新年明けましておめでとうございます。
今年は家族と早寝して、寝たまま年越しとなりましたが、それもまたのんびりで良かったです。
正月番組はほぼ見ていませんが、それでも箱根駅伝は結構気にして見させてもらいました。
東海大学が東洋大と青山学院大を抑えての初優勝を飾りましたが、こうやって新しく歴史の1ページを書き加えた選手たちを祝福したいです。
それにしても、この駅伝の宣伝効果は凄まじいですね。
ボクはクラブで営業や広報を含めたマネジメントに関わっているからこそ、この一大学生スポーツイベントの秘めるパワーには感心してしまいました。
青春ドラマだけではない、大人の事情がいっぱい存在するわけで、やはり仕事上そういうところに目が行ってしまうものです。
ちなみに全国高校サッカー選手権大会も、すでにベスト8が出揃うところまできています。
毎年春には高校選抜がデュッセルドルフの国際大会に来るので、どうしても気にはなるのですが。
今年は2年生で活躍してる選手もチラホラいるようですね。
多くの補欠部員を生んでしまうこのマンモスイベントに関しては賛否両論もありますが、毎年思うことがあるのでここに記載しておきます。
それはヨーロッパ遠征に来る高校選抜のメンバー構成について。
毎年大会の優秀選手が中心になって構成される(数年前から全国大会に出てなくても選出は可能になった)選抜チームですが。
1月半ばには終了している大会の選抜チームが、その後に2ヶ月近く活動して、3月末から4月上旬に行われるドイツの大会に来るんです。
そのメンバーの多くはやはり3年生になるのですが、この全てが進学またはプロへ行くことが決まってるんです。
なんならプロになる選手は、正式には2月1日から契約していますから、クラブ側がノーと言えば、辞退することになるという...
大会は(毎年時期が変動する)イースターの時期に開催されるため、年によっては4月半ばになることも。
そうなると大学進学組はもう大学生になってるという...
一方でこのデュッセルドルフの国際大会は、ヨーロッパ中のスカウトやエージェントが集まる場所です。
例年、間違いなく高校選抜のメンバーにも、興味を持つ人たちが居て、問い合わせがあるんですが。
残念ながらほぼほぼ行き先が決まっているというのが現状。
唯一チャンスがあるのは、1年生・2年生で選ばれた選手たちのみ。
でもやはりこの数は少ないですから、いつも勿体無いなと思うんです。
選手側からすれば、(そうじゃない選手もいますが)海外にアピールするチャンスであり、海外クラブに挑戦することができるかもしれないチャンスがあるのに、と思うはずです。
日本サッカー界からタレントが流出する、なんて意見も耳にしたことがありますが。
海外で揉まれることで成長することは、ひいては日本サッカーの強化ですし、トップタレントが海外へ行けば、国内では次の選手にチャンスが来るんですから、決して悪いことではないはずです。
つまり何が言いたいかというと、今後は高校選抜は2年生以下で構成するべきだと思うのです。
もちろん大会優秀選手は選んで評価してあげればいいと思います。
でも日本のサッカーの底上げ、選手たちの将来の可能性を考えると、それが良いと思いますし、そうするべきです。
2年生以下で海外経験を積むことで、視野も思考も大きく変わりますし、そしてまだもう1年、2年、高校生として切磋琢磨することができるのですから。
もちろん1・2年生を選抜に抜かれると、所属高校側からするとチーム編成に影響が出てくるなんていうこともありますが。
選手側が国際経験を積み、その後に自分の高校チームの戻ってそれらを還元することの方がはるかに価値は大きいはず。
ちなみにこの大会はU19の大会(日本で言う高校3年生以下)ですが、選抜チームで出ているのは日本だけ。
他はどこもクラブ単位ですし、事実として17歳(日本の高2相当)や16歳(日本の高1相当)もたくさん出場してきます。
だから日本が高校2年生以下(春でいうと新高校3年生以下)でチーム編してきても全く問題はありません。
長く書きましたが、こういうことは早く変えるべき。
ここには伝統なんて関係ありませんから。
こういうことを決断し行動できるようになってほしいなと思います。
ということで今日は、日本のサッカー文化を、そして強いてはスポーツ文化を考えての問題提起でした。
正月三が日も終わり、いよいよ本格始動ですね。
ボクももう少しでドイツに戻ります。
2019年も謙虚に貪欲に、前進していきますので、よろしくお願いします。
SETAGS UG /フォルトゥナ 日本デスク
瀬田元吾