自分の常識は、誰の常識。
ボクはドイツに暮らしてもうすぐ11年が過ぎようとしています。
サッカー選手から学生、フリーランス、会社設立と経験してきて、永住権も取得しました。
フォルトゥナ・デュッセルドルフというクラブの運営にかかわるスタッフとしては、3部リーグから1部リーグまで経験させてもらって。
さらに通訳という立場ではありましたが、誰もが憧れるブンデスリーガの試合にも帯同させてもらったり。
とにかくこの11年間、ドイツでヨーロッパで掛け替えなのない経験をし続けてきました。
日本人が多い街であるデュッセルドルフにおいて、良い意味で特殊な経験をし続けることが出来ていると自負しています。
そしてこれだけ長くいますから、やはりボクも知らず知らずのうちにドイツ人化している部分は少なからずあると思います。
ヨーロッパ人のマインドや考えていることは、日本にいらっしゃる方々よりは理解していると思います。
でも、やはりボクは日本人。
本質は日本で作られたわけですし、日本人として大切にしている道徳があります。
でもそれは、必ずもに外国で通用するものではありません。
多くは言及しませんが、今回のパリで起きたテロの事件もそうですが、例えば、日本人の大多数、アメリカやその他の人たちの常識は、「イスラム国」の人たちの常識ではないのです。
逆に言えば、彼らからすると、我々こそ非常識に見えるわけですから。
もちろん、無差別殺人というテロ行為を肯定したいわけではなく、むしろその逆であるのは間違いありませんが。
でも今回のテロを発端として、日本人の皆さんが、少なくとも世界中には色々な考え方があるんだということを、強く感じたのではないかと思います。
ボクの仕事は、ドイツのサッカークラブで、日本社会との間で仕事をしているので、両方の橋渡しをすることになります。
その時には、可能な限り、双方に双方のやり方や考え方を理解していただくよう努めます。
だって、日本人の常識は残念ながら外国ではなかなか通用しませんから。
でも一方で、そういう考え方をする日本人を受け入れてもらうのだから、こちらの人たちにも、日本人のマインドを理解する努力をしてもらうように伝えます。
結局、文句があったり納得が出来なかったりするなら、外国人とは交わるべきではないし、国際交流はしないほうが良いかもしれません。
国際交流とは、文化も考え方も、見た目も言葉も違う人たちが、新しいものを見せ合って認め合うもことで、はじめて成立するものですから。
ボクはドイツにいるというだけで、自ずと色々な国の方と交流することになります。
ドイツにはそれだけ多くの移民の方々がいますし、それぞれの人たちが色々な事情でドイツに住んでいます。
誰もが我慢していることも、少なからずあるんです。
でもみんながみんな、思い通りノーストレスで暮らせることは難しいわけで。
そういう意味でも、現地化していくことは、大事なことであり、相手側を受け入れるということでもあるのでしょう。
最近はトルコの方と仕事のやり取りをしていますが、レスポンスの悪さにイラつくことがあります。
YesかNoで聞いている質問に、全く違う返事をしてきて、そこからは心配するなと返事をよこしてスルー。
でもこんなことに腹を立ててはやっていけません。
こちらの常識が、必ずしも向こうの常識ではありませんから。
こういう相手をしっかりと扱えるようになれば、また可能性が広がるというものですからね。
35歳を目前にしながら、まだまだ勉強中です。
こんな道を歩んでいるからこそ、しっかりそうおうことを自覚しながらやっていこうと、心掛けています。
今日はそんな真面目な内容。
余談ですが、先日車上荒らしにあったボクの車。
復活して2週間後に、今度はパンクしました。
不吉な気もしますが、ポジティブに考えれば、こういうアクシデントを経験して、またボクの経験値が上がったわけですしね。
ボクの身にもほぼ何も起きてませんし(風邪は引きましたが)、車ほどボクは傷ついてませんので、、、
安心してください!!(笑)
くだらなくてすいません...
明日は絶不調フォルトゥナの試合。
ダービーですので、気合い入れて、勝利してきます‼︎
それでは^^
「頑張るときはいつも今」