デュッセルドルフのカーニバル。
今から14年前、ボクがドイツに来て一番最初に衝撃を受けたイベント、それがカーニバル。
厳格だと思っていたドイツ人が仮装し、アルコールを飲みまくって大騒ぎをしていた
これ、なんだ???
となったことを今でもよく覚えています。
そもそもドイツのカーニバルって何でしょう?
それはあの有名なブラジル・リオのカーニバルとは違うものです。
それは、昔から春の到来を祝う風習としてドイツに根付いていたものだそう。
カトリック教会が復活祭(イースター)の前の46日間を断食期間と定めたことから、その前に肉や乳製品などを思いっきり味わっておこう! という食べ納めの祭りとしてカーニバルが再定義されたんだって。
毎年11月11日に始まり、灰の水曜日に終わる「第5の季節」とも呼ばれるこのカーニバルのハイライトは、最後の1週間弱。
そしてその最後の締めくくりがローゼンモンターク(薔薇の月曜日)と言われる日に行われるパレードでして。
ちなみにこの風習はライン川流域の街で行われており、ドイツではマインツ、ケルン、デュッセルドルフ、フランクフルト辺りがその中心となります。
とにかくあの厳格なドイツ人たちがめちゃくちゃハメを外すのは一見の価値があります。
こうやってメリハリがあるから、普段しっかり働けるのかなぁなんて思ったりもしますが。
ということで、今日はそのローゼンモンタークでした。
あいにくの天気予報でしたが、奇跡的にパレードの時間は雨が上がり、日も差す天気で。
ボクは正直人混みはあまり好きではないのですが、まあデュセルドルフに住む人間として、見ないわけにはいかないので、軽く見に行ってきました。
ゆっくりゆっくりと、たくさんの山車が通過していき、上からたくさんのお菓子を投げてきます。
そして沿道にはそれを求めて多くの人たちが垣根を作っているのですが。
お、あれはフォルトゥナのスポンサーでもあるビール会社フランケンハイムの山車だ、と思ってみてみると、上に乗ってお菓子を投げているのはフォルトゥナのキャプテン、フィンキーことオリバー・フィンクじゃないか(笑)。
フォルトゥナもフォルトゥナ号が参加して、多くの関係者がパレードを歩いてたんだけど、フィンキーは一人でスポンサーの山車に乗ってるんですよね。
ほかの選手たちはオフ。
でもフィンキーはちゃんとこういったイベントに参加。
しかも、全体から離れて、スポンサーの山車に乗ってくれてる。
もはや、説明なんて要りません。
完璧なキャプテンです。
人間として素晴らしすぎる。
人は見てるんです。
彼が36歳でもバリバリの現役で、そしてみんなに愛されてプレーできている理由は、そんなところにあるんでしょうね。
そんなことを、今年のカーニバルで密かに感じました。
そして明日からは、また通常の日々が始まります。
何事もなかったように、通常の業務を淡々とこなし始めるドイツ人たちを、なんだか誇らしく思い始めている今日この頃です。
あっという間に3月。
気合しか入りませんね、今月もガツンと行きましょう。
今月は日本から来る遠征のサポートもさせてもらうので、忙しい月になります。
どちらも今年で3回目となる清水エスパルスU18チームとルーヴェン高崎U15チーム。
リピーターになってくれているということは、満足いただけていることと理解しています。
でもそれに甘えず、毎年少しずつでも良い遠征にしていけるよう、ウチの会社のスタッフとも話しながらやっていければと思っています。
ということで、3月。
もっかいですが、気合入れていきましょう!
「頑張るときはいつも今」