チャンピオンズリーグが面白い。
ヨーロッパチャンピオンズリーグ。
それはヨーロッパにおいて、国と国の垣根を超えた、ヨーロッパトップのクラブを決める大会。
日本の皆さんにとっても、香川選手や内田選手が出場しているので、より身近に感じるようになっているのではないか。
ちょっと前までは、強豪クラブが常連となっていて、グループリーグを突破する頃には豪華な名前が出揃うのが当たり前だった。
スペインならレアルマドリードやバルセロナ、イングランドならマンU、チェルシー、アーセナル、リバプールか。
イタリアからはユベントスやACミラン、インターミラノ、ドイツからはバイエルンやドルトムント、シャルケの名前が上がる。
フランスからはリヨン、パリサンジェルマン、マルセイユなんて名前は強豪で有名だ。
もちろん今大会を見回しても、それらのクラブの多くは予選を突破し、グループリーグに参戦している。
グループリーグの抽選のあとでは、やはり名前先行で突破予想なんてのが行われる。
こちらのサッカークジの倍率なんかを見ていると、前評判の差というものは歴然だったりするのだから。
最近のヨーロッパサッカーは、明らかにスペインの、しかもバルセロナのサッカーが世界を魅了していた。
そしてスーパースターを集めることで有名なレアルマドリードを加えたスペイン勢が、どうしてもヨーロッパを代表する存在だった。
例え昨季のチャンピオンズリーグの決勝がチェルシーとバイエルンだったと言っても、実際世界のサッカーファンが待ち望んでいたのは、バルセロナとレアルマドリードの決勝だったのではないか。
ところが、今年のチャンピオンズリーグで異変が起きている。
ここ数年、徐々に勢いを盛り返してきたブンデスリーガ勢が好調なのだ。
バイエルンは圧倒的な強さを見せているが、シャルケもイングランドの名門アーセナルに、ドルトムントもあのレアルマドリード相手に、それぞれが2戦で1勝1分と勝ち越している。
ドイツサッカーは代表チームも低迷期を抜け、今また黄金期を迎えつつある。
FIFAランキングもスペインについで2位を維持しているし、何よりサッカーのクオリティーが上がっている。
もっというと見ていて面白いサッカーをしているのだ。
新しいジェネレーションが躍動しているといったらいいかもしれない。
国内のブンデスリーガも平均で45000人以上の観客動員を誇る、世界最大のサッカーイベントに成長しているわけで、今ドイツサッカーは本当にいい時代を迎えつつある。
逆にスペインの2強はもちろん、イングランドやイタリアの強豪が、もはや常勝軍団ではなくなってきている。
ACミランやアーセナルなんかも、格下と思われていた相手に次々に苦渋を舐めさせられている。
現在世界最高のレベルを誇るイングランドのプレミアリーグ覇者マンCは、死のグループと呼ばれる中にいるが、まさかの成績不信でもはや敗退間近であるのだから驚きだ。
今日の試合でもセルティックがバルセロナを破る波乱があったが、もはやこれは波乱と呼べるのだろうか。
アヤックスがマンCを破り、ドルトムントがレアルを破り、マラガがACミランを破った前回など、もはや波乱だらけで、波乱なのかも分からなくなってしまったのだから。
裏を返すと世界のトップレベルは尖っていたものがかなり均衡してきたとも言えるかもしれない。
試合内容を見ていても、どっちが強豪なのか分からないこともあったりするのだから。
でもこれだからサッカーは面白い。
常識などなくていい。
ジャイアントキリングなんて言葉があるが、同じ11人同士で戦っているのだから。
強い者が勝つんじゃない
勝った者が強いんだ
この言葉がまさにすべてを表している。
ちなみにこれ、キャプテン翼で西ドイツ代表のカールハインツ・シュナイダーくんが言った言葉。
実はこれ、実際に74年の西ドイツ代表キャプテンだったベッケンバウアーの言葉を引用してるということは、(若い人には)意外と知られていない。
とにかく今のヨーロッパサッカーはもはや戦国時代状態。
名門クラブも油断していると平気で足元をすくわれる。
とはいえ、選手のレベルを考えるとやはり名門は有利だとは思うが。
ちなみにオレは、やはりドイツ在住者として、ドイツクラブを応援している。
彼らは“勝って",ドイツサッカーの強さを証明してくれることと信じている。
今年はバイエルンがチャンピオンズリーグのタイトルを獲って欲しいと思ってるが、果たして。
今日は珍しく、真面目にサッカーについてかいてみました。
つまらなかったらごめんなさい。
まあ、サッカー馬鹿の夜中の呟きだと思ってください。
それではおやすみなさい。
「頑張るときはいつも今」
GENGO