八千代高校サッカー部ドイツオランダ遠征7日目。
千葉県とデュッセルドルフ市は2005年以来パートナーシップを結び、様々な分野での交流をしています。
八千代高校サッカー部は、そんな交流の一環の意味も込めて、こうやって毎年デュッセルドルフ近郊での遠征を実施しておりまして。
そして毎年デュッセルドルフ市庁舎へ行き、市長を表敬訪問させていただいていますが。
今年もしっかりと、千葉県を代表してご挨拶に行ってきました。
デュッセルドルフ市のトーマス・ガイゼル市長も、非常に忙しい中、我々の訪問を受け入れてくださいまして。
これに対して八千代の選手も、(ドイツ語のテキストを見ながら)しっかりとお礼のスピーチさせていただきました。
また、日本からのお土産として、ある選手のおばあちゃんが手作りで作ったという犬の置物をプレゼントさせていただきました。
高校生の彼らにとっては、非常に名誉な経験です。
こうやって日本の自分の故郷を代表して、外国の街の市長に挨拶できるのですから。
こういうことを通じて、改めて自分の住む街を誇りに思ってもらいたいですし、世界とこうやって繋がっているのだと知ってほしいですね。
最後にガイゼル市長と一緒に。
そんなひと時を過ごした面々は、その後、デュッセルドルフでの自由時間を経て、ケルンへ移動。
ケルンでは大聖堂を敢行するなど、ドイツの文化に触れる機会にも恵まれました。
そしてこの遠征最後のテストマッチの相手であるフォルトゥナ・ケルンへ。
このクラブはトップチームがドイツ3部リーグに所属しており、U19チームもU19ブンデスリーガ・ウェストに所属している立派なプロクラブです。
そしてこのアカデミーでGKコーチを務めているのが、毎年八千代の遠征でガイドを務めてくれている落合高嗣さん。
今年はスケジュールの都合で別のチーム(清水エスパルスU18)の遠征に帯同していましたが、それでもこの日は相手側のベンチにしっかりと座っていました。
八千代との対戦は、落合さんの念願でもあったので、とても嬉しそうでした。
フォルトゥナ・ケルンは今シーズントップチームではなかなか勝利できず、苦しいシーズンを過ごしていますが、それでも優れた選手たちがいるのは間違いありません。
ここまでの4試合で2勝2敗としている八千代としては、この遠征での勝ち越しを狙ってキックオフを迎えました。
しかしケルンはやはり、同年代のトップリーグを戦うチーム。
パワーやスピードで八千代を圧倒してくる展開。
この1週間で慣れてきた部分ではありましたが、改めてハイプレッシャーを受けて、後手に回る八千代。
それでも自分たちのサッカーをトライし続けました。
結局、試合結果は0-2の敗戦となり、最後を勝利で飾ることはできませんでした。
試合後、八千代の豊島先生は「非常にスピードがあり、ハイプレッシャーの中でなかなか自分たちのサッカーをさせてもらえなかった」とおっしゃっていましたが。
まさにそれこそ海外遠征の試合から得られるものですよね。
選手たちもきっとその中で、どうやって自分たちのプレーを出せばいいのかを試行錯誤したのだと思います。
それが日本サッカーの最大の課題ですし、それを自分たちが当事者になって感じて、そして考える機会になったのではないでしょうか。
何れにしても、最後の試合でもう一度、海外チームの強さを感じることとなりました。
それにしてもこれで5日間で5連戦という、なかなかの過密スケジュールを無事にクリア。
15人で挑んだ遠征ですから、本当にハードだったと思いますが、怪我人や病人を出すことなく、ここまでこれて良かったです。
そして明日はドルトムントのスタジアム見学と、待ちに待ったドイツvsスペインの代表戦を観戦します。
あとは楽しむだけですからね、いい意味でスイッチを切り替えて、楽しんでほしいと思います。
今日もお疲れ様でした。
SETAGSチーム