下りエスカレーター。
先日、高校時代の同級生2人と、ドイツのデュッセルドルフでそれぞれの家族を交えて食事をする機会がありました。
1人はサッカー部の同期で、高校卒業後に別の大学へ進学し、そのままアメリカへ留学。
その後、アメリカの大学へ編入し、卒業。
帰国し就職するも、退職して再びアメリカへ渡り、アメリカの大学院で博士号を取得し、アメリカで就職。
そこからドイツへ移り、転職(ヘッドハンティング)されて、今はドイツでエンジニアとして働いているんですが。
もはやこうやって説明を書いているだけでも、どんだけ賢いんだろうって思っちゃうくらい、すごいんですが、そんな彼が家族を連れて遊びに来てくれたんです。
そしてもう1人は、正直高校時代はそんなに親しかったわけではないのだけど。
大学卒業後に就職した会社から、10年前にロンドン駐在となり、5年前にデュッセルドルフへ移動してきて。
偶然日本食レストランで遭遇して以来、存在は知っていたのだけど、なかなかきっかけがなく、一緒に食事にはいけてなかったのですが、最近家が近所であることが分かったりもして。
ミュンヘンからの友人が、フォルトゥナの開幕戦に来たいと言ってくれたこともあり、じゃあせっかくだからと、もう1人の友人をつなげて(実はここも学生時代はそんなに親しかったわけではないのですが)、一緒に試合を見に来てもらったんです。
そのあと、みんなで食事に行って、すっかりおっさんになった自分たちの人生を振り返りながら、わいわいと楽しい時間を過ごすことができました。
3人とも、三者三様の人生を歩んできているので、それぞれがそれぞれの人生に興味があるし、お互いにここまで来るまでに歩んできたものがあるので、尊敬し合えるのも面白かったです。
そんな中でも改めてボクの人生は保証がなく、リスクが大きい道担っていることは自覚しました。
悔しいながらフォルトゥナの成績に大きく左右されてしまうところがあるし、何よりも自分で会社を持ってしまっているので。
とにかく手探りでも前に進むことを常に目指してきた人生ですから後悔はないですが、だからこそ人よりも頑張って結果を出していかないといけないんです。
なぜそんなに頑張るのかと聞かれたボクの答えは、いつだって「不安だから」ですから。
昔から自分に言い聞かせていること。
忘れないように、改めて自分がそれを意識するように、またブログに書いておきます。
ボクの人生は下りのエスカレーターを上っているようなものである、ということ。
普通に上に向かって歩を進めても、その場から上には行かないで現状維持するだけだということ。
逆に言えば、常に足を前に出していないと、立ち止まったら下っていくんだということ。
だから普通よりも速く歩を進めないと上ってはいけないんだということ。
人によっては、上りのエスカレーターに乗っている人もいます。
そのエスカレーターでじっとしてても上がっていく人や、そのエスカレーターでも歩を進めている人もいるでしょう。
人によってはエスカレーターの横の階段を上っているようなこともあるかもしれません。
でもボクの人生は、下りのエスカレーターなんだということです。
そしてボクの最大の強みは、このことを自覚しているということなんだと思っています。
だから人よりも頑張らなくちゃいけないということを、受け入れることができているんでしょう。
そんなわけで、今もまた不安に打ち勝つために、下りのエスカレーターを早歩きで上っています。
いや、どうかな、小走りかもしれませんね。
でも、あと少し頑張らなくちゃいけませんが、もう少しで次の階に着けそうです。
まあ、そこに着いたら、また次のエスカレーターに飛び込むんですけど。
とにかく、この夏をかけて頑張ってきたものがあと少しで終わるんで、最後のスパートに入りたいと思います。
とりあえず、全部終わったら報告しますので。
また、少し新しい景色が見えるかな。
それが、何よりも楽しみ。
「頑張るときはいつも今」