ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
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10/30/2012

コーチとしてのスパイクを脱ぐ日。


明日はオレにとって子どもたちとの最後の練習です。

ドイツに来て6年以上保ってきた大切な居場所ですが、いよいよそこを離れる日が来ました。

オレが教えていたのは5・6歳のチームと、8・9歳ののチーム。

よく考えると下のチームの子どもたちは、オレが活動し始めたころはまだ生まれてないじゃん。

すごいすごい。

とにかく明日は練習のあと、50人近い子どもたちが送別会をしてくれるそうで。

練習も送別会も、一生の思い出になるだろうからしっかりと過ごしてきます。

ちなみに先日のブログ記事に、かつての教え子のお父さんからコメントをいただきました。

中学2年になった今も元気にサッカーをしていると。

80人の部員の中で2年生ながらレギュラーで頑張っているそうです。


彼はお世辞にも上手な子ではありませんでしたが、人一倍内に秘める闘志を持った子でした。

周りに徐々に遅れを取り始めたころ、子どもたちに課した夏休み2ヶ月のリフティング強化月間。

ここで彼の性格と成長がリンクして。

10回できる子が2人くらいしかいなかった6月から、9月には彼が70回80回と記録を出して、子どもたちのリフティングブームを牽引してたんです。


それがきっかけで自信を取り戻した彼はチームでも重要な子になっていっただけでなく、子どもたちの中でも確固たるキャラを確立していったのでした。

とっても懐かしい話なんですが、実はこの現象、今のチームでも起こってることだったりして。

今まさに上のチームの子たちはリフティングブーム。

10回出来ないと試合に選ばれる資格はないからね、と約束してからみんな急成長。

10回成功させてからは自信をつけて、みんなどんどん成長してくれてますよ。

いやー嬉しいことです。

そんな風に子どもたちと過ごしていると、多かれ少なかれ、成長を目の当たりにすることが出来ますし、やはり全員と思い出があります。

オレは特に人間観察をし、その人の考えていることを想像するのが好きなので、子どもたちの言動をよく観察してきました。

だから、本当にたくさんの思い出や記憶があるんですよね。

子どもたちはこれから多くのことを見聞きし、経験して大人になっていきます。

ただ、ベースというのはやはり子供のときに作られると思うんです。


そんな作業をサッカーと共に関わってこれて幸せでした。

これからはコーチという立場はもうやらないと思いますが、この経験を今後の自分に活かしていきたいと思っています。

長くなりましたが、明日がコーチ最後の日。

コーチとしてのスパイクを脱ぐ日ですね。

いっぱい子どもたちの顔を見てきます。

「頑張るときはいつも今」

GENGO

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