ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
February 2019

02/25/2019

次のプラスアルファー。

フォルトゥナがホームで1.FCニュルンベルクに2-1の逆転勝利を収めました。

これ、とってもとっても大事な勝利です。


ニュルンベルクは昨年のブンデスリーガ2部2位のクラブ。

つまり、フォルトゥナと一緒に1部に昇格したクラブなんです。

今シーズンはなかなか勝てない試合が続いており、現在最下位に沈んでいますが。

前回彼らが勝利した相手は、第6節で対戦したフォルトゥナ戦ということでした。


試合は予想しない展開でした。

開始3分で相手に退場者が出てしまう中、前半終了間際には先制点を奪われてしまいまして。

それでも数的優位を活かし、終始攻め続けたフォルトゥナが、後半の終盤に逆転に成功し、貴重な勝ち点3点を獲得することに成功しました。


これでフォルトゥナは12位をキープしただけでなく、入れ替え戦に挑むことになる16位のシュツットガルトまでも、勝ち点差を12点に広げることになりました。

今シーズンは残り11試合ですが、勝ち点12点というのは4勝分ですからね。

このアドバンテージは本当に本当に大きいです。


昇格1年目のフォルトゥナにとって、目標は残留のみ。

それ以外は今シーズンは多くは望みません。

1部リーグに定着していくことがフォルトゥナの中長期的な目標ですので、そのためにも今季残留という短期目標の達成が全てです。


フォルトゥナに在籍して12年目(1年目はサテライトチームの選手として)ですが、まだ1部リーグ残留という景色は見たことがありません。

ブンデスリーガはヨーロッパのトップ3のリーグです。このヨーロッパ最高峰のリーグで戦っていくことができるということは、本当に名誉なことですからね。

そんな中で最近メキメキと芽生えてきている感情としては、もっともっと、もっともっともっと、このクラブのマネジメントを把握しなくては、ということ。

ボクはクラブの中では特別なポジションである“日本デスク”の担当ですが、それでも最近は営業部署の一部に組み込まれています。

新規営業はもちろん、現在の日系企業パートナーの担当者として、細かいことに対応する日々です。


しかし日本デスクとしては、日本語マガジンの発行や日本語HP、日本語ツイッターの更新など、広報的な活動もしています。

そしてまた、デュッセルドルフにある日本社会との橋渡しを果たすために、定期的にCSR的な活動も行っていますが、それで手いっぱいになっている自分に気づいていまして。

これらの業務は、正直ここ数年でしっかりとしたものに確立し、何をすればいいかは十分に把握し、そしてその中でしっかりと対応できていると思います。

もちろん今年が1部リーグ所属ということで、明らかに注目度も高いですし、これまでと同様の業務でも、ボリューム感は増していることを感じています。


それでも、現状に甘えていないか、という自問自答。

甘えているというより、もっとできるよね、という自問自答。


実は昨年は、フォルトゥナでの業務と並行して、また1本中央大学の方で、論文を書かせていただきました。

年明けにすべての校正が終わり、無事に提出となったので、もう少しで学術論文誌に掲載されることになるかと思います。

無論、ボクのような大して学のない人間が書いている論文ですので、多くの素晴らしい研究者の方々の論文とは比較にもならない内容とボリュームではありますが。

それでも、今ドイツプロサッカークラブのフロントで働いているからこそわかること、書けることを表現したつもりです。

実は去年の3月提出予定を半年送らせていただいて提出させていただいたのですが、正直忙しい日々の中で多くのプラスアルファーの時間を費やしながら、机に向かいました。

お世話になっている中央大学の渡辺教授にご迷惑を掛けないためにも、とにかく執筆に精を出したつもりです。


でね、何が言いたいかというと、論文を書いたことがすごいとか、内容がどうとか、そういうことではないんです。

ボクは常に現状維持が苦手なタイプというか、100%だと不安・不満・不足に思ってしまうタイプなんです。

もっとできる、もっとやるべきだ、もっとやれるはず、と。

そしてはっきりと見えてきているんです、次にプラスアルファーにやっていかなくちゃいけないことってのが。

それが、クラブのマネジメントってことです。


じゃあわかっていないのかっていうと、おそらくかなり知識はすでにあると思います。

でも、すべてを自分の言葉で自信を持って表現できるかというと、まだまだなんです。


例えば語学と一緒。

聞いていれば、言っていることは大体理解できる。

でも、自分でそれを言葉にして人に伝えられるかって言うと、うまくできない、みたいな。


きっとそのために必要なことは、まとめる、ということなんだと思っています。

論文を書く、っても一つですが、それよりももう少しシンプルに、プレゼン資料にまとめていく、ということです。

そういった作業をすることで、きっと自分の頭の中もクリアになるし、人にも伝えることができるようになるはずだな、と。


ちなみにテーマはそれ以外にもあと2-3つすでにイメージできていますので。

それらも含めて、プレゼン資料作りを自分の100%以上の部分でやっていきたいと思っています。

それがいつどこで活かされるか、って?

それももちろんイメージしている部分は十二分にありますが、きっとこういった準備が、今後のいろいろなところで活きてくるはずですからね。

いずれにしても6月の後半には2週間ほど日本出張を入れる予定です。

そのタイミングまでには、面白いコンテンツ(プレゼン資料)を作っておきたいですね。


そしてきっとそのときには、フォルトゥナも1部残留という、大きな結果を出してくれているはず。

それを信じて、ボクも100%、いやいや150%を目標に、続けていきたいと思います。


ということで、、、

「頑張るときはいつも今」

02/19/2019

春の予感。

最近のドイツは快晴が続いています。

気温も10度を超え、17度まで上がったりすることも。

日の出も早くなってきましたし、どんどん春の足音が聞こえてきています。

ひょっとしたら日本よりも少し早いかな?

まあドイツですから、油断したらまた気温は下がっちゃうのですが。


そんな中ですがフォルトゥナの健闘は続いています。

22節終わって12位、これは相当いい成績ですよ。

もちろん34節終わってどうだったかが問われますが、ここまでの戦いは満足できるものです。


昇格クラブがどういった立ち振る舞いをし、どうやって1部残留を勝ち取るのか。

ボクもクラブのスタッフの1人ですが、客観的に見ればとても興味深い事ですからね。

こういうことを日本人として経験することは、きっと将来大きな財産になりますし、こういうことを日本サッカー界にもしっかりと還元していければいいなと思っています。


もうすぐ日本ではJリーグの新シーズンが開幕ですね。

また熱い戦いが、日本でも繰り広げられるでしょう。

ボクもまた、機会を見つけて足を運びたいですね。


とにかく日本にサッカーがもっともっと根付いていくことを願ってます。

そのためには、ボクはボクの役目をしっかりこなしていかなくちゃですね。

ということで、また書きます。

「頑張るときはいつも今」

02/03/2019

駆け込み移籍。

ヨーロッパの主要国の冬の移籍可能期間が、1/31をもってクローズしました。

フォルトゥナも最終日にイタリアのサンプドリアからポーランド代表FWをレンタルで獲得しましたが、毎年この「駆け込み移籍」は多くのドラマを呼びます。

現在フォルトゥナでプレーする宇佐美貴史選手も、1年半前の夏の移籍期間に加入しましたが、残り2日で話がまとまるという、まあまあの駆け込み移籍でした。

この駆け込み移籍は、ときには「玉突き移籍」にも左右されるため、より複雑さを増すものです。

あの選手が移籍したら獲得できます、的なことですが、自分たち次第ではないってのは、なかなかストレスなこと。

ボク自身は強化担当ではないので、直接的にやりとりに関わることはほとんどありませんが、これを担当するスタッフは本当に強い精神力が必要だなぁと思います。


ちなみに日本人としては、この冬はやはりドルトムントからトルコのベシクタシュに移籍した香川真司選手の移籍が最も大きな関心事だったのではないでしょうか。

トルコリーグは物凄く熱狂しているところであり、パフォーマンス次第では相当讃えられたり叩かれたりすると聞きます。

そんなところへ飛び込み、もう一度自分の価値を示そうという挑戦に挑むのですから、こちらも相当な精神力と、そして覚悟だったと思います。

正直、日本を代表するスーパースターでも、こうやってなりふり構わず駆け込み移籍しなくてはいけないのは、なんだか複雑なおもいではありますが。

スペインへ行きたいと公言していただけに、どこかで不本意なところはあるでしょうが、でもトルコでの活躍が約束されているわけでもありません。

やはり相当なプレッシャーと戦うことになるとは思いますが、そこで眩しいくらいの輝きを放ってくれることを楽しみにしています。


ちなみにこの冬にも、いくつかの日本人選手のヨーロッパ移籍(ヨーロッパ内での移籍)がありました。

冬はどうしてもシーズン途中から入ることになるので、決して簡単ではありません。

ましてアジアカップを戦っていたりした選手は、だいぶ遅れての加入になりますし。

それでも、どの日本人選手にも活躍してほしいです。

そうやってヨーロッパでもっともっと日本人の価値を高めてほしいですし、そうやって日本サッカーのクオリティも上げていってほしいですね。

とにかく楽しみです。


ちなみに今日のフォルトゥナは、アウェーでホッフェンハイムに1-1の引き分け。

宇佐美選手はベンチ入りも出場はしませんでした。

まあ、来週は水曜日にシャルケとドイツ杯3回戦で激突しますので、そっちの試合でチャンスがあるといいですね。

何れにしても、我々は残留目指して全力で頑張ります。

では、良い週末を。

「頑張るときはいつも今」