有言実行。
グーテンターク。
こちらは今年始めての大雪で、街が真っ白に雪化粧をしました。
気温もマイナスとプラスを行ったり来たりするくらい。
かなりの冷え込みです。
そんなドイツのデュッセルドルフから皆さんにホットなニュースをお届けです。
2日前に両クラブから正式発表がありましたが、オレの所属するドイツ・ブンデスリーガクラブ、フォルトナ デュッセルドルフが、清水エスパルスの大前元紀選手と2年半契約することが決定しました。。
1月に来独し、ブンデスリーガの後期戦からフォルトナの一員として戦うことになります。
フォルトナに日本人選手を獲得することは、オレがフォルトナに入ってから常に命題と思ってきたことです。
3年前には結城耕造選手が1年間所属しましたが、出場機会には恵まれず、退団していました。
しかし2年半前に香川選手がドルトムントに加入し、大活躍したことでドイツでの日本人選手の評価が激変、その後次々に日本人選手の移籍が実現していました。
そんな中、“日本デスク”を持つクラブとして、日本人選手が所属していないという事実が、とても悔しく恥ずかしい状況だったことは間違いありません。
いろいろな方々に、
「フォルトナにも日本人が居れば・・・」
と耳にたこが出来るくらい言われてきました。
デュッセルドルフの日本人の皆さんが、シャルケやドルトムント、レバークーゼンに足を運んでいることは知っていました。
もちろん、クラブの事情を考えれば、闇雲に日本人選手を獲得することは出来ませんでした。
フォルトナは今季より1部に上がったクラブですから、昨季までは2部だったわけですし、3年前に2部に上がったばかりですから、そんなに経済的に安定していたわけでもありません。
そんな内情は周りの皆さんには分からないし、そんなことは外部に対して言うことではなかったので、とにかく、
「必ず日本人選手を獲得します」
と言うしかありませんでした。
正直、日本デスクを唱って活動をしていても、選手がいないというだけで、もはや能力不足と思われても仕方がない時期にまで来ていたのではないかと思っていました。
それでも、今季より悲願の1部に昇格し、さらに日系企業であるHITACHIさんをスポンサーをして迎えることに成功しました。
もちろんHITACHIさんも、日本人選手が居てくれればそれにこしたことはなかったですが、そうでなくても、このクラブを支援したいと言ってくれたのです。
これは本当に大きなことでしたし、オレの中で4年半前にフォルトナに飛び込んできたときに立てた、大きな4つの目標の2つを達成することが出来たのです。
ご存知の方もいるかと思いますが、このHITACHI獲得の件は日本でもWEBで記事 となり、少々ですが話題になりました。
ここでオレは、はっきりと
「本気で日本人選手を獲りにいく」
と宣言しました。
これはYahooのページトップに載り、思わぬ反響となりました。
いろいろな方面から激励のメールが届き、応援しているとの声をたくさんいただきました。
ブンデスリーガにおける日本人への評価は、すでにブームではなく、確固たるものになりつつあります。
もちろんポジションによりけりな部分はあります。
通用する選手、ポジションもあれば、そうでないこともある。
クラブの予算、思惑、方針に合う選手もいれば、そうでない選手もいる。
そういったいろいろな条件を総合し、今季昇格したばかりのフォルトナに最も合う選手を見つける必要がありました。
細かい話はここでは避けますが、その結果、この度清水エスパルスの若きエース大前元紀選手を、新戦力として迎えることが出来たのです。
とにかく、大前選手の実力があっての話ですが、条件面やプレースタイルなど、すべてが合致したことで成立した移籍でした。
この話がまとまったとき、まずは安堵感がこみ上げてきました。
全国の人が見ているYahooのページトップで、堂々と今年の冬に日本人を獲ると宣言していたのですから。
皆さんが気にしていなくても、普段は忘れている話でも、オレは不特定多数の誰かに監視されているつもりでした。
こうすることで逃げ出せない環境を自分で作り、誰とも分からない何かに自分を監視させ、目標達成に向けて突き進むのが、オレのやり方だったんです。
これがドイツに来て、言い訳の出来ない地でオレが身に付けた“強さ”です。
本当は不言実行が一番カッコいいのかもしれません。
何も言わずに黙々と達成していく人は本当に強い人です。
でもそれが出来ないオレは、自分を茨の道から逃げないように、言葉を発して鼓舞するんです。
上手くいかなくて諦めそうになっても、
逃げるな、自分が宣言したんだろ!!
そう思うと、頑張ろうって思えるです。
そうやってついに実現することになった日本人選手獲得だったのです。
ブンデスリーガには、日本人選手はすでに今季9人所属しています。
そういう意味でも10人目の日本人選手ですから、one of themと言えばそうかもしれません。
しかし、このフォルトナで、このデュッセルドルフで、4年半前から、3部の時代から、この瞬間を信じ続けて頑張ってきたんです。
1部で日本のスポンサーもいて、日本人選手が活躍する。
それをデュッセルドルフに住む日本人が応援し、その熱が日本へ伝染していく。
ついにそのステージが1月にスタートすることになったのです。
ここまで書くと、安堵感を通り越して、達成感が襲ってきました。
そして、自分でも良くここまで遣り通したと、自分を褒めてあげたくなりました。
本当に貧乏を我慢し、挫折を繰り返し、悔しい思いを耐えてきましたから。
見返したい人は数え切れません。
でも、そんな思いを与えてくれた人たちにも感謝です。
その反骨精神が、逃げないオレを作ってくれたと思いますから。
いずれにしても、これが有言実行です。
オレの人生こそ、有言実行なのです。
過去の独国奮闘記 も含め、このブログでは、常に自分の感情をリアルタイムで書いています。
挑戦前の気持ちも、挑戦中も、そしてその結果も。
リアルタイムだから伝わる思いがあると思うし、だから共感してもらうことが出来ているのかなとも思っています。
今回の出来事もまた、誰だってやれば出来る、ということの証明になったのではないでしょうか。
そして、継続は力なりということも示せたし、頑張るときはいつも今が生んだ、最高の結果だったのではないかと思います。
もちろん、オレの目標はすべてコンプリートされたわけではありません。
当初の4つの目標のうち、3つです。
大前選手か来てからは彼のサポートに付きますが、その先にさらに目指すものがあるので。
それはまたちゃんと有言実行しなくちゃいけないですよね。
ということは、また宣言しなくちゃです。
でも今回はまだやめておきます。
とりあえず今は、この目標達成をしっかりと噛み締めるタイミングにしたいですしね。
ということで、長くなりましたが、皆さんにいい報告が出来てよかったです。
いよいよ皆さんにも、このブログを通じなくても、「フォルトナの大前」という報道がスポーツニュースで届くようになりますよね。
そんな時代が来たことを嬉しく思いつつ、眠りにつこうと思います。
こちらは今年始めての大雪で、街が真っ白に雪化粧をしました。
気温もマイナスとプラスを行ったり来たりするくらい。
かなりの冷え込みです。
そんなドイツのデュッセルドルフから皆さんにホットなニュースをお届けです。
2日前に両クラブから正式発表がありましたが、オレの所属するドイツ・ブンデスリーガクラブ、フォルトナ デュッセルドルフが、清水エスパルスの大前元紀選手と2年半契約することが決定しました。。
1月に来独し、ブンデスリーガの後期戦からフォルトナの一員として戦うことになります。
フォルトナに日本人選手を獲得することは、オレがフォルトナに入ってから常に命題と思ってきたことです。
3年前には結城耕造選手が1年間所属しましたが、出場機会には恵まれず、退団していました。
しかし2年半前に香川選手がドルトムントに加入し、大活躍したことでドイツでの日本人選手の評価が激変、その後次々に日本人選手の移籍が実現していました。
そんな中、“日本デスク”を持つクラブとして、日本人選手が所属していないという事実が、とても悔しく恥ずかしい状況だったことは間違いありません。
いろいろな方々に、
「フォルトナにも日本人が居れば・・・」
と耳にたこが出来るくらい言われてきました。
デュッセルドルフの日本人の皆さんが、シャルケやドルトムント、レバークーゼンに足を運んでいることは知っていました。
もちろん、クラブの事情を考えれば、闇雲に日本人選手を獲得することは出来ませんでした。
フォルトナは今季より1部に上がったクラブですから、昨季までは2部だったわけですし、3年前に2部に上がったばかりですから、そんなに経済的に安定していたわけでもありません。
そんな内情は周りの皆さんには分からないし、そんなことは外部に対して言うことではなかったので、とにかく、
「必ず日本人選手を獲得します」
と言うしかありませんでした。
正直、日本デスクを唱って活動をしていても、選手がいないというだけで、もはや能力不足と思われても仕方がない時期にまで来ていたのではないかと思っていました。
それでも、今季より悲願の1部に昇格し、さらに日系企業であるHITACHIさんをスポンサーをして迎えることに成功しました。
もちろんHITACHIさんも、日本人選手が居てくれればそれにこしたことはなかったですが、そうでなくても、このクラブを支援したいと言ってくれたのです。
これは本当に大きなことでしたし、オレの中で4年半前にフォルトナに飛び込んできたときに立てた、大きな4つの目標の2つを達成することが出来たのです。
ご存知の方もいるかと思いますが、このHITACHI獲得の件は日本でもWEBで記事 となり、少々ですが話題になりました。
ここでオレは、はっきりと
「本気で日本人選手を獲りにいく」
と宣言しました。
これはYahooのページトップに載り、思わぬ反響となりました。
いろいろな方面から激励のメールが届き、応援しているとの声をたくさんいただきました。
ブンデスリーガにおける日本人への評価は、すでにブームではなく、確固たるものになりつつあります。
もちろんポジションによりけりな部分はあります。
通用する選手、ポジションもあれば、そうでないこともある。
クラブの予算、思惑、方針に合う選手もいれば、そうでない選手もいる。
そういったいろいろな条件を総合し、今季昇格したばかりのフォルトナに最も合う選手を見つける必要がありました。
細かい話はここでは避けますが、その結果、この度清水エスパルスの若きエース大前元紀選手を、新戦力として迎えることが出来たのです。
とにかく、大前選手の実力があっての話ですが、条件面やプレースタイルなど、すべてが合致したことで成立した移籍でした。
この話がまとまったとき、まずは安堵感がこみ上げてきました。
全国の人が見ているYahooのページトップで、堂々と今年の冬に日本人を獲ると宣言していたのですから。
皆さんが気にしていなくても、普段は忘れている話でも、オレは不特定多数の誰かに監視されているつもりでした。
こうすることで逃げ出せない環境を自分で作り、誰とも分からない何かに自分を監視させ、目標達成に向けて突き進むのが、オレのやり方だったんです。
これがドイツに来て、言い訳の出来ない地でオレが身に付けた“強さ”です。
本当は不言実行が一番カッコいいのかもしれません。
何も言わずに黙々と達成していく人は本当に強い人です。
でもそれが出来ないオレは、自分を茨の道から逃げないように、言葉を発して鼓舞するんです。
上手くいかなくて諦めそうになっても、
逃げるな、自分が宣言したんだろ!!
そう思うと、頑張ろうって思えるです。
そうやってついに実現することになった日本人選手獲得だったのです。
ブンデスリーガには、日本人選手はすでに今季9人所属しています。
そういう意味でも10人目の日本人選手ですから、one of themと言えばそうかもしれません。
しかし、このフォルトナで、このデュッセルドルフで、4年半前から、3部の時代から、この瞬間を信じ続けて頑張ってきたんです。
1部で日本のスポンサーもいて、日本人選手が活躍する。
それをデュッセルドルフに住む日本人が応援し、その熱が日本へ伝染していく。
ついにそのステージが1月にスタートすることになったのです。
ここまで書くと、安堵感を通り越して、達成感が襲ってきました。
そして、自分でも良くここまで遣り通したと、自分を褒めてあげたくなりました。
本当に貧乏を我慢し、挫折を繰り返し、悔しい思いを耐えてきましたから。
見返したい人は数え切れません。
でも、そんな思いを与えてくれた人たちにも感謝です。
その反骨精神が、逃げないオレを作ってくれたと思いますから。
いずれにしても、これが有言実行です。
オレの人生こそ、有言実行なのです。
過去の独国奮闘記 も含め、このブログでは、常に自分の感情をリアルタイムで書いています。
挑戦前の気持ちも、挑戦中も、そしてその結果も。
リアルタイムだから伝わる思いがあると思うし、だから共感してもらうことが出来ているのかなとも思っています。
今回の出来事もまた、誰だってやれば出来る、ということの証明になったのではないでしょうか。
そして、継続は力なりということも示せたし、頑張るときはいつも今が生んだ、最高の結果だったのではないかと思います。
もちろん、オレの目標はすべてコンプリートされたわけではありません。
当初の4つの目標のうち、3つです。
大前選手か来てからは彼のサポートに付きますが、その先にさらに目指すものがあるので。
それはまたちゃんと有言実行しなくちゃいけないですよね。
ということは、また宣言しなくちゃです。
でも今回はまだやめておきます。
とりあえず今は、この目標達成をしっかりと噛み締めるタイミングにしたいですしね。
ということで、長くなりましたが、皆さんにいい報告が出来てよかったです。
いよいよ皆さんにも、このブログを通じなくても、「フォルトナの大前」という報道がスポーツニュースで届くようになりますよね。
そんな時代が来たことを嬉しく思いつつ、眠りにつこうと思います。
それでは、良い週末を。
「頑張るときはいつも今」
GENGO
GENGO