イケシオ、リスペクト。
もうご存知と思いますが、バドミントン代表のイケシオは、昨夜デンマークペアに0-2で破れ、グループリーグ敗退となりました。
オリンピックでのメダルを目指して、4年間力を合わせて戦ってきた2人の、夢の舞台での戦いは終わりました。
オレは映像を見ることができなかったのですが、試合終了と同時に涙目だったと聞きました。
ホントに長い長い道のりだったと思います。
ようやく掴んだオリンピックへのチケット。
4年前の北京オリンピックで不完全燃焼で終わった2人、当時は別々のペアでした。
そして燃えつきかけていた情熱を半年かけて灯しなおし、新しい挑戦に向けて歩み続けてきたのでした。
男子ダブルスでプレーしていた信太郎にとって、男女ダブルスはどうしてもペアの相手のレベルが落ちるもの。
男子である信太郎がカバーをしながら、玲ちゃんとのコンビネーションを高めていく必要がありました。
逆に女子ダブルスから男子と組むことになった玲ちゃんは、階段を1つ上がる必要がありました。
今までとは格段のスピードの、男子のスマッシュが飛んでくるのですから当然のことです。
トップアスリートである以上、何よりも自分の成長が不可欠であることは彼女も痛いほどわかっていました。
オレのような素人から見ると、男子ダブルス、女子ダブルス、そして混合ダブルスに、一体どんな違いがあるのだろうと思ってしまいます。
でもこの辺は彼らに何度も説明を受けましたが、正直言って全く違う競技と言っても良いくらいなんだそうです。
男子サッカーと、女子サッカーと、そしてフットサルと、違うスポーツでしょ、と言えばピンと来るでしょうか。
それくらい違うんだそうです。
そんなお互いの苦しみを、お互いに理解しあいながら、ときにお互い言えず内に秘めあいながら、ようやくたどり着いた夢の舞台でした。
きっとまだ心の整理はついていないことでしょう。
4年間いつも一緒だったし、同じ目標を胸に戦ってきただけに、空虚感は否めないと思います。
会場にはお互いの家族も応援に来ていたことですので、きっと彼らが一番の支えになっていることでしょう。
期待を一身に背負い、極度の緊張感とプレッシャーの中、よく戦ったと思います。
スポーツには必ず勝敗があり、勝者と敗者が存在します。
そしてどちらにも必ずドラマがあり、ヒストリーがあるものです。
イケシオが勝利したカナダのペアにも出場までの過程があり、家族があり、期待している人たちがいたはずですから。
だからこそ、精一杯戦ったら、その結果にはお互いが後悔することはないんだろうと思います。
きっと2人も残念でいっぱいでしょうが、後悔はないでしょう。
それくらい一生懸命やってきたことを知っていますし、だからかける言葉は1つだけです。
本当に本当に、お疲れ様でした。
そして、ありがとう。
9月に日本で最後の大会に出場して、イケシオは解散、玲ちゃんは引退となるようです。
これまでの4年間、応援してきてくれたファンの皆様への感謝の気持ちでしょうね。
是非皆さんも温かく見守ってあげてください。
信太郎、玲ちゃん。
これを読んでいるかどうかは知らないけど、オレなりの、オレからのお疲れ様。
これまで2人が背負い続けてきた重圧、想像しても想像の域を出ることはありません。
でも海外で戦う姿にいつも力や勇気をもらっていたし、会えるのが楽しみでした。
もう2人の戦う姿を見ることが出来ないのは残念でしょうがないけど、それもまた人生。
一生の心友として、これからもよろしくね。
次に会ったとき、2人の顔が少し優しくなっているといいな。
信太郎に。
オレとお前のモットー、「頑張るときはいつも今」。
この言葉をずーっとブログに使い続けてくれていて、凄く嬉しかった。
それが、お前からの最大のリスペクトだと、いつも思っている。
これからも、共有していこう。
もう一度、信太郎、玲ちゃん、たくさんの感情をありがとう。
そして、本当にお疲れ様でした。
写真:産経ニュースより
「2人はホントに頑張った」
GENGO
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