お悔やみ申し上げます。
とても悲しいニュース。
今のフォルトゥナを語る上で欠かせない人物であるヴォルフ・ヴェルナーさんが、一昨日急死されました。
76歳という年齢でしたが、休暇中に倒れられ、そのまま搬送先の病院で息を引き取ったそうです。
ヴェルナーさんは2007年にフォルトゥナにやって来て、当時3部リーグに所属していたクラブを2012年には1部リーグまで導いてくれた張本人です。
その間には、監督として、マネージャー(スポーツディレクター)として、そしてスポーツ役員として、とにかく多岐に渡りクラブに貢献してくれました。
ボクがフォルトゥナのフロントに入ったころから、色々なチャンスをもらった方でもあります。
日本人選手の獲得に向けて、色々な選手の話をさせてもらいましたし、色々なトライもさせていただきました。
2009/10シーズンに結城耕造選手と契約をまとめたときもそうですし、2012/13シーズンに大前元紀選手を獲得したときも、やはりヴェルナーさんと色々なやり取りを共にしました。
フォルトゥナを3部から1部に引き上げた功績はもちろんですが、ボクにとっても多くのチャンスを作ってくれた恩人のような方でもありました。
2013年にフォルトゥナの役員を退いてからは、サッカービジネスからは身を引いていましたが。
それでも時々お見かけすると声を掛けてもらったりしていただけに、今回の訃報はすごくショックでした。
人と人の巡り合わせは非常に不思議なものです。
時には自分が恩人になっていることに気づかないこともあったりすると思います。
きっとヴェルナーさんは、ボクにそのように思われているなどということは夢にも思っていなかったと思いますが。
でも、ボクのドイツでの、フォルトゥナでの挑戦を支えてくれた一人であることは間違いありません。
もう直接お会いして御礼を言うことはできませんが、心より感謝しております。
そしてヴェルナーさんを偲んで、心より哀惜申し上げ、謹んでご冥福をお祈り致します。