ベルギーvs日本に思ふ。
お誘いを受け、ベルギー代表vs日本代表の試合を見に、ベルギーのブリュージュという街まで行って来ました。
ブリュージュはベルギーの中でも北のベネチアと言われるほど、運河の多い綺麗な街なんですが。
残念ながら、ボクは試合だけを見てすぐに帰ることになりましたが。
試合はご存知の通り、1-0でベルギーが勝利しました。
この前に行われたブラジル戦の結果も踏まえて、日本代表への評価はいろいろあることと思います。
選手たち自身が感じたこと、監督スタッフ陣が感じたこと、TVの前で見ている方々が感じたこと、それらは必ずしも一緒だったとは限りません。
ただ、現地観戦した者として正直言えることは、やはりベルギーは“親善試合”の空気だった、ということです。
具体的には、ベルギーの選手たちは単体では本当にすごい選手たちですし、それぞれがヨーロッパのすごいクラブでとてつもないパフォーマンスを見せています。
例えば、プレミアリーグのチェルシーで、マンチェスターCで、マンチェスターUで、ド中心でプレーしている選手たちだったりするわけですから、本当にすごい選手たちなのですが。
でも、今回の試合では、その力は1+1+1が3でしかない感じ、というか。
これだけすごい選手たちなら、1+1+1が5にも7にも10にもなっていい気がしますが、そのハーモニーはそんなに感じなかったです。
とはいえ、W杯予選は無敗で勝ち抜けているわけで、やはり公式戦になったときのベルギーはとてつもなく強いのです。
残念ながら日本代表はいつもそんな感じな気がします。
今回はビッグ3(本田、香川、岡崎)がいなかったわけですが、それでもインテル、サウサンプトン、ケルン、フランクフルト、マルセイユ...というヨーロッパの錚々たるクラブのスタメンが並んでいるのに、チームとしてのパフォーマンスへ、そこまでの良さが反映されていない気がします。
というか、同胞でプレーできているのに、ときに意思の疎通ができない部分を感じることもある、というか。
それに対してブラジル代表は、やはり世界のスーパースターたちは世界中のすごいクラブでプレーしているわけですが、代表チームとして集まったら、その所属クラブ同様、またはそれ以上のパフォーマンスというか、いろいろな化学反応を見せているような気がしました。
その原因がどこにあるかはボクにもわかりませんが、それが今回の2つの代表戦から感じたボクの感想です。
とはいえ、本番まであと8ヶ月ですからね。
今更何かを大きく変えることはできないでしょうし、ここから細かい部分にいかにこだわっていけるかだと思います。
あとは、1つの大会を戦うマネージメントをできるかどうか、でしょうね。
前回のW杯は、1点のビハインドで最後はどうしようもなくて、長身のDFを前線に上げてロングボールを蹴るという作戦に出ましたが、そんな練習はしたことなかったそうで。
ではなぜ、そういうケースを想定して、長身のFWをメンバーに加えておかなかったのか、ということになります。
後からならなんでも言えますが、だからこそ、大会前にそこまで想定する必要があるわけですもんね。
とにかくロシアW杯のときは、ベストコンディションの選手たちで挑んでもらいたいです。
怪我を抱えている選手は、逆算してコンディションを整えていって欲しいですし、チャンスに恵まれていない選手は、出場機会をしっかりと確保して欲しい。
そして代表チームは我々日本人のオールスターなのだから、堂々と思いっきり戦ってきて欲しいですね。
なんか、滅多に書かないサッカー論をツラツラと書いてしまいましたが、やっぱりボクも日本人ですし、日本代表が強くなることを常に考えてドイツで仕事をしているので。
ハリルホジッチ監督には、誰もが納得する采配を見せて欲しいと思うばかりです。
そんな夜中の独り言でした。
風邪っぴきなので、おとなしく寝ることにします。
それでは、おやすみなさい。
「頑張るときはいつも今」