試練は前に進もうする者だけのもの。
土曜日に行われたHSVとフォルトナの一戦は、フォルトナが1-2で敗れてしまいました。
そんなこの一戦は、実は特別な試合になるはずでした。
今年の1月に新加入した大前元紀選手が、ついに今季初スタメンを勝ち取ったんです。
チーム状況や不運な肋骨の怪我などもあり?なかなかチャンスがなかったのですが、じっとチャンスを待ち続け、やっとそのときが来たんです。
しかし、ご存知の方もいるかと思いますが、結果は前半15分で負傷交代。
競り合ったあとに、着地した時に相手が大前選手の足首を踏みつけてしまい、スパイクのポイントが彼の足首に傷を付けてしまったんです。
「切れてる、切れてる!!」
と言いながら駆け寄ってきた大前選手の足を見て、ドクターストップ。
すぐに交代し、傷口を縫いましたが、「マジかよー、なんでだよー」と言う彼の言葉が忘れられません。
普通にサッカーやってたら、めったにあんな風に切れることはないですよ。
それがよりによって、ブンデスリーガ初スタメンの日に起こるなんて...
(写真:ゲキサカ記事より引用)
この3ヶ月半、ずーっと一緒について見てきましたし、苦労して掴んだチャンスだということはよく分かっていました。
それだけにオレも悔しくて、震えが止まりませんでした。
でもね、不幸中の幸いですが、アキレス腱や靭帯は大丈夫だったんです。
シーズン中には復帰できると言われて、気持ちを切り替えるよう2人で誓いました。
切れたのは皮膚だけ。
切れなかった気持ちに感謝。
オレの任務は彼が1日でも早くピッチに戻るためのサポートです。
不運な怪我が続いていますが、それも彼が前に進もうとするからこそぶつかる壁に過ぎませんから。
前に進もうとしない人は壁にはぶつかれませんし、試練も与えられません。
前に進む勇気がある者だけが、試練を得ることが出来るのです。
オレはもちろん、大前選手も、ここから逃げるという選択肢はありません。
というわけで今季はあと4試合ですが、とにかく1日も早い復帰を目指して頑張りますんで、皆さんどうか応援よろしくお願いしますね。
きっと元紀が残留に貢献してくれるはずだから!!
「頑張るときはいつも今」
GENGO