ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
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12/31/2013

いばら。

12月31日。

ついに2013年も最後の日を迎えました。

こんなに静かに年の瀬を迎えたことはなかったかもしれません。

でも、いろいろとあった今年を振り返るにはちょうどいいかな。


ここ数ヶ月、振り返るとネガティブなことが続いていました。

仕事しているフォルトゥナがブンデスリーガ2部に降格、大前選手と再出発をしようと思いましたが、清水エスパルスへの電撃レンタル移籍。

2部では優勝争いが命題の中、度重なる怪我人続出にチームは低迷。

ついには監督解任となり、更にタイミング悪く会長、強化部長も新しい人間に代わる時期となり、先が不透明なままでの年末となってしまっていました。

15年ぶりの1部昇格、日本スポンサー獲得、日本人選手獲得という三大テーマを達成した前年に比べると、どうしてもネガティブなことが続いてしまったと言わざるを得ません。

でも、よく考えると、大前選手が加入した1月から、降格も含めて最初の8ヶ月は激動でした。

夢にまで見ていたブンデスリーガ1部の舞台を、ベンチで感じることが出来たのですから。

それまで4年半フロントのスタッフとして3部から1部までを過ごしてきましたが、トップチームに通訳として帯同し、その現場で見る景色は、それまでのものとは全く違いました。

通訳とフロントを兼務していましたが、現場から見えるフロントも全く違うし、それはひょっとしたらオレにしか見えない景色なのかもしれないと感じていました。

よく考えたら、そんな貴重な経験をした年でもあったのです。

もちろん1部にいて、大前選手がもっと活躍してくれていたら、今はまた全く違う世界にいたかもしれません。

でも上手くいかないのもまた人生ですよね。

なんでも思い通りいったら面白くないし、ひょっとしたら成長するチャンスを失うことすらあるかもしれません。

上手くいかないから努力出来るんだと思いますから。

よく思い出せば、今年の後半は、通訳業務がなくなったことで、新しいことに挑戦することも出来ました。

それはサッカー解説。

本来なら元サッカー選手や、分析能力に長けた方が担当する仕事かもしれませんが、ドイツに精通している、ブンデスリーガを良く知っている、もっと言うと、現役のブンデスクラブのフロントスタッフであるからこそ、いただくことが出来た仕事です。

まあ、実はそれは、マイナスな状況下でポジティブに考えるために試行錯誤した結果だったりはしたのですが。


それに6月には自身2冊目となる本も出版させてもらうことも出来たし、オレ自身としては、やはり少しずつではありますが、キャリアアップ出来た1年だったのだと思います。

今年1年の最後の日に、2013年を振り返って漢字一文字で表わしたらなんだろうって考えました。

いろんな文字が浮かんでは消え、しっくりと来るものがなく、うーんうーんと悩みましたが、パッとひらめいたのはこちら。


茨(いばら)


今年はこれまででも最も茨の道を歩んだんだと思います。

でもトゲのないバラはありません。

ドイツ語で茨はDorn(ドルン)と言うのですが、

Keine Rose ohne Dornen
(トゲのないバラはない=綺麗なバラにはトゲがある)

なんて表現がドイツにもあるんです。

今年はブンデスリーガ1部というバラ色の世界を経験させてもらい、そしてそのトゲもしっかり感じさせてもらいました。

それからは茨の道を歩むことにはなっていますが、それでもそれは道なのですから。


アントニオ猪木さんも言ってました。

行けば分かるさ。


道がなければ作ればいい。

茨が広がっていても、踏みしめて進めばいい。


成功者とは、諦めなかった人のことを言うんだと思います。

進み続けた人のことを言うんだと思います。

2013年、しっかりと100%で今日という日を迎えることが出来たと胸を張って言えるので、自信を持って2014年に飛び込むことが出来そうです。

年が明けて、33歳となりますが、来年も挑戦し続ける自分であれるよう、しっかり気持ちを引き締めていこうと思います。

ということで長くなりましたが、今年一年ありがとうございました。

皆様が良い年をお迎えできますように。

そして、2014年が皆様にとっても素晴らしい飛躍の年になりますように。

オレは変わらず、「頑張るときはいつも今」の精神で、また皆様に情報発信させてもらいますので、来年もまた引き続き、よろしくお願いいたします。


それでは、2014年にまた会いましょう。

良いお年を。

2013年12月31日

瀬田元吾