ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
March 2019

03/18/2019

自主性の文化。

ドイツでの生活が14年を超えて、最近改めて感じたことがあります。

それは自分が親になって気づいたというか、初めて知ることになったということなのですが。


日本の教育が講義形式(先生が前に立って授業をする形式)が中心であるのに対し、ドイツはディスカッションやディベートが多いことは結構知られています。

特にこの違いは戦後の教育方針に対しての違いだったようですが。


どちらも一長一短であり、どちらが優れているということではないですが、一方で人前で自分の考えを発現したり主張したりが苦手な日本人が多いのは事実であり、それはこの教育の形が少なからず影響しているとは思います。

確かにドイツに来てからも、とにかくドイツ人だけでなく、外国人の自己主張の強さには驚かされました。

間違えていても自分の考えは主張するし、自分の考えが正しい場合は相手を納得させるまでしっかりディスカッションします。

ボクも長くこの国で戦ってきたので、すっかりそういった気質になっていますが、最初はなかなかできませんでした(言葉がしゃべれないというのも大きかったですが)。

また、こちらで子供のコーチをしていたころ、ドイツ人の子供が10歳くらいでも非常にしっかりと自分の意見を言えたり、大人に対して発言できているのを見ていて、こういうところから差が生まれているのだなぁとは思っていました。


でもね、その差はもっと早い段階から始まっていたんです。

ボクの娘も1歳半になり、幼稚園(ドイツでは早い段階からいろいろな形で幼稚園に行けます)を探していたのですが、先日ようやくその候補が見つかりまして。

早速説明を受けるために幼稚園に行き、いろいろな話を聞いたのですが、なるほど、と。

その幼稚園は4クラスあり、1クラス20人ほど。

そして1つのクラスには2歳から5歳がランダムに含まれているんだそう。

え、じゃあカリキュラムはどうなるの?って思いますよね。

それが、極端な言い方をすると、ないんだそう。

もちろんみんなで音楽をやったり、絵を描いたりという時間はあるそうですが、それはあくまでもふんわりとした枠組みであって、気が乗らなければやらなくていいし、好きなことをやりに行っていいんだそう。

園内のいろいろなところにコーナーが作られており、絵本がたくさん置いてあったり、おもちゃが置いてあったり。

さらには図工室があったり実験室があったり、お昼寝ルームがあったりと、とにかく多種多様。

で、子供が自分の判断で好きなところで好きに過ごしていいんだそう。


もはや日本人として幼稚園を経験してきたボクには想像もできないのですが。

それはドイツの教育の中で、自主性を非常に重要視しているからなんだそう。

子供には一切強制はせず、とにかく自主性を重んじるんだそうです。

そうはいっても、一応先生が話をするときは静かにするとか、お腹がすいても食事の時間までは我慢するとか、そういった教育はしてくれるんだって。

食事のときもスプーンやフォークの使い方は教えるし、トイレも教えますって。

年齢がバラバラでも、小さい子は大きい子について行っていろいろなことを学ぶし、大きい子は小さい子の面倒を見ることでまた成長するんだそうです。


まさかこんな早い段階で、すでに自己主張の文化がスタートしているとは。

どおりでドイツ人の子どもは、良い意味で言えば自己主張が強く、悪い意味で言えば協調性がなく自分勝手なんだなぁ(苦笑)


日本では幼稚園でもきちんとカリキュラムが組まれ、時間ごとにいろいろなことを、学年ごとにやっていくものだと思います(もしかしたら少しは変わってきているかもしれませんが)。

その中で食事の前には手を合わせていただきますをして、食べ終わってもご馳走様になるまでは席を立たないとか、あった気がします。

とにかく礼儀とか道徳とかの基本を習いながら、社会性も身に着けていくのが幼稚園のように思っていましたが、ドイツではまず自主性を養いつつ、いろいろなことを自分で体験・発見しながら覚えていくというものなようです。

ドイツのローカルの幼稚園や小学校に通っていた日本人の子供が、日本に帰国後、日本のスタイルに馴染めなかったなんて話も聞いたことがありますが、まさにこういうことが原因なのですね。


まあとにかく、どちらが良くてどちらが悪いということではないと思います。

むしろ、ボクは子供の自主性を尊重してくれて、のびのびとやらせてくれるドイツの幼稚園には魅力を感じていたりします。

礼儀やしつけ的な部分は、親が家庭でしっかりとやればいいことだと思いますしね。

それにしてもこれが、日本とドイツの規律の差にも繋がるんだろうなぁ。


こんなことを、親になってみて気づいた15年目です。

まだまだ知らないことばかり、日々勉強ですね。

というわけで、忙しい時期がやってきますので、風邪をひかないよう気を付けて、また新しい週も気合入れていきます。

「頑張るときはいつも今」

03/08/2019

思いがけない話。

先日、昔のチームメートから連絡が来まして。

彼はトルコ系ドイツ人で、ボクよりも6つくらい年下なのですが、一緒にプレーしたことがある仲間の中でも非常に上手かった選手の一人。

怪我に泣かされた選手で、本来の実力を発揮することがなかなかできず、4部リーグのクラブで引退することになったのですが、彼はきっともっと上でできただろうなぁと思えた選手でした。

そんな彼が、来シーズンから7部リーグ所属のクラブで監督を任されることになった、と連絡をしてきたんです。

で、お前ウチでプレーしないか?って。苦笑

いやいや、もうボクも現役を退いてから8年経ってますし、ホビーサッカーですら息が上がっちゃうレベルのおじさんになっているんですが...

大丈夫、オレがお前のコンディションを昔に戻してやるから、って。苦笑

とりあえず7月からのシーズンだから、そこまでに身体を作っておいてくれ、って。苦笑


さすがに断りましたが、でもよく考えるととても光栄な話だなぁと思いました。

彼と一緒にプレーしたのは13年前のこと。

それなのに、今でもボクのプレーを覚えてくれているんだなぁって思うと、なんだか嬉しいですよね。


ちなみに7部リーグは、日本でいうところの県リーグ2部くらいに相当するのかな。

まあ決してレベルが高いわけではないけど、それなりにサッカーをするのは確か。

もちろんさすがに今からそこに戻っていくことはできないけど、想像もしていなかったから、実際に誘われてみると、なんだかウズウズする自分がいるのも事実。

やっぱり、サッカーしたいなぁって思いますし、一緒にボール追いかけてるだけで仲間ができますからね。


今日はそんな、思いがけない話でした。

サッカーってやっぱり、いいですね。

「頑張るときはいつも今」

03/05/2019

デュッセルドルフのカーニバル。

今から14年前、ボクがドイツに来て一番最初に衝撃を受けたイベント、それがカーニバル。

厳格だと思っていたドイツ人が仮装し、アルコールを飲みまくって大騒ぎをしていた

これ、なんだ???

となったことを今でもよく覚えています。


そもそもドイツのカーニバルって何でしょう?

それはあの有名なブラジル・リオのカーニバルとは違うものです。


それは、昔から春の到来を祝う風習としてドイツに根付いていたものだそう。

カトリック教会が復活祭(イースター)の前の46日間を断食期間と定めたことから、その前に肉や乳製品などを思いっきり味わっておこう! という食べ納めの祭りとしてカーニバルが再定義されたんだって。

毎年11月11日に始まり、灰の水曜日に終わる「第5の季節」とも呼ばれるこのカーニバルのハイライトは、最後の1週間弱。

そしてその最後の締めくくりがローゼンモンターク(薔薇の月曜日)と言われる日に行われるパレードでして。

ちなみにこの風習はライン川流域の街で行われており、ドイツではマインツ、ケルン、デュッセルドルフ、フランクフルト辺りがその中心となります。


とにかくあの厳格なドイツ人たちがめちゃくちゃハメを外すのは一見の価値があります。

こうやってメリハリがあるから、普段しっかり働けるのかなぁなんて思ったりもしますが。

ということで、今日はそのローゼンモンタークでした。

あいにくの天気予報でしたが、奇跡的にパレードの時間は雨が上がり、日も差す天気で。

ボクは正直人混みはあまり好きではないのですが、まあデュセルドルフに住む人間として、見ないわけにはいかないので、軽く見に行ってきました。

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ゆっくりゆっくりと、たくさんの山車が通過していき、上からたくさんのお菓子を投げてきます。

そして沿道にはそれを求めて多くの人たちが垣根を作っているのですが。

お、あれはフォルトゥナのスポンサーでもあるビール会社フランケンハイムの山車だ、と思ってみてみると、上に乗ってお菓子を投げているのはフォルトゥナのキャプテン、フィンキーことオリバー・フィンクじゃないか(笑)。

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フォルトゥナもフォルトゥナ号が参加して、多くの関係者がパレードを歩いてたんだけど、フィンキーは一人でスポンサーの山車に乗ってるんですよね。

ほかの選手たちはオフ。

でもフィンキーはちゃんとこういったイベントに参加。

しかも、全体から離れて、スポンサーの山車に乗ってくれてる。

もはや、説明なんて要りません。

完璧なキャプテンです。

人間として素晴らしすぎる。


人は見てるんです。

彼が36歳でもバリバリの現役で、そしてみんなに愛されてプレーできている理由は、そんなところにあるんでしょうね。

そんなことを、今年のカーニバルで密かに感じました。

そして明日からは、また通常の日々が始まります。

何事もなかったように、通常の業務を淡々とこなし始めるドイツ人たちを、なんだか誇らしく思い始めている今日この頃です。

あっという間に3月。

気合しか入りませんね、今月もガツンと行きましょう。

今月は日本から来る遠征のサポートもさせてもらうので、忙しい月になります。

どちらも今年で3回目となる清水エスパルスU18チームとルーヴェン高崎U15チーム。

リピーターになってくれているということは、満足いただけていることと理解しています。

でもそれに甘えず、毎年少しずつでも良い遠征にしていけるよう、ウチの会社のスタッフとも話しながらやっていければと思っています。


ということで、3月。

もっかいですが、気合入れていきましょう!

「頑張るときはいつも今」

03/04/2019

フォルトゥナが強い!

こんなときが来るなんて。

なんと、シャルケにアウェーで4-0の歴史的な完勝を収めたんです!

今のフォルトゥナは、飛ぶ鳥を落とす勢いです。


写真:フォルトゥナHPから

Kownackihp



今シーズンのシャルケは、クラブ史上でも2番目に酷いシーズンになっているようだけど、それでも昨シーズンは準優勝しています。

しかも今シーズンはチャンピオンズリーグではベスト16に残っていますしね。

やっぱり強豪クラブの1つであることは間違いないのですが。

そのシャルケを完膚なきまでに叩きのめしたんです、フォルトゥナが!

しかもアウェーでです。

まさに、歴史的な勝利でした。


これで、ここ10試合での戦績は7勝2敗1分、勝ち点22点を荒稼ぎです。

この10試合だけを見ると、バイエルンに次ぐ成績だとか。

しかも今シーズンはこれで、シャルケとドルトムントに勝利し、バイエルンともアウェーで3-3という。

よく考えると、なんという成績を残しているんだろ...


もちろんその前までは14試合で獲得勝ち点9点で18位に沈んでいましたから、ちゃんと現実を見ないといけないとは思いますが。

それでも順位も11位まで上昇してきましたし、獲得勝ち点もすでに31点です。


ということで残留を確定するために残り10試合、ここからが勝負。

昇格クラブとはいえ、胸を張ってここからの戦いにも挑んでいきますよ。

来週は長谷部選手が所属するフランクフルト戦。

爆発的な攻撃力を誇っていますし、なによりも前期の対戦で1-7という大敗を喫した相手ですので。

チームの成長、クラブの成長を見せて、ホームで全力で立ち向かいたいと思います。


ということで、引き続きフォルトゥナの軌跡/奇跡へ、注目よろしくお願いいたします!

「頑張るときはいつも今」