいました。

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そうなってくると創造性との勝負。

ホームオフィスを強いられているボクは仕事をしなくてはならないのですが、力が余っている娘は家の中を縦横無尽に駆け回る日々。

なんとか娘を楽しませるため、妻の負担を減らすためにも、あれやらこれやら総動員。

その結果我が家では、リビングにテントとプールが設営される運びとなりました笑

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こんな感じで4月19日までの自宅待機を過ごしていくことになります。

まだこの状態になって1週間半ですが、ただただ、当たり前の日々が懐かしいですね。

まあ、娘の成長を見れるという意味ではポジティブですが、幼稚園に行ってどんどんドイツ語を覚えたり、社会性を付けてくれることを期待していたという意味では残念です。

そして、、、

4月19日でこの状態が解除になるのかどうか。

ここ数日のドイツでの感染者拡大は残念ながら加速しており、死者数も150を超えたとか。

イタリアやスペインに比べれば1/10位以下ではありますが、医療崩壊を起こすギリギリのラインで保っているとの報道を見ていますので。

緊張感は引き続き持ち続けるしかないので、とにかく今は自分たちにできること(自宅待機し、できるだけ誰かとの接触を避ける)に従事します。

「頑張るときはいつも今」

03/24/2020

コロナが示すこと

明日どういう状況かわからない。

そう思って寝て、起きると状況は悪化している。

そんな日々を過ごしているのではないでしょうか。

新規感染が出ていないと発表している中国のことは誰も信じていないとして、世界中で感染拡大の一途を辿る新型コロナウィルス。

政治家も含めた世界中の大小それぞれのリーダーが、苦渋の選択を迫られています。

今回のことで、皮肉にも環境が改善されているというニュースも出てきています。

ベネティアの運河が綺麗になったニュースは有名ですが、世界中で人間の行動(工場も稼働しないなど)が制限されることで、動物にとっては心地良い空間が出来てきているにかもしれません。

毎日家にいるので、娘と窓の外の鳥をよく観察するのですが、どこか心地良さそう。

外へ出れない人間を横目に自由に飛び回る姿は、なんだか我々へ優越感を示しているようにも感じます。

今回のウィルスがどこからどうやって来たかは不明ですが(おそらく中国の不衛生な環境からですが)、人間の生活を省みる機会を与えられたようにも感じます。

人間は今、環境破壊の行き着く先として、火星移住計画なんてことまで真剣に考え始めていますが。

その前に誰もが真剣に環境保護を行う必要があって、今回のコロナ危機はそういう機会になっているように思えてなりません。


もう一つ思うことは、我々はやはり社会の中で生きているということ。

だからこそ感染が広がるわけで、だからこそどこかがダメージを受ければ連鎖反応が起こって世界的に経済がダメージを受けることになるんだ、と。

もっと身近なことを言えば、ボクの会社が予定していた遠征が中止になったことでホテルやレストランがキャンセルになるわけで。

ボクの会社だけでなく、多くの方々に迷惑がかかり、みんなでマイナスを背負うことになるという。

それでいて皮肉なのは今、それぞれの国の国民1人1人のモラルに頼らなくてはいけない自宅待機という指示が出ているということ。

自分は大丈夫という思いで行動しては、社会が守れない。

その社会を守るために個人の判断が重要となる。

すごく皮肉な話です。


そしてヨーロッパの状況を見ていて思うことは、やはり国民性の違い。

やはりドイツやオランダの人は、ラテンの国の人たちよりもルールに従うなと感じます。

不満不平はいっぱいありますが、ドイツではまだパニックは起こっていません。

スペインやイタリアの様子を報道で見ると、外出禁止になる前に都市部から逃げようとする映像がありました。

ドイツやオランダはそういった光景は特にありません。

こういうときに国民性、教育の違いも見えたりするんでしょう。


日本はなぜかちょっと終息ムードですが、そんなことはないと思います。

東京オリンピック開催を目指していたからこそ、徐々にそういう雰囲気を作っていたかもしれませんが、いよいよ延期に向けて調整に入ったようですし、もう少し厳戒態勢を強めてほしいなとも思います。

とはいえ、経済を回すためにもそんな呑気なことは言っていられないのもわかりますが。

K1が強行開催をしたなどという、そういう論争も含めて、それでもやはり日本はモラルがしっかりとした国だと感じます。

報道レベルでしかわかりませんが、それは間違いないと思います。

こういうときだからこそ真のリーダーが必要ですし、日本という国がそういう姿を示すことで模範的な対応、世界への支援などでまた存在感をアピールできたらなと思ったりしてしまいます。

そのためにもボクは、少なくともドイツで模範的な行動を続けたいと思います。

「頑張るときはいつも今」

03/18/2020

第三次世界大戦

世界中で国境を閉鎖したり、外出を禁止するような動きが進んでいます。

コロナウィルスとの戦いが続いているからですが、これはもはや第三次世界対戦です。

誰もが第三次世界大戦は核戦争を想像していたでしょうが、これは世界を巻き込んだウィルスとの大戦です。


ボクは昔から地球史を勉強するのが好きで、NHKの番組をよく見ていました。

そこで昔から思っていたのですが、生命の誕生について。

38億年前に最初の生命が誕生したって話ですが、何から?っていつも不思議だったんです。

何もないマグマに固まりだった地球から、最初の生命が誕生したってことになってますが、当時は地球を守る大層圏なんてものは存在せず、ひっきりなしに小惑星が衝突を繰り返していたそうです。

だからね、きっとその小惑星の何かに生命の起源が含まれてたんじゃないかなと思ってるんです。

つまり、、、

地球最初の生命も、宇宙のどこからやってきたということ。

その子孫である我々(地球上全ての生命)は、結局地球外生物だってこと。

人間は地球外生命体に非常に興味を持っていますが、元々自分たちがそうやって地球に来たからこそ、今後何かがやって来るのではという考えになるのだと考える方が自然です。


そして人類の歴史の中でも、ペストやスペイン風邪など、過去にも人類に猛威を振るったウィルスがありますが。

こういったウィルスというものが、ひょっとしたら地球外から飛んできた隕石などに付着していたところから発生しているという可能性だって十分あり得るわけです。

まあこれはあくまでも可能性の話ではありますが、そうなるとインフルエンザなんかも地球型から来た人間(地球生物)には順応できない生命体なのかもしれません。


まあそんな空想の話は良いとしても、事実として我々は今、世界中でこのウィルスと戦っています。

戦っているというか、共存をスタートさせているというか。

ある番組で橋下元大阪市市長が言ってましたが、目に見えない以上根絶は無理、このウィルスとの共存をしていくべきだと。

まさにそういうことでしょう。

ワクチンができれば、そのウィルスの過度な悪さは抑えられるが、目に見えない以上、地球上からの根絶は不可能でしょうから。


各国が色々な状況下の中、さまざまな対応を迫られていますが、これはまさにウィルスという共通の敵との戦い。

だからこれが第三次世界大戦です。

ドイツも多くのお店や公共の場がクローズになっています。

学校も幼稚園もクローズ。

唯一の子供の遊び場であった公園も、クローズです。

感染された人はウィルスと戦い、そうじゃない人ウィルスの恐怖と戦い、またはウィルスとの戦いによる余波で不自由と戦っているのです。

まさかこういう形で一般庶民が戦場に駆り出されるとは。

誰もが想像できなかった大戦の姿です。


ちなみにこんな感じのことをちらほら口にする人たちも出ているので、受け売りの部分もありますが、自分の中での解釈として言語化しておくと理解が落ち着くのでブログに記しておきました。


サッカー界も多大なる影響が出ています。

スポーツは平和の祭典などとよく言いますが、だからこそこの大戦が終息してから、平和宣言という意味でも、多くのスポーツの祭典を催して欲しいなと強く願います。

ピンチをチャンスに変えるために、今は脳みそを動かす時期にします。

「頑張るときはいつも今」

03/16/2020

コロナウィルスに思ふ

中国から始まった今回の新型コロナウィルス感染。

日本に広まりつつあるころは、ドイツから随時ネットに上がるニュースなどを見て、その経過を追っていましたが。

あっという間にウィルスはヨーロッパにも上陸し、もはやイタリアやスペイン、フランスでの感染者数はうなぎのぼり。

ドイツも例外ではなく、凄い勢いで増えていますが、その中でもデュッセルドルフを州都とするノルドラインヴェストファーレン州は半数に近い感染者が出ています。

その中で気を付けてみなくてはならないと思うのは死亡者の数。

感染者数は国によって検査の指標が違いますし、比較の対象にはならないと思います。

日本も検査数をできるだけ必要な人だけに限定しているでしょうし、不必要なパニックを助長しないためにも、そういった対応は間違いではないと思いますが。

重要なのはそこから死亡に繋がる事例がどれだけあるのかということではないでしょうか。

ドイツは感染者数こそ5千人近くとなっていますが、死亡例は12人。これに対して例えばイタリアは2万5千人近くに対して死者数が1800人を超えているという。

この相対的な数字を見るだけでも、コロナウィルスに対する危険度の認識にもかなりの差があるのは間違いないと思います。

つまり先進国が集まるヨーロッパでも、衛生環境や文化生活習慣、医療環境や認識の差などによって、現状に大きな違いが出ているということです。

中国は終息宣言なんて言ってますが、世界に向けて経済的な支援をスタートすると宣言する前に、自国の衛生環境や医療環境を隅々まで改善し、そして整備することにもっと投資するべきだと思ってしまいます。

日本の状況を見ると、安倍総理の対応について賛否両論のようですが、東京オリンピック開催の問題、中国との関係性など、本当に難しい局面の中で対応を迫られているのでしょう。

中小企業の倒産もすでに起こり始めていますし、学校の閉鎖もこのまま続けていていいわけはないですからね。

いずれにしても、こういうときに人間力/人間性が問われると思うので、何よりも大事なモノは何かということを考えなくてはいけないですよね。

ちなみにこちらの話に戻りますが、さらにここ数日で次々にプロサッカー選手や監督に感染者が出て、この状況を受けて、ヨーロッパではどこの国も軒並みリーグ戦の中断を決定しています。

戦前から続くリーグにとっては、(第一次、第二次)世界大戦以来、リーグを中断したり、場合によっては中止することになるかもしれないという事態。

ブンデスリーガは1963/64シーズンからなので、まさにリーグ始まって以来始めての状況を迎えています。


もちろん中断を決定した理由は、選手らの健康を守るため、感染の拡大を防ぐためです。

中断決定前には、無観客試合も決まっていたましたが、1試合だけ無観客で行い(ボルシアMG vs. ケルン)、結局その対応ではダメだということで中断にとなりました。


無観客で予定されていた先週金曜日のフォルトゥナのホーム試合が、相手チームに感染の疑いがあったため直前でキャンセルされたのですが、結局その選手も陽性反応が出たという...

無観客とは言え、もし試合をしていたら一体どれだけのフォルトゥナの選手が濃厚接触になっていたのか。

↓フォルトゥナは急遽、無観客となるスタンドに大きな弾幕を用意し、夜の試合に向けて広げる行をしていましたが...

Arena_ohne_zuschauer



ちなみに相手チームは前泊してデュッセルドルフ入りしていたわけですから、選手スタッフらが全員濃厚接触の疑いとなり、全員が自宅で14日間待機となっています。

すでに報道にも出ていますが、日本代表の原口選手が所属する2部クラブハノーファーや、ニュルンベルクでも感染者が確認され、チーム関係者が全員14日間自宅待機となりました。


他国のクラブでも同様のケースが出ており、次々に自宅待機処分が発表されています。

この対応は致し方ないですが、これは同時にリーグ戦の再開は本当に難しいものとなったことを意味しています。

それはつまり、14日後に全員が陰性だったからって、すぐに試合をできる状態にはならないからです。

選手たちにとって14日間トレーニングをしないということは、ウィンターブレイクよりも長い期間ですし、本来選手はウィンターブレイクですら走ったりしてコンディションは落とさない努力をするものですから。

今のこの14日間家で待機するという処置は、一切外に出ないで自宅でじっとしているしかないわけですから。

もし14日後にトレーニングを再開できたとしても、チームをまたリーグ戦で戦う状態に戻すまでには、最低でも2-3週間は必要となってしまうのです。


何よりそもそも、14日後に世の中の状況が改善されている保証など全くないのが現状です。

そういう意味でも、このリーグ中断という決断が持つ意味、そして選手たちに感染が出てしまったという意味は、重く深い意味を持ってしまっています。

そもそもこの新型コロナウィルスの厄介なところは、感染しやすく、発症しにくいという点です。

そういう意味でももう風邪菌と同じくらいの勢いで広がっているのでしょう。

日本でもまだまだ感染確認のニュースが次々に出て来ており、学校休校など混乱は続いていると思います。

ドイツもいよいよ週明けから学校幼稚園が全てクローズとなり、とりあえず4/19まではこのままとなります。

日本同様にいきなり決定したので、子供を抱える親はてんてこ舞い。

ボクも2歳の子供がいて、幼稚園に通っているので、色々な対応が必要になります。

幸いフォルトゥナは、必要に応じてホームオフィスもOKと通知してくれたので、これからどう対応するか考えていきますが。

でもそううまくいかない家庭は大変でしょう。

メルケル首相は声明で、学校幼稚園が休みになるからといって、極力子供をお爺ちゃんお婆ちゃんに預けないように、とコメントしています。

高齢者への感染を避けるためですし、当然理解はできるのですが、実際町の声はそうは言ってもいきなりは対応できない、というものが多数。

日本と同じですよね...


そしてもっと怖いのはイタリアなどは今、レストランからスーパーまでクローズになって閉まったということ。

国内の移動も制限され、国境も封鎖され始めています。

ドイツと隣接するポーランドやデンマークは、国境を封鎖しました。

ドイツもスイスやオーストリアとの国境を制限付きで封鎖する決断を下しました。

レストランやスーパーが閉まるという事態が、ドイツで起こらないとは言い切れなくなってきましたし、それに向けて早い準備もしなくてはという心理になってしまいます。


週末を迎え、念には念をと色々なところへ買い出しに行きましたが、どこもかしこも買い出しに走る人々の姿が。

トイレットペーパーやパスタに缶詰はどこも売り切れ、パンコーナーや野菜もすっからかんでした。

きっと週明けにはまた入荷しているのだと思いますが。


もはやパニックが起こる寸前の雰囲気です。

人間の深層心理として、そこまで危機感を感じていなかった人も、もしかしたらと思って買ってしまうものです。


そういう空気を感じながら、ボクも色々買いましたが、多くは子供のためです。

最悪大人はなんとかするとしても、小さい子供は理解できないですから。

ただ、何でもかんでも買えばいいということではないので、思い切って小さい冷凍庫を購入し、冷凍保存できる環境を少し増やすという方法にしました。

これで野菜などを冷凍しておけば、子供の栄養を最低限確保できるかなとは思っています。

いずれにしても、当分はまだ終息ということにはならないでしょう。

これからアフリカなどへ感染が広がれば、医療状況が整っていない分、深刻な問題となるかもです。

一方でアフリカではそこまで人間の移動がない分、広がらない可能性もありますが。


東京オリンピックも、東京/日本が終息すれば開催できるという主張をし続けています。

でも自分(自国)だけが安全ならいいということではないですから。

そう考えると、限りなく難しいと考えるのが現実的でしょう...


もちろん各国のリーダーたちは、己の責任において、自国を守るための手段を講じているわけですし、この今のパンデミックは誰のせいでもないと言わねばなりません。

犯人探し、感染源探し、対応の良さ悪さを突いている人/国は、今は人間のコミュニティから出て行っていただきたい。

こんなときだからこそ、人間力や器が問われます。

こんなときだからこそ、その人が受けてきた教育や教養が問われます。


ボクの会社も十分な赤字を出しています。

多くの大中小企業が苦しんでいると思います。

ボクのクラブ(フォルトゥナ)も、他のブンデスリーガクラブも、その他たくさんの方々が、赤字を抱えます。


一方でこんな状況下で荒稼ぎする輩もいます。

需要に対しての供給ですから、この原理から生まれるジレンマはなくなりませんが。


何度も書きますが、こんなとき問われるのは、人間力、人間性。

この世界的な危機的状況下で、強いカリスマが民衆を救い、そして少しでも早くワクチンが出来て、事実上の収束へ向かうことを願うばかりです。


ドイツでも日本でも、思うことは一緒です。

それがパンデミックという言葉の意味なのでしょう。

「頑張るときはいつも今」

01/13/2020

2020年。

新年の挨拶が遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

今年も年末年始は日本で過ごしましたが、早速ドイツに戻ってきて、こちらでの仕事を再開しています。

今年は何と言っても2020年、東京オリンピックの年。

人生で1度経験できるかどうかの母国オリンピックイヤー。

まあ、ボクはドイツにいるんですが(笑)


今回の日本滞在でも、色々なところがオリンピックに向けて準備しているんだなって感じました。

駅にしてもいろいろなお店にしても、そしてそれは東京だけはなく、近郊都市も含めてなんですよね。

今回は大宮や高崎にも行きましたが、そういった街でも、東京オリンピックモードに入りつつある雰囲気を感じました。

あ、ちなみにつくばにも行きましたが、そこでは正直あまり感じなかったかな(笑)


でも、つくばにしても高崎にしても、ボクにとっては思い出がぎゅーっと詰まった場所。

こうやって15年、20年経った今訪問しても、思い出すことがたくさんあって、いいものです。

良くも悪くもいろいろなものが変わっていましたが、それでも空気は当時のまま。

ドイツでは15年暮らしてきましたが、そういう原点回帰で、今の自分の居場所を再認識できたりもします。

初心忘るべからず、そんな言葉も、原点があるから意味を持つんでしょうね。


さて、ドイツに戻って数日、時差ボケはありますが、フォルトゥナはとっくにエンジン掛かってきています。

後期開幕まであと1週間を切りましたし、いよいよ戦闘モードに入ってきます。

この一発目は大迫選手が所属するブレーメンです。

16位フォルトゥナと17位ブレーメンという下位対決ですが、そういう意味でもめちゃくちゃ重要になります。

1部残留目指して、今年も全力で戦っていきますので、応援よろしくお願い致します!!

「頑張るときはいつも今」

11/22/2019

幸せを噛み締めること

桃栗三年、柿八年。

石の上にも三年。

こういった昔の言葉って、言い得て妙というか、実際生きてきて本当に納得することが多いです。

何事も3年は最低やらないと、一人前に語ることはできないし、結果を求めることもできないって思うんです。

ボクはこういった格言に加えて、

海外で外国人として結果を出すには人の3倍やってようやく一人前

と肝に命じてやってきました。

だから日頃から120%、150%、200%、できれば300%の力を出せるように心掛けています。


そうしてフォルトゥナで12年目のシーズンを迎えている今、思うことがたくさんあります。

もう12年もいれば、なあなあになるのが普通ですが、毎年毎年、クラブの変化や成長を感じますし、今もなお、新しい情報がバンバン入ってきます。

取り逃がさないよう、聞き逃さないよう、見逃さないよう、常にアンテナをビンビン張って生きてるってのが正直なところです。


そう考えると、ほんと幸せなことですよね。

同じ国で同じ街で、同じクラブで12シーズンも過ごしていて、まだフレッシュに成長できるんですから。

38歳という年齢でまだまだ学ぶ側かよ、と。


でもボクは2回目のハタチ、40歳という年齢をターニングポイントと意識しています。

これはずっと前から。

だからいろんなことを逆算して考えて行動できるのですが。


38歳もあと2ヶ月を切り、いよいよ40歳までのカウントダウンがもうすぐ始まるのです。

でも、今もなおガンガン新しいことをインプットする作業をしてるわけで。

こりゃいかん、もっとギアを上げなくちゃいけないってことですよね。

人の3倍じゃ間に合わないかもしれないので、もっともっと欲張ってですね。


でも本音は、今もなお、成長できる環境にいれることを嬉しく思ったりもしているんですけどね。


週末はバイエルンミュンヘン戦。

こんなクラブと当たり前のように対戦するクラブで仕事できてるんですもん。

そりゃ幸せで当然だわ。

日頃から意識してその幸せを噛みしめることもまた、大事なことなのです。


今週末は全身で色々なことを感じながら、また経験を増やしたいと思います。

それでは。

「頑張るときはいつも今」