13年間ありがとうございました
2019/20シーズンのフォルトゥナは、ブンデスリーガ2部降格という結果で幕を閉じました。
本当に最後の最後まで分からなかっただけに、踏みとどまることができなかったことは非常に残念です。
紙一重の試合がたくさんあり、多くの勝ち点を取りこぼした結果でしたが、紙一重も積み重ねれば大きな差になるのだということを痛感するシーズンでもありました。
そして、ボクはこのシーズンを以て、フォルトゥナの日本デスクを離任することを決断しました。
2005/06シーズンはサテライトチームの選手として、そして2008/09シーズンからはフロントスタッフとして、実に13シーズンも所属させてもらったクラブ、フォルトゥナ・デュッセルドルフ。
当初は3部リーグ所属でしたが、その後にブンデスリーガ1部まで昇格を経験、2部降格ののちは残留争いに巻き込まれるシーズンもあったりと苦労して、それでも日系スポンサーを獲得しながら、宇佐美・原口を擁して再び1部リーグへ。
日系スポンサーのTOYO TIRESが腕のスポンサーとして付いてくれ、ブンデスリーガを戦った昨シーズンは堂々の10位でフィニッシュし、1部リーグ残留を達成。
今シーズンは残念ながらまた2部リーグへと降格になりましたが...
こうやって書くだけでも本当にたくさんのことを経験させてもらいました。
少し写真を交えてフィードバック。
2008/09シーズン、ブンデスリーガ2部昇格:仲間たちとピッチで歓喜
2012年に最初の日系企業HITACHIと3年の大型契約を締結:
2013年にはブンデスリーガのフロントで戦う日本人として本も執筆:
日本人学校の子供たちに10年以上に渡ってアリーナ見学を実施:
日本デスクを支えてくれたクラウディアさんとパウルさん
2017/18シーズンには原口・金城・宇佐美とともに1部昇格:
1つのクラブでこんなに多くのことを経験できたってことも貴重だと思いますが、海外のクラブでサテライトではありますが選手としてやらせてもらい、そこでセカンドキャリアをスタートさせて12年もお世話になったなんて、本当に感謝しかありません。
そのうえで、ボクは次のステップを踏む決断をしました。
このクラブに残ることもできましたし、居心地がよかったことも間違いありませんが、良すぎることは成長を妨げるなとも感じていました。
そして何より、2020年を迎えた今、39歳を迎えている今、この年はターニングポイントにしなくてはと思っていたこともあります。
インプットに集中してきた20代、30代を経て、いよいよ四十路はアウトプットに突入です。
いろいろなことを考え、いろいろと悩み、そして最後に導き出した答えがこの決断となり、そして日本へ帰る決断を下しましたが、そこには新しい挑戦が待っています。
たくさんの苦労もするでしょうが、それ以上にワクワクすることがあると直感したので、その自分の感覚に従うことにします。
なお、このブログもボクのドイツでのジャーニー終了とともに終了することといたします。
最初は独国奮闘記として、ドイツでの奮闘を記していましたが、途中からはドイツでの新たな挑戦についてを記すブログとなりました。
今ではいろいろなツールを通じて、海外の情報が容易にニュースなどになって届くようになりましたが、このブログを始めた当初(2005年)はなかなか情報がなかっただけに、このブログにも需要があったようには思っていましたが。
最後のほうはフォルトゥナのスタッフとして、あまり多くのことが書けなくなってしまっていたのも事実です。
それでもドイツの地でこうやって仕事をしている日本人がいたことを知ってもらう機会となったいたならば、それは光栄なことでした。
本当に長い間、有難うございました。
また違う形で、SNSでの情報発信は続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
頑張るときはいつも今
2020年6月30日
瀬田元吾