競争社会
久しぶりにJRで
快速でも新快速でもなく、普通なるものに乗る。
週末の朝ということもあってか、
すんごい空いてる。快適。
運が良ければ対面するシートのミニスカな人のバミューダ海域が海開きするかもしれない。夏です。
そして何故か目の前を
全速力で子供が駆け抜けて行くかもしれない。
全速力で子供が駆け戻って行くかもしれない。
そして、また子供が全速力で駆け抜けて行ったな。確実に
子供が全速力で駆け戻って行ったな。はっきりと
駆け抜ける。駆け戻る。駆け抜ける。駆け戻る。 駆け抜ける。駆け戻る。駆け抜ける。駆け戻る……
おかげで快適なはずの普通電車は
普通ではなく、目の前を子供が全速力で行ったり来たりする汽車ぽっぽ保育園に成り代り
その度ごとに足を引っ込めたり、出したりを繰り返すはめに。
それにしても
彼は一体 何と競ってたんだ?
そして俺もまた、足を引っ掛けたくなる衝動と真剣に競い合ってました。
仙石幸一