コーチとしてのスパイクを脱ぐ日。
明日はオレにとって子どもたちとの最後の練習です。
ドイツに来て6年以上保ってきた大切な居場所ですが、いよいよそこを離れる日が来ました。
オレが教えていたのは5・6歳のチームと、8・9歳ののチーム。
よく考えると下のチームの子どもたちは、オレが活動し始めたころはまだ生まれてないじゃん。
すごいすごい。
とにかく明日は練習のあと、50人近い子どもたちが送別会をしてくれるそうで。
練習も送別会も、一生の思い出になるだろうからしっかりと過ごしてきます。
ちなみに先日のブログ記事に、かつての教え子のお父さんからコメントをいただきました。
中学2年になった今も元気にサッカーをしていると。
80人の部員の中で2年生ながらレギュラーで頑張っているそうです。
彼はお世辞にも上手な子ではありませんでしたが、人一倍内に秘める闘志を持った子でした。
周りに徐々に遅れを取り始めたころ、子どもたちに課した夏休み2ヶ月のリフティング強化月間。
ここで彼の性格と成長がリンクして。
10回できる子が2人くらいしかいなかった6月から、9月には彼が70回80回と記録を出して、子どもたちのリフティングブームを牽引してたんです。
それがきっかけで自信を取り戻した彼はチームでも重要な子になっていっただけでなく、子どもたちの中でも確固たるキャラを確立していったのでした。
とっても懐かしい話なんですが、実はこの現象、今のチームでも起こってることだったりして。
今まさに上のチームの子たちはリフティングブーム。
10回出来ないと試合に選ばれる資格はないからね、と約束してからみんな急成長。
10回成功させてからは自信をつけて、みんなどんどん成長してくれてますよ。
いやー嬉しいことです。
そんな風に子どもたちと過ごしていると、多かれ少なかれ、成長を目の当たりにすることが出来ますし、やはり全員と思い出があります。
オレは特に人間観察をし、その人の考えていることを想像するのが好きなので、子どもたちの言動をよく観察してきました。
だから、本当にたくさんの思い出や記憶があるんですよね。
子どもたちはこれから多くのことを見聞きし、経験して大人になっていきます。
ただ、ベースというのはやはり子供のときに作られると思うんです。
そんな作業をサッカーと共に関わってこれて幸せでした。
これからはコーチという立場はもうやらないと思いますが、この経験を今後の自分に活かしていきたいと思っています。
長くなりましたが、明日がコーチ最後の日。
コーチとしてのスパイクを脱ぐ日ですね。
いっぱい子どもたちの顔を見てきます。
「頑張るときはいつも今」
GENGO