こどもの日☆
女川町総合体育館にも、避難生活を送っている沢山の子ども達がいます。
避難されている方が
「毎年、子どもの日には横の山に鯉のぼりを、ずら~~~っと何匹も泳がせるんだけど
今年はこんなことになってしまったから・・・・
鯉のぼりも流されてしまって・・・
それでも祝いだから、見つかった鯉のぼりをきれいに洗って上げてるのさ~」と
話してくれました。
この山に、毎年20~30匹の鯉のぼりが、元気よく泳いでいました。
今年は・・・
体育館の正面上に、泳いでいます。
明るく、強く、この震災を乗り越えて元気に育てと泳いでいます。
あの日まで、私達は昨日、今日見てきた町の中で暮らしていた子供達
大変な経験を乗り越え、子供達は笑顔で懸命に暮らしていました。
お子さんが2人いるお母さんのお話。
「子供が2人いて、小学校の高学年と低学年。
低学年は授業が終わるのが早く、下の子供と自宅にいて
震災に遭いました。
すぐに、子供と一緒に近所の人達と高台に走ったのですが・・・
気づいたら・・・・子供がいなかったんです。
津波に流されてしまったんですね。。。。
高学年のお姉ちゃんは学校にいて無事でした」と・・・
悲しみを見せずに穏やかに話をしてくれていることに
胸が締め付けられる気持ちでした。
自分の前から突然、愛するお子様が居なくなることが
どんなに悲しいことか。
こどもの日を一緒に祝ってあげたかったと思います。
掛ける言葉はなかなか見つかりませんが・・・
「おいもを食べて元気だしてくださいね」とお伝えしました。
亡くなったお子さんも、今日はこどもの日です。
生き残った子供達が
大きな焼き芋を頬張り、無邪気な笑顔が
私たちにも元気とパワーをくれました。
子供達にとって
忘れることのない「こどもの日」になったと思います。
私たちほっこり支援メンバーも、忘れる事のない「こどもの日」になりました。
笑顔をありがとう。