ありがとう、宇佐美貴史。
フォルトゥナのブンデスリーガ1部でのファーストシーズンが終了。
結果としては10位という素晴らしい順位で、堂々の残留を決めることができました。
ボク自身としては2度目のブンデスリーガ1部の舞台でしたが、前回(2012/13シーズン)は残留できなかったという意味でも、これは新しい経験です。
とにかく見える景色が違うし、内外での反応も違います。
もちろん仕事も6年前よりははるかにできるようになっているので、自分の中に生まれている感覚も全く違います。
こんなにも違うんだなと思うのですから、フォルトゥナ在籍12シーズン目にしても、まだまだ学ぶことだらけという感じです。
そんな12年間でも、特にこの2年間は特別でした。
2部で優勝し1部昇格、そして1部で残留を掴んだのですから、それは当然ですが。
その特別な意味の最大の理由は、やはり宇佐美貴史選手の存在です。
2年前にアウグスブルクから当時2部のフォルトゥナに加入し、本当にこのクラブのためにたくさんの貢献をしてくれました。
原口元気選手と共に、フォルトゥナから日本代表に選出され、そしてW杯にも行きましたしね。
そういった選手をチームに抱えて仕事をできる幸せを常に感じてきました。
それもまた、プロクラブで働くスタッフの1人として、本当に貴重で掛け替えのない経験となりました。
加えて日本デスクという特殊な部署で仕事をするボクにとって、できることを最大限まで引き出してくれた存在と言っても過言ではありません。
宇佐美選手とは公私ともにいろいろなことを共にしましたが、そこからも多くのことを学ばせてもらいました。
年齢こそ12歳も下ですが、その年齢差を凌ぐくらいの経験を積んできている選手ですからね。
いろいろと教えてくれることからも、選手を支える立場として、クラブスタッフとして、いろいろな視点をもつことができましたし、それもまた感謝です。
そんな宇佐美選手ですが、このシーズンを以ってフォルトゥナを退団することが決定しました。
とても残念なことではありますが、それがプロの世界の常識であり、厳しさでもあります。
フォルトゥナを去ることはなりましたが、本当にフォルトゥナサポーターの心の中に刻まれた選手であることは間違いありません。
この先、どこのクラブでプレーすることになっても、彼がここに残した軌跡は残ります。
フォルトゥナのユニフォームを着て出場した50試合、そしてその中で決めた9得点。
そのどれもが素晴らしく、そのどれもがボクにとっても最高の思い出になりました。
本当に感謝しかありません。
きっとこれからもまだまだ輝く存在でいるとは思いますが、まずは本当にお疲れ様でした。
そしてこれからの更なる活躍を心から応援しています。
最後に、フォルトゥナが宇佐美選手のために公開した動画を紹介します。
グッと胸が熱くなる、そんな動画ですので、是非チェックしてみてください。
「頑張るときはいつも今」