ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan

03/10/2016

仲間からの刺激。

ボクは東京生まれ東京育ちで、小学校は公立、中高は私立でした。

そこから茨城県にある国立大学で4年間を過ごし、サッカー選手として群馬県の高崎で2年暮らし、ドイツにきて11年を超えたところです。

そういうわけでいろいろなところに住み、色々な人と知り合ってきたわけですが。

その中でもやはり大学生時代は、仲間たちと長い時間を共有していましたし、とにかくサッカー中心の生活を送っていた記憶が強いです。


そんな大学時代の同期から、ドイツ・オランダに視察に行きたいと連絡がありまして。

そう言われたらMr.ホスピタリティの心が疼いちゃいまして^^


やってきたのは18歳のときに知り合った、ゴリさん。

初対面であだ名を“ゴリ”に決定したのはボクなんですが(笑)。

彼は今、茨城県の小美玉に全寮制の女子サッカーアカデミーを作り、それを運営しています。

なでしこジャパンはリオオリンピックの出場を逃し、原因究明や責任の追及などでバタバタしていますが。

そんな中ゴリさんは、これからの女子サッカーの発展のヒント探しにやってきたということです。


とにかく、大学時代の同期が来てくれたんだから、ドイツサッカーをしっかり見てもらおうということで。

まずはケルンに行き、指導者として活躍している方々と話をし、育成の現場を見学。

翌日はフォルトゥナの試合に招待し、本場の空気を楽しんでもらいまして。


そして続いてはオランダへ移動。

そこにはこれまた同期の相良(理学療法士、フィジカルトレーナー)がいますから、3人でアムステルダムで合流しまして、まずは巨大なスペアリブを食し。

そこから今度はオランダの名門アヤックスの育成サッカーを見て回って。

最後は女子代表の試合、オランダvsノルウェーを見に、ロッテルダムまで行ってきました。


ちなみにボクは女子サッカーは専門じゃないので、付き添いで行ったのですが。

それでもいろんな気付きがあって勉強になりましたよ。

会場となったスタジアムの作りやサイズ感、試合の盛り上げ方、オーガナイズ、サポーターの煽り方から、スポンサーの広告などなど。


キャパシティは13000人くらいのこじんまりとしたスタジアム。

でも空席があるくらいなら、しっかり埋まっている方が、雰囲気はおのずと良くなるもの。


オランダのスタジアムにときどきあるタイプですが、ピッチとスタンドの間に溝があり、その下にトイレや売店があります。

溝の部分はピッチよりも下になっており、スタンドはピッチより少し高めの位置にあります。

こうすることでサポーターがピッチに入り込むことはないですし、かといって距離も遠くは感じません。

そして、少し高さを変えることで、いい距離感のギャップで看板広告が出せています。


それからここは通称“キャッスルスタジアム”というそうですが、中央にはお城をイメージした建築が。

日本にフィードフォワードするなら、日本のお城をモチーフにする、という感じでしょうか。

ボクは以前から日本に「○○城スタジアム」を作ればいいのに、と思っていたので、これはいいなぁと思いましたね。


スタジアムの角には放送席でしょうか。

ここでラジオなどもやってるのかなぁ。

出来れば、ここで実況をやって、スタジアムで使える受信機を配って、試合を見てる人にも音声が届いたらいいのにって思ってました。

日本でもそういうサービスが時々あると思うけど、サッカーに疎い人、障害者の方々などにはすごくありがたいサービスですよね。

こういうのもヒントになります。


そしてスタジアムの屋根の内側にはヒーターです。

これは冬が寒いヨーロッパは結構多く見られるもの。

これのおかげで氷点下だったこの日も、まあまあ快適に試合観戦できました。


試合開始前に、ゴール裏で立ち上がるやーつ。

空気を送り込んでバタバタさせるのですが、意外と演出としては派手さがあっていいんですよね。


そして全ての席には選手たちの名前や情報が書かれた型紙がありまして。

折りたためばハリセンとなり、応援のときに音を出すことができ、試合開始前にはオレンジ色の方を高く掲げてスタジアムをオレンジに染める演出するという。

まあこれも日本でもあるとは思いますが、こういったオーガナイズが非常にしっかりと行き届いていて、新しい気づきや再確認になりました。


そんな感じで駆け抜けるようにゴリさんは帰っていきましたが、そんな仲間の来欧に良い刺激をもらいました。


こちらでの経験は、必ず日本のサッカーの発展に活かしたい。

だからこそ常にアンテナを張り続けていく必要がありますし、一方で日本のこともいっぱい聞く必要があります。

そういう意味でもとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。


最後に。。。

真剣にノルウェーの選手たちを撮影するゴリさん。

指導者として勉強熱心なのですが、この距離で一生懸命動画を撮ってるのは、なかなかアヤシイ画でしたw

ということでゴリさん、お疲れ様でした( ´ ▽ ` )ノ

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