諦めない人々の“愛の手”
先日、このブログでも紹介させてもらった、劇症型心筋炎のために余命一日と宣告された7歳の女の子、愛子ちゃんの話。
今年の2月に発熱、嘔吐があったところから始まった愛子ちゃんの闘病生活は、突然でした。
その後、劇症型心筋炎との診断から、補助人工心臓を埋め込む手術をして延命することになりました。
日本では子供へのドナー提供がほぼ皆無なため、彼女を救う唯一の方法は、アメリカでの移植手術だそう。
それでも拒否反応が出て、上手くいかないリスクはあるそうですが。
突然、一般の普通の幸せな家庭を襲った受け入れがたい現実。
想像しても想像の域を出ないのですが、それでも想像すると、胸が苦しくなります。
オレのたくさんの友達にも、同じような年齢のお子さんがいる家庭がいくつもあるし、自分の兄の子供も4歳です。
そんな日常の幸せに、ある日突然突きつけられた信じがたい事態。
そしてこの心臓移植手術には2.1億円という金額が必要だと言う事実。
親御さんを始めとする親族の皆さんは、2014年を死に物狂いで生きていらっしゃったのではないかと思います。
もちろん本人である愛子ちゃんはもちろんのことですが。
それにしたって2.1億円という途方もない金額を、一体どうやって集めるのか。
はっきり言って、自分たちだけでは無理だったと思います。
でも、多くの人たちが手を差し伸べてくれたんだと。
8月に「あいこちゃんを救う会」が結成され、そしてそこから募金活動が開始されたそうですが、オレがこのことを知ってブログに紹介した1ヶ月前くらいは、約7700万円くらいでした。
それがね、この1ヶ月くらいの間に、1億8400万円を突破したんです。
信じられますか?
途方もないと思っていた金額も、へんな言い方ですが、もう手が届くところまで来ているんです。
ご自分たちだけでは、きっと手が届かなかった金額だと思います。
でも、本当に多くの方々が足りない部分へ手を差し伸べてくれて。
その“愛の手”が、もう少しで愛子ちゃんに届こうとしているのです。
YouTube: あいこちゃんに心臓移植を〜あいこちゃんを救う会より〜
そして嬉しいニュース。
ついに10月11日に、受け入れ先のアメリカの受入れ病院のコロンビア大学病院へデポジットの150万ドル(163,461,500円)の支払いが完了したんだそう。
信じがたいけど、事実。
ご家族の想いが、愛子ちゃんの手助けになりたいと思う多くの人たちの想いが、もうすぐ現実のものとなりそうです。
愛子ちゃんは今、渡米に向けての準備中だそうです。
体調が最も大事なので、渡米するためにしっかりとコンディションを整えているんだとか。
でもきっと大丈夫。
彼女には、無数の手が差し伸べられているから。
みんなが彼女を支え、手を引き、アメリカの病院まで導いてくれるはずだから。
愛子ちゃんが入院している信州大学病院は長野県松本市にあります。
そしてくしくもその松本には、J2を戦う松本山雅というサッカークラブがあって。
この松本山雅さんは、心臓病で急死した松田直樹さんの最後に所属したクラブです。
今回の愛子ちゃんも、急に心臓を襲った病です。
聞くところによると、松本山雅さんも、彼女のための募金活動に積極的に協力されたと。
こういう活動も本当に大切ですよね。
地域に根ざすということは、地域の人たちと手と手を取り合って生きていくということですから。
まして、松本山雅さんは心臓の病気で、松田選手を亡くしている経験がありますから。
是非、これからも愛子ちゃんを支援する活動を続けていって欲しいし、そしてこれからも、同じような病気で苦しむ方々を支えるクラブとして、そういう活動は続けていって欲しいなと思います。
愛子ちゃんは、オレの友人の姪っ子さんです。
だからと言ってはおかしいですが、この話を伺ってから、微力でもオレに出来ることをしたいと思ってブログに書きました。
このブログを読んでいる皆さんに知ってもらうだけでもいいと思って。
そこから何かがあればいいなと思って。
ちなみに、愛子ちゃんにウチのクラブのニット帽とTシャツを送りました。
そしたらとても喜んでくれたそうで、愛子ちゃんから写真が届きました。
「元気になったら、ドイツにも遊びに行きたい!」
と言ってくれているそう。
そのときはフォルトゥナの試合にご招待しますよ^^
クラブにお願いして、一番良い席で観れるようにしてあげるからね!
愛子ちゃん、約束するから、絶対に負けないでね。
そして、元気な姿でいつか会いましょう!!
彼女にもお送りたいこの言葉。
「頑張るときはいつも今」
GENGO