バイエルン。
ついにやりました。
バイエルン・ミュンヘンが昨夜ドイツ杯を制し、三冠を達成してしまいました。
三冠とは、、、
国内タイトルであるリーグ戦とカップ戦に、国際トーナメントであるCL(チャンピオンズリーグ)を加えた3大会すべてで優勝するというもの。
CLが始まってからこれを達成したクラブは、98-99シーズンのマンU(イングランド)、08-09シーズンのバルセロナ(スペイン)、09-10シーズンのインテル(イタリア)に続いて4クラブ目。
もちろんドイツクラブとしては初めてです。
バイエルンはCLにて、ここ4年間で3回決勝に進出するなど安定した力を発揮していました。
リーガも、過去2年は香川選手擁するドルトムントに2連覇を許していましたが、それでもCL出場は続けていましたし、とにかく継続したチーム作りが実ったという印象です。
ブンデスリーガは現在ヨーロッパで3位のリーグ。
プレミア(イングランド)とリーガエスパニョーラ(スペイン)に続いてということになります。
今回のCL決勝にドイツクラブ2つ(バイエルン、ドルトムント)が勝ち進んだことで、ドイツの時代が来たなどと言われるようになりました。
実際今回のCLだけを見れば、ドイツ2クラブが、準決勝でスペイン2クラブ(バルセロナ、レアル)に圧勝するという結果でしたし、プレミア勢はすべてがベスト8で敗退する事態になっていました。
しかしこの結果だけで、スペインやイングランドの時代が終わり、ドイツの時代が来たとは思いません。
ただ言えることは、ドイツクラブもヨーロッパトップクラスのサッカーが出来る力と経験を得たということではないでしょうか。
来季はまたイングランド勢が立て直しを計ってくるでしょうし、スペイン勢もクオリティの高いサッカーを披露することでしょう。
ドイツ勢はCLへはバイエルン、ドルトムント、レバークーゼン、シャルケ(予選から)が出場しますが、今度はディフェンディングチャンピオンの国のクラブとして挑まれる立場になるわけですからね。
バイエルンはある程度、過去4年間で3回決勝に進出している経験もありますから免疫もありますが、選手の流出があるドルトムントやレバークーゼン、補強がまだ安定していないシャルケは苦労するでしょう。
そういう意味でもバイエルンの存在は、好き嫌いは別にして、ドイツにとっては重要なものと言えると思います。
国内でも圧倒的な力を誇っています。
中には、バイエルンは圧倒的な経済力で1強化しているとの批判もあるようですが、でもバイエルン戦以外も十分すぎるくらい客が入り盛り上がることが、ブンデスリーガの魅力と言えます。
これはスペインが抱える問題と比べると顕著です。
なにせバルセロナとレアルの試合以外への興味は、それに比べて圧倒的に低いそうですから。
いずれにしてもバイエルンの今回の偉業は、ドイツサッカーの歴史を変えましたし、これからにも好影響を及ぼすことは間違いありません。
正直、フォルトナが2部に降格してしまったことで、来季にバイエルンやドルトムントと試合出来ないことは残念です。
でもまたそのステージを目指すのも悪くないなと。
ブンデスリーガはまだ、ヨーロッパ最強リーグということは出来ないと思いますが、ヨーロッパで最も熱狂的で興奮するリーグではんしかと思います。
バイエルンがヨーロッパの頂点に立った今、少なくともその事実だけは噛み締めながら、自分のクラブの仕事を考えていこうと思います。
最後に、バイエルンの監督や選手、関係者の皆様、サポーターなど、クラブに関わるすべての人に、祝福の言葉を送りたいと思います。
Glückwunsch zum sensationellen Saisonserfolg!!!
「頑張るときはいつも今」
GENGO