映画「サンローラン」
12/4から公開になるってことで
待ち構えてたのに
ブログアップが追いつかず
今になってしまい申し訳ありません
サンローランは私にとってもなんだか
特別で
彼に関する映画がいろいろありますが
見るたびに心にグッと刺さります
今回のイヴ サンローランの映画は
最も彼が忙しく大変だった時代なのではないでしょうか
1967年パリ
カトリーヌ・ドヌーヴの衣装の次は
マルグリット・デュラス作の舞台衣装
そして秋冬コレクションのデザインを終えれば
12月のプレタポルテ
そしてオートクチュールの春夏ものデザイン
ともうすっかり大成功していた
イヴ・サンローランの過密スケジュールは
それはそれは果てしなく続いていたのです
1968年アンディ・ウォーホルから
コレクションを称える手紙が届くのですが
どんどん新作のデザインや仕事が進んでいくので
イヴにとってはもはや過ぎ去ったこと、、、
公私共にパートナーであり恋人のピエール・ベルジェは
会社のこともやってくれているが
イヴの保護者のような部分もあり
ピエールの監視の目を逃れ
女性のモデルのベティ・カトルーとクラブに繰り出すのが
イヴの唯一の息抜きだったのです
昼間激しく仕事をし
夜は遊びまくる、、、
とにかく消耗しまくってる感じ
1971年のコレクションは大成功し
ピエールは世界中にサンローランの店をオープンさせます
パリの街を「醜くなった」と嘆くイヴは
「次のコレクションは何か新しいことをしたい」と
インスピレーションを求めて
モロッコへと旅立ちます
ところが、帰国して開いた新作コレクションは物議を醸します
モダンの先頭を走って来たイヴが
40年代に触発されたオートクチュールを
発表したからです
批判にさらされたイヴは荒れるが
さらに世間を挑発するかのように
初の男性用香水の広告のためにヌードになったりもしました
香水は売れましたが
1972年オートクチュールの売上はガタ落ち
でも常に新しいものだけを生み出そうとする重圧から
イヴの感性は限界を超え
アイデアが全く浮かばない日々が続き
いわゆるスランプに陥ります
そんな時イヴが出会ったのは
ジャック・ド・バシェール(カールラガーフェルドの愛人でありミューズ)
その退廃的な美しさにひと目で心を奪われ
2人は恋に堕ちます
激しく求め合いずっと一緒にいた2人ですが
1974年
イヴの命にかかわるアクシデントが起き
激怒したピエールに脅されたジャックは
イヴの前から姿を消します
でもそんな時にイヴがジャックを求めてラブレターを書く姿は
もう乙女そのもの!
1976年
大きなショーを目前にして
1点のデザインも描けないイヴは
人々の前から姿を消しますが
やはりそこは伝説のデザイナー
見事に復活するんです
とこういうリアルにあったことを
ストーリーにしているのですが
この時代の流れやもちろんファッションや
世界的な景気なんかも
垣間見れてめちゃくちゃ面白いです
そして私はイヴサンローランをファッションデザイナーであり
芸術家であると
改めて確信しました