ドイツ・スポーツフリーランサー GENGO SETA OFFICIAL BLOG 頑張るときはいつも今

GENGO SETA [SPORTS FREELANCER in Germany]

Fortuna Düsseldorf
Birthday : 1981/1/1
Hometown : Tokyo, Japan
November 2018

11/25/2018

これがサッカーの魅力。

アウェーでのバイエルン戦は、まさにドラマと呼ぶに相応しい結末でした。

絶対王者バイエルンに3-1とリードされて、しかもアウェーでの闘い。

こりゃ誰もが諦めたくなる状況ですが、我々“フォルトゥナ一族”は違いました。

セットプレーからチャンスを作り、必死に戦う姿勢を見せると、そこから怒涛の2得点ラッシュ。

同点ゴールはロスタイムに決まりましたから、そりゃもう決まった瞬間は、自分から何かが噴き出したんじゃないかというくらい大きな声でガッツポーズしてしまいましたよ。

そして何よりもすごいのが、この3得点すべてを叩き込んだのが、今期レンタル加入したばかりの21歳ベルギー人アタッカーのルケバキオ選手。

187cmながら、凄まじいスピードとテクニックを持ち合わせた21歳。

能力の高さは加入当時からずば抜けていましたが、ここにきて大ブレーク。

まさかのバイエルン戦でブレークするあたり、この後の成長も末恐ろしいと思うほど。


アウェーの地で、バイエルン相手に2点のリードを追いつき、しかも21歳の若手がハットトリックするという。

勝ったわけじゃないし、言っても34試合あるリーグ戦の1試合に過ぎないんですけど。

それでもまあ、盆とクリスマスと正月が一緒になったような試合でした。

とにかく騒ぎすぎちゃいけないんですけど、でもこの試合のパフォーマンスは今後のチームに大きな影響を与えるでしょうし、だから勝ち点1点以上の意味があったと思います。

宇佐美選手も3試合連続の先発出場を果たし、随所にその能力の高さを見せ、攻撃の起点になっていました。

見ていて頼もしいし、安定感が出てきていていると思います。


まだまだ順位は17位のままですし、もっともっと勝ち点を重ねていかないといけませんが、1部で戦えることは証明できていますからね。

ここからの戦いに、また注目してください。

ボクら裏方も、引き続き一緒に戦っていきたいと思います。

「頑張るときはいつも今」

11/23/2018

バイエルン戦。

明日はフォルトゥナはアウェーでバイエルン・ミュンヘンと対戦します。

今シーズンは少し不調に陥っていますが、それでも絶対王者のバイエルン。

しかもアウェーでの試合ですので、今シーズンで最も厳しい試合となるでしょうが。


宇佐美選手にとっては、19歳のときに最初にドイツでのキャリアをスタートさせたクラブとの対戦ということになります。

本人は良くインタビューなどでこの件について聞かれると、「古巣なんて言うには恐れ多いですけど。バイエルンとの対戦はやはり楽しみです」と答えています。

それでもやはり、人一倍思い入れはあると思いますので。


バイエルンだってドルトムントだって、バルセロナだってレアルマドリードだって、ドイツ代表だってスペイン代表だってフランス代表だって、足元を救われることはあります。

それが起こりうるからサッカーは面白いんです。


フォルトゥナがどれだけ小さい存在でも、みんなが一つとなってぎゅっと凝縮された一つの弾丸になれれば、巨大なバイエルンを貫くことだってできるはず。

ブンデスリーガ1部の舞台にいるからこそ、バイエルンと真剣勝負する権利があるんですからね。


クラブスタッフのボクは応援しているだけですが、きっと選手たちがやってくれるはずです。

そう信じて、明日の試合に挑みたいと思います。

「頑張るときはいつも今」

11/19/2018

1部昇格ということ。

J2リーグが最終節を迎えて、長い戦いに決着がつきました。

結果は2位、3位、4位が勝ち点で並ぶという熾烈極まりない中、それより勝ち点1点多く獲得した松本山雅FCが優勝を決めることとなりました。

これにより2位となった大分トリニータとともに、J1昇格が決定しました。

松本山雅も大分トリニータも、J1復帰という成果を掴むために本当に長い年月をかけてきたと思います。

大分はJ3から這い上がってきたのですから、それは本当に大変な戦いだったでしょう。

とにかくこの2クラブの選手スタッフ、関係者、ファンやそのほか関わり全ての皆様に、祝福の言葉を送りたいと思います。

本当におめでとうございます。


我々フォルトゥナも、今年の夏に6年ぶりの1部復帰を果たしたわけで、国は違えど、その感情は痛いほど良くわかるつもりです。

来年は昇格クラブとしてまた、ハードな戦いが待っていると思いますが、残留を絶対に勝ち取って欲しいです。


そんな中ではありますが、松本山雅の神田社長には、個人的に祝福に言葉を送りたいです。

ボクにとっては群馬で一緒にプレーさせてもらった先輩であり、そして大切な仲間ですから。

J1に昇格した4年前に社長に就任し、1年での降格を経験。

そこから反町監督を信じ続けてようやく返り咲いたJ1の舞台。

その間には本当に苦労がたくさんあったことでしょう。

心身ともに疲れたと思います。

今回の最後のデッドヒートは、本当に神経をすり減らすものだったと思います。

でも、ギリギリのところで上がれなかったここ数年をしっかりと糧にした結果でしたので。

失敗は成功するまで続ければ、それまでの過程になる、まさにそれを証明してくれました。


ボクらフォルトゥナも、同じように続けてきた結果、今1部の舞台で戦わせてもらってます。

なかなか苦戦していますが、山雅や大分の皆さんの勇気になれるよう、ここから必死に戦っていきますよ。

ちなみにプレーオフにまわるクラブの皆さんの健闘も心から祈っております。

必ず勝者と敗者が生まれてしまうわけですが、J1のプレーオフにまわるクラブも含めて、とにかく来年に繋がる最後にしてほしいです。


ボクは有難いことに、フォルトゥナで3回の昇格を経験し、1回の降格を経験しましたが、その中では3回の昇格争いと、3回の残留争いも経験しました。

同じと言っては失礼ですが、正直色々な状況の立場を経験してきているという自負はあります。

だからこそ、とにかく来年に繋がるシーズンにして締めくくって欲しいと思うばかりです。


少し出過ぎた内容で失礼しました。

さあ、今週末はアウェーでバイエルン戦だ。

宇佐美選手にとっては古巣への帰還ですので。

やってくれるはずですから、注目してください。

「頑張るときはいつも今」

11/14/2018

宇佐美選手のゴールで勝利。

日本はJリーグで川崎フロンターレが連覇を果たし、鹿島アントラーズがACLで優勝を決めるという週末でしたね。

今週からは日本代表の活動もスタートしていますし、日本でサッカーの話題がたくさん溢れていることを嬉しく思っています。


そんな中ですが、フォルトゥナからもとっても嬉しいニュースをおとどけです。

6連敗で最下位に沈んでいたフォルトゥナが、ようやく勝利を収めてくれました。

しかも宇佐美選手の豪快なゴールがきっかけで4-1の快勝です。


4万人近くの観客が見守る中、目の覚めるようなスーパーゴールを決めてくれたのですが、ファンにとってもとにかく待望のゴールでした。

写真:フォルトゥナHPより

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1部での戦いははやり決して楽ではないってことを痛感していますが、だからこそ1つ1つの勝利がとてつもなく大きく感じます。

スポーツを生業にしている以上、こういったものに一喜一憂しなくてはならないというのが宿命ですが、だからこそ、いつになっても仕事に熱くなれる自分がいたりもします。


今週は代表ウィークということで、フォルトゥナの試合はないので、少し落ち着いた週末を過ごせそうです。

引き続き良いニュースをお届けできるように、選手たちと一緒に戦っていきたいと思います。

それでは。

「頑張るときはいつも今」

11/06/2018

たまらない瞬間。

今日は毎年恒例となっている、デュッセルドルフ日本人学校2年生のためのアリーナ見学会。

残念ながら昨日行われた試合で0-3の敗戦を喫してしまったのですが、そんなチームを盛り上げる最高のサポーターが練習場に駆け付けました。

Jap_kinder


子供たちのキラキラした目は、なんの混ざり気もない純粋なもので、少し落ち込んだ空気の選手たちにも、一瞬で笑顔をもたらしてくれました。

そのあとは2時間くらいかけて、アリーナのいろいろなところを案内してあげたのですが。

どこを見せても目を丸くして興味津々で話を聞いてくれる子供たち。

この取り組みは今年で11回目になるのですが、毎年本当にたまらない瞬間です。


毎年見学会の最後は、選手たちのロッカールームでのピクニック。

それぞれが持ち寄ったお弁当を広げて楽しむのですが。

お弁当を自慢気に見せてくれて、中身を一生懸命説明してくれるんです。

そして食べ終わると、自由時間は瀬田さんへの質問タイム。

わいわい集まってきてくれて、本当に楽しい時間を過ごさせてもらいます。


そして今年も信じられないくらい多くの子どもたちがフォルトゥナのユニフォームやTシャツを着てきてくれていました。

新しいのもあれば、昔のユニフォームもあるし、本当にいろいろなものを着てくれているのが嬉しいです。


最後はアリーナの駅から見送るのですが、あんなに別れを惜しまれると、また学校に遊びに行かなくては、と思わせてくれるくらいで。

ほんと、我ながら毎年すごくいい企画だと思っています。


これでまた今年も、たくさんのフォルトゥナファンが誕生しました。

彼らの応援に応えないわけにはいきませんからね。

フォルトゥナは予想通り苦しいシーズンを戦っていますが、絶対にあきらめませんよ。

子供たちにも最高の勝利を見せてあげられるよう、クラブ一丸となって戦っていきます。

ということで、引き続き応援よろしくお願いいたします!

「頑張るときはいつも今」

11/01/2018

10月のニクの日。

10月29日でボクのドイツ生活は13年と9ヶ月を数えました。

と同時に、その日を境に、ドイツ(ヨーロッパ)は冬時間に切り替わりました。

今までは日本との時差が7時間でしたが、これからは8時間です。

気分的には1時間分、日本が遠くなったと言えばわかりやすいでしょうか。

夕方は16時にはもう暗くなってしまうので、なんだか本当に長く暗く寒い冬がやってくるんだなぁと感じちゃいます。


そんな日々ですが、今週は週明けにドイツ杯2回戦がありまして。

フォルトゥナは4部クラブSSVウルムというクラブと対戦し、5-1で勝利しました。

結果から言えばなんだか楽勝に聞こえますが、ウルムは1回戦で長谷部選手が所属するアイントラハト・フランクフルトに勝利するというジャイアントキリングを達成していたんです。

フランクフルトは昨シーズンのドイツ杯覇者ですから、それはそれは大きな衝撃だったのですが。


ということで足元を救われないように、最大限の注意を払って試合に挑んだはずだったのですが、これがどうしてこうして思い通りにはいかなくて。

キックオフから13秒でまさかの失点という、信じられない立ち上がり。

アウェーでの試合だったのですが、4部でも17000人の観客動員でして。


それはもう、彼らにしてみれば最高の立ち上がりですが、我々にしてみれば、想像できる最悪のシナリオの中でも最もやばい展開だったのではないでしょうか。

でもそこから落ち着いて試合を組み立てて、前半のうちに4点を奪い返し、彼らの夢をしっかりと打ち破ることができました。

宇佐美選手もスタメンフル出場を果たしたのですが、最も重要な同点ゴールをピンポイントセンタリングでお膳立てするなど、安定したパフォーマンスを披露してくれました。

リーグ戦ではまだまだトップフォームを取り戻せておらず、出場時間も限られていますが、こういう機会にしっかりとアピールできれば、必ずチャンスは来るでしょうからね。

今週末にはアウェーでボルシアMG戦がありますが、ここでもチャンスが来ることを願っています。

そんな感じで、冬を感じ始めたドイツですが、サッカーは熱く熱く盛り上がっています。

勝てないフォルトゥナを心配する人は多いですが、もちろんボクだって心配していないわけではないですが、でも昇格クラブとしてここから下克上を見せていきますから。

最近のボクの中には、結果に一喜一憂している自分と、強い信念を持って見守っている自分がいます。

これもまた、経験値が上がってきたことを意味しているのかもしれません。

とにかく、熱く冷静に。

それがボクらしくて、そしてそれが理想的な姿ですからね。


とにかく、良いニュースをお届けできるよう、スタッフ一同頑張ります。

こんな経験を外国でできることを幸せに思いながら。

また、いろいろと報告していきます。それでは。

「頑張るときはいつも今」