10月のニクの日。
10月29日でボクのドイツ生活は13年と9ヶ月を数えました。
と同時に、その日を境に、ドイツ(ヨーロッパ)は冬時間に切り替わりました。
今までは日本との時差が7時間でしたが、これからは8時間です。
気分的には1時間分、日本が遠くなったと言えばわかりやすいでしょうか。
夕方は16時にはもう暗くなってしまうので、なんだか本当に長く暗く寒い冬がやってくるんだなぁと感じちゃいます。
そんな日々ですが、今週は週明けにドイツ杯2回戦がありまして。
フォルトゥナは4部クラブSSVウルムというクラブと対戦し、5-1で勝利しました。
結果から言えばなんだか楽勝に聞こえますが、ウルムは1回戦で長谷部選手が所属するアイントラハト・フランクフルトに勝利するというジャイアントキリングを達成していたんです。
フランクフルトは昨シーズンのドイツ杯覇者ですから、それはそれは大きな衝撃だったのですが。
ということで足元を救われないように、最大限の注意を払って試合に挑んだはずだったのですが、これがどうしてこうして思い通りにはいかなくて。
キックオフから13秒でまさかの失点という、信じられない立ち上がり。
アウェーでの試合だったのですが、4部でも17000人の観客動員でして。
それはもう、彼らにしてみれば最高の立ち上がりですが、我々にしてみれば、想像できる最悪のシナリオの中でも最もやばい展開だったのではないでしょうか。
でもそこから落ち着いて試合を組み立てて、前半のうちに4点を奪い返し、彼らの夢をしっかりと打ち破ることができました。
宇佐美選手もスタメンフル出場を果たしたのですが、最も重要な同点ゴールをピンポイントセンタリングでお膳立てするなど、安定したパフォーマンスを披露してくれました。
リーグ戦ではまだまだトップフォームを取り戻せておらず、出場時間も限られていますが、こういう機会にしっかりとアピールできれば、必ずチャンスは来るでしょうからね。
今週末にはアウェーでボルシアMG戦がありますが、ここでもチャンスが来ることを願っています。
そんな感じで、冬を感じ始めたドイツですが、サッカーは熱く熱く盛り上がっています。
勝てないフォルトゥナを心配する人は多いですが、もちろんボクだって心配していないわけではないですが、でも昇格クラブとしてここから下克上を見せていきますから。
最近のボクの中には、結果に一喜一憂している自分と、強い信念を持って見守っている自分がいます。
これもまた、経験値が上がってきたことを意味しているのかもしれません。
とにかく、熱く冷静に。
それがボクらしくて、そしてそれが理想的な姿ですからね。
とにかく、良いニュースをお届けできるよう、スタッフ一同頑張ります。
こんな経験を外国でできることを幸せに思いながら。
また、いろいろと報告していきます。それでは。
「頑張るときはいつも今」