認めること。
東北での一昨日の地震から2日が経ちました。
1年半前の地震の時も2日前に同規模の余震があったそうなので、皆さんも十分に用心してくださいね。
さて、大前選手の獲得情報が出て、フォルトナへの注目も少し上がったかと思いますが、昨日はニュルンベルクに完敗でした。
清武選手は体調不良のためベンチ外でしたが、それでもやはり1部に毎年残留しているクラブですからね。
昇格したばかりのフォルトナは選手層がまだまだですから。
負けてもギャーギャー騒がず、次の試合に向けてしっかり準備していくのみです。
そんなドイツでは、ブンデスリーガですでに9人の日本人選手がプレーしています。
2部には鄭大世選手、田坂選手もプレーしていますね。
オレの知る限り、4部当たりにも5人くらいの日本人選手がプロを目指して切磋琢磨しています。
それ以外にも、ケルン体育大などを経由し、ブンデスリーガの育成のカテゴリーでコーチをしている人、していた人も何人かいます。
研修という形だった人もいるし、仕事として頑張っている人もいます。
オレのようにフロントにいる人間は他に知りませんが、ブレーメンには鍼灸師の方とスカウトに1人ずつ日本人の方がいるという話も伺っています。
それから選手に付随して通訳として活躍している人たちもいますよね。
選手はサッカーの能力が絶対条件。
その上でタイミングやコミュニケーション能力が必要でしょう。
またコーチやトレーナー、スカウト、フロントスタッフなんかも同様に、語学力はもちろん、コミュニケーション能力や需要ががなければ、そこに居場所を見出すことは出来ないのです。
我々アジア人は、残念ですがまずはいろいろな先入観と戦わなくてはいけません。
ドイツ人はプライドが高いですし、そんな彼らにまずは認められなくてはならないのですから。
その上で、本来であればドイツ人だってやりたいところに、日本人の我々が入り込むのですから、それは本当に根気と信念の必要な作業なのです。
ちなみにドイツだけでなく、オランダやイギリス、スペインでもいろいろな形でサッカー界で頑張っている人たちがいることも知っています。
オレにとってはその誰もが、尊敬に値する人たちです。
自分自身が経験してきていることですし、だから皆さんが外国クラブで自分の居場所を持てていることは本当に凄いことだと思います。
中には「オレは凄いけど、あいつらは...」なんて悲しいことを言っちゃう人もいますが、オレはその人の人間はさておき、そんな人も含めてリスペクトの対象です。
もはや世界はメディアの存在なくしては何も語れません。
メディアの表現によって、大きくも小さくもなりますし、事実が捻じ曲げられたり、もみ消されたりなんてこともありえちゃいます。
だからこそメディアの方々は報道することに慎重になって欲しいし、そして本当に頑張っている人たちに目を向けて欲しいです。
視聴率というものが付いて回ることは当然承知ですが、そうやって外国で頑張る姿は、間違いなくこれから社会に出ようとする若者にとってはいい見本になるはずですから。
オレもいろいろな方と話をし、自分の未来像をイメージしてきました。
いきなり今のポストがあったわけではなく、自分で1日1日居場所を確立してきたのです。
もちろんまだまだまだまだだと思うし、もっともっとって思いますが、とりあえず今年はこうやって皆さんに結果を出せたことを報告できて良かったです。
年末日本に帰ったとき、就職サポートを行っている会社の方とお話をします。
これから社会に出る方々の進路相談などをされている会社だそうで、オレの経験を教えて欲しいと。
嬉しいことですし、しっかりお話してこようと思います。
でも他にも凄い人たちはたくさんいますからね。
勘違いしないこと、そして頑張っている人たちを認めること。
これを肝に銘じ、またオレも精進します。
ということで、地震の用心は忘れずに。
昨日、大雪だったデュッセルドルフより。
「頑張るときはいつも今」
GENGO