ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
February 2017

02/26/2017

我慢がまんガマン。

土曜日にフォルトゥナの試合がありました。

ホームで0-0の引き分けです。

これでなんとリーグ戦、9試合勝ち星なし。

しかも8試合で1得点しか決めれていないという緊急得点不足状態に陥っています...

前期はまずまずの順位で折り返したのに、気づけば下がどんどん迫って来てますから。

なんだか去年の悪夢がよぎりそうになる自分がいやなので、ここはポジティブシンキング。

きっと大丈夫です、きっと。

こんなときはとにかく我慢ですよね、がまん。

このトンネルを抜けた時の勝利は気持ち良いでしょうからね。

それを楽しみに、ガマンします。

明日からは全日本大学選抜のドイツ遠征のお手伝い。

日本サッカーの海外経験を積む機会を、しっかりサポートしてあげたいですね。

若い人たちからまた、いっぱい刺激を受けて来たいと思います。


あ、ちなみにこちらはカーニバル真っ最中。

仮装した人たちで、街は溢れてます。

でもボクは、今年は仕事で乗り切りたいと思います。

良いと、思います笑


「頑張るときはいつも今」

02/15/2017

海外挑戦とは。

この冬にヨーロッパへと渡ったサッカー選手は、スペイン2部のテネリフェに加入した柴崎岳選手が挙げられるます。

海外の生活にフィットできず、体調を崩しているということで、周りが大慌てでサポートに回っているようですね。

柴崎選手がどうか、ということではないですが、こういったサポートや報道にはなんだか違和感があります。

そこで今日は、海外に挑戦することの意味をボクなりに書いてみようかと。

外国に住むということは、当たり前ですが不自由がつきものです。

なんの苦労もいらない、不自由ない生活ができる母国を出るのですから、それは当然のこと。

それも含めて、新しい環境で生活習慣や言葉の違いに苦しんだり、それを楽しんだりしながら、ヒトとして成長することができるから、海外に飛び出すって意味があると思うんです。

精神的なストレスは大なり小なりあるもんです。

食事にもなれるのに時間かかりますよ。


ピッチの上だけで強度の高い外国人とぶつかり合うことが、強くなる成長できる環境だと思うのなら、それは間違いです。

言葉が通じない中で、孤独や悔しみをどうやって跳ね除けるか考えて、もがきながら新たな自分を見つけるんです。

今まで日本で作り上げてきたジブンなんて、キャラクターも立ち位置も、外国では全く意味がありません。

同じような存在でありたいのなら、その新しい集団の中で掴まなくちゃいけないし、決して今まで通りである必要もないと思います。


ボクはドイツに来た当初は、散々笑われました。

ロッカールームで何言っているか分からず、「ハイ」と「イイエ」と「ありがとう」だけしか言えませんでしたから。

散々からかわれましたが、笑われているのではなく、笑わせてやっていると思って、そのからかいに乗り続けた結果、“言葉はわからないけど面白い奴”と認識され、いつのまにか輪の中に入れてもらえてました。

でももちろん悔しいって思いもありましたから、ドイツ語の勉強は一生懸命やりました。

自慢じゃないですが、1日10時間は余裕でやりましたよ。

時間はかかりましたが、そのお陰でドイツで戦う武器(語学)を身につけることはできました。


サッカーとは集団のスポーツです。

だからチームワークがとっても重要、これは誰でも知ってます。

そしてそれは、ピッチの上だけではなく、ピッチの内外で高めていくものですから。

自分のことを知ってもらうために、または自分の居場所を作るために、自分で動いてもがいてポジションを掴むんです。

これは誰かが用意してくれるものではなく、自分で掴み取るんです。

選手って、多かれ少なかれ、そうやって誰かと競争して自分でポジションを掴んで来たはずですから。


そういえば、シュツットガルトに所属する浅野選手が、パンツ一丁でカンナムスタイルを踊る動画が話題になってました。

あれを見ていて、彼が(ピッチの内外で)自分の居場所を掴んでいることがよくわかると思います。

冗談じゃなくて、あれを見てボクは、面白いと言う感想より、偉いな、という感想の方が先に来ました。

それはプレーにも影響してきますし、こう言う心構えってものを、これから海外に飛び出す若者にはわかってもらいたいのです。

まあ、パンツ一丁で踊れと言うわけではないですが(笑)。


そんなわけで、海外に挑戦するという意味を少しでもリアルに感じてもらえたでしょうか。

成功も失敗も、孤独も悔しみも、すべてがリアルで、すべてが経験になります。

それだけでも十分成長できますから。

柴崎選手も含めて、これから海外に挑戦する若い選手たちは、焦らず、自分の経験を増やしていき、その上で判断して行動していってほしいと思います。

ちなみに、フォルトゥナへ指導者研修に来てる中村コーチは、一生懸命自分で行動しています。

32歳という年齢もありますし、指導者として子供達にいろいろなことを言ってきたでしょうから、やらなくちゃいけないことはわかっているはずです。

それを行動に移しているだけですが、そういう姿を見ると嬉しく思います。

年末に彼が、ドイツ人コーチたちとドイツ語で会話している姿を想像し、彼の挑戦を応援していきます。


というわけで、今日はそんなお話でした。

長くいると説教ぽくなりますが、それが長くいる人間に唯一できることかもしれませんので。

かくいうボクも、もっともっと頑張らねば。

やりたいことはいっぱいありますし、まだまだできてないことだらけ。

ボクも振り返ってないで、前見てボクの道を進んでいきます。

それでは。


「頑張るときはいつも今」

02/11/2017

また新しい仲間。

昨夜はフォルトゥナの試合。

ホームでカイザースラウテルンを相手に1-1でした。

あれだけチャンスを作って決めれないと、逆にストレスが溜まりますが。

それでも6試合得点を挙げていなかった状態だったので、それが改善されただけでも良しとしましょうか。


そんなフォルトゥナに、先日U23に新しい日本人選手が加わったことは報告しましたが、続いては育成コーチの新加入です。

JリーグとJFAの協働プログラム、JJPの取り組みの一つで、育成コーチを海外クラブに派遣する、というものがスタートしまして。

この1月末から3人の育成コーチが渡欧したんです。

1人は横浜マリノスからアンダーレヒト(ベルギー)へ。

1人は町田ゼルビアからFKヴォイヴォディナ・ノヴァサド(セルビア)へ。

そしてもう1人が、ドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフにやってくることになりまして。


中村亮太(32歳)。

モンテディオ山形でU15の監督を務めていましたが、今年は12月までドイツで修行することになります。

早速アカデミーダイレクターにも挨拶し、今週からU17チームに帯同スタートしています。

実はこの中村コーチ、ボクにとっては間接的な後輩にあたりまして。

彼は奈良の大学を卒業後に筑波大学の大学院を出てるんです。

4つ下ではありますが、重なっている仲間も多くいて、筑波トークで盛り上がったりしてます。


そんな中村コーチですが、せっかく来たからには、全力で勉強していってもらわねば。

ということで、スタートの部分は可能な限りのサポートし、あとは可能な限り見守り主義でいく予定。

3月からは語学学校もみっちり通いますし、年末にはドイツ語ができるようになっているはず。

このJJPの取り組みが成果を上げられるように、ボクもフォルトゥナも協力しつつ、中村コーチの成長をサポートしていこうと思います。


ということで、今年はフォルトゥナジャパンファミリー拡大中です!

情報発信の方法もグレードアップさせようと思ってますので、こちらもご期待してください。

とにかく新しい挑戦に挑む彼の奮闘が楽しみです。


リョウタ、頑張れよな。

「頑張るときはいつも今」

02/08/2017

エコの国。

ドイツはエコの国です。

大体のペットボトルや瓶にはプファンド(保証代)がついていて、返却するとお金が戻ってきます。

いろいろなところで採用しているシステムなんだけど、スーパーなどには必ず返却マシーンがあって。

そこで返却すると、返金される分のレシートがでてくる仕組み。

ここにペットボトルを差し込みます。

ちなみにすぐ横には、いわゆる募金箱が。

でもこれはお金を入れるのではなく、ペットボトルを返却したことで出てきたレシートを入れるんです。

そうすることで間接的に寄付できるってことですね。


自分で飲んだ飲み物のボトルは自分でちゃんと返却作業をして、その上でそれを恵まれない人のために使う。

直接的にお金を入れるのではなく、間接的にレシートを入れるってのが、なんか良いですよね。

ちなみにこういった取り組みはスポーツ界でも見られます。

例えばサッカーの試合会場では、飲み物を買うとコップに同様のプファンドが掛かるのですが。

そのコップを返却すればお金が返ってくるのですが、逆にそのコップを回収に行くことで、コップを持っている人から寄付してもらうことができちゃうってわけ。

結局募金になるのだけど、寄付って感じてもらうだけで、また少し変わってくる部分もあるような。

とにかく、こういうやり方は、日本でもどんどん活かしていけると思いますね。

こちらで当たり前のことも、日本ではまだまだ知られていないことがたくさん。


塵も積もれば山となるのですから。

ボクも小さな知識を、もっともっと積み上げていこうと思います。

以上、ドイツの日常からのレポートでした。

「頑張るときはいつも今」

02/03/2017

フォルトゥナU23に日本人!

2月に入って急激に寒さが和らいできました。

気温を確認してびっくり。

最高気温が10℃に達してるじゃーん。

下手したら日本よりもあったかいですもん。

このまま気温が安定してくれればいいなぁなんて思ってるんですが。

どうもそうはいかないみたいです。


予想気温では来週はまた一気の下がって、最低気温は軒並みマイナス。

体感気温となると、だいぶ冷えるでしょうねー。

油断大敵ですので、ヒートテックマストで頑張りますw苦笑

そんな日々ですが、実はフォルトゥナに新しい日本人が加入しました。

とは言ってもトップチームではなくU23チームに、ですが。

橋本峻弥、21歳。

今年全国で優勝を飾った青森山田高校出身で、桐蔭横浜大学を休学して、ドイツに挑戦しにきた選手。

高校時代は全国大会にも出場し、ベスト16を経験してますし、大学も関東大学リーグ1部でプレーしてましたが。

どうしても海外挑戦がしたく、1年ちょっと前に海を渡ったそうです。


そしてそんな峻弥が最初にプレーしたクラブが、ドイツ5部リーグ所属のSC WEST。

おや、聞いたことがあるぞ、と思う方がいたら、それはなかなかのツウですね。

そう、実はボク自身が2008-2010の間にプレーしたあのクラブです。

そこでFWとして活躍していた峻弥が、この冬にテスト参加を経て、フォルトゥナのU23チームに加入したってわけです。


ボクも一応12年前にフォルトゥナのサテライトチームでプレーしてますし、SC WESTも含めてなんだか他人な気がしない経歴です。

素直でいい奴ですが、一方で図太い性格も持っていて、海外に向いている感じ。

早速、テストマッチでもゴールを決めており、U23チーム(ドイツ4部リーグ)の後半戦で結果を出してくれることを願ってます。


これでU17のシンタ、U19のリョウヤ、U23のシュンヤ、トップのジャスティンと、4人の若い選手が所属するクラブになります。

フロントという立場ではありますが、こうやって選手たちを支えて行くのはやり甲斐がありますね。

フォルトゥナジャパンファミリー、今後も拡大していきます!


ということで、2月も寒さに負けず元気にいきましょう。

「頑張るときはいつも今」