魔法中年
どうする?
額から血を流しよるただならぬ女のポスター見かけたら?
どうする?
魔法の天使クリーミィマミ的な
魔法のステッキ持った女の子と
"マジカルガール"なんてワード見かけたら
正直ちょっと
四十路直前のオジさんが
メルヘンに目を爛々と輝かせて見て良いものかと体感1時間、現実3秒迷った。
が、そこは
四十路直前がキュンキュンしちゃいかん条例がある訳でもなし、それを悲しむ嫁子供がおる訳でもないと開き直り席へ。
して、鑑賞
おーーーーーい
なんじゃいコレ!
余命わずかな1人娘の為に、
失業中のお父さんが娘の夢である魔法少女の高価なコスチュームを買ってあげる。
切ないながらも
涙誘う感動のお話かと思っとたらば
娘からお父さんへ、そしてお父さんから
額から血を流す人妻バルバラへ…
次から次へとキングボンビーなすりつけてく とんでも話やないかい
キングボンビーやり過ぎだろ。
しかし、なんだろな
それぞれの登場人物たちの背中に ズシりとのしかかるキングボンビーの重みを
見ている側にもしっかりと感じさせる監督の手腕。
これがデビュー作となるそうやが
カルロス・ベルムト監督恐るべし。
して、間違っても
親子でプリキュア見る感覚で見てはならない映画です。
仙石幸一